SAGA

国の言うことは信用ならんなぁ
と思う人が多いと思われるなか
学校のお勉強がよくできていたのだろうなぁ
と思われる人が
うん　国は　信用できる
と言ったりすると
少々驚く

佐賀県知事の古川康さんは
経済産業相との会談を行い
「原発の安全性の問題はクリアされた」
と述べたらしい

日本の原発が安全だというのは
まさに神話の世界で
現実は違うということ
そしてその現実を隠すために
多くの嘘をついてきたであろうこと
その現実を目の前に突き付けられても
まだ隠そうとする者がいるということ

ぜーんぶ明らかだと思うのですが

それらの疑惑を払拭するような
あらたな説明でもなされたのでしょうか
そうならその説明を
もっと大々的にメディアに流してほしい

現実主義という言葉でのがれず
きちっと判断根拠を語ってほしい

利で動いているわけでないことを示してほしい

利で動くのが
この人のSAGAなの
というような軽口をたたかれないような
しっかりした根拠をね

今を

胃癌で紹介されて来たKさん
肝臓へ無数の転移を認め
手術は勧められない状況

直ちに抗がん剤治療を開始した

正常上限の１００倍になっていた腫瘍マーカーは
７～８倍程度まで下がってきたが
ここにきて僅かに上昇に転じたが
もう１コースは行って様子を見ることとした

いくら腫瘍マーカーが下がってきても
厳しい状況であることはお伝えしているが
単身赴任でかつ責任ある立場のKさんは
今日もあちこち飛び回る
治療スケジュールと仕事との兼ね合いを相談しながら
治療を続けている

仕事に打ち込むのは
病の不安を打ち消すためでもあるのだろうか

少しはゆっくりすればいいのになぁと思うのだが
ご本人が望む生き方ができるようにするのが
私の役目

しっかり治療し
応援していきたい

コントロール

喜怒哀楽
様々な感情に
心は日々乱れる
時には暴走してしまう
そうならないように
毎日気持ちをコントロールする必要がある
注意を怠ると暴発することもあるから

ただ
感情の爆発なら
すこし時間が経てば落ち着くことが多いけど
原発はそうならない

使用前核燃料はもちろんのこと
使用後核燃料も冷やし続ける必要があるらしい
そのコントロールを怠れば暴走を始める
冷却し続けることが必須の状況で
冷却ができなくなった福島原発

コントロールの最も根幹が機能しなくなるような技術力しかなかったということ

どんなことがあっても冷やし続けることができる技術
それがない現状で
どうして安全宣言など可能なのか
私には全く理解できない

使用済みの核燃料を捨てる場所もないのに
その廃棄物を増やし続けることを是とする論理も
全く理解できない

痛みの程度

「昨夜は久しぶりによく眠れた」

癌が肝臓に転移し
抗がん剤治療を行っているKさんは
「少し右太ももが痛むんだよね」
と訴えられた
対した痛みではないとのことだったが
骨転移を疑い検査を行ったところ
やはり腰椎に転移が見つかった

腰椎への放射線治療
抗がん剤の変更を予定するとともに
通常の鎮痛剤に加え
少量の麻薬を開始したところ
最初の言葉を聞いた

患者さんの痛みには常に注意を払ってきたつもりだが
ご本人の大したことはないという言葉を鵜呑みにしていたのが悔やまれる
通常の消炎鎮痛剤で痛みが十分消えていなかったことに注目し
早く麻薬を導入していれば
１週間くらいは早く痛みから解放してあげられたのに

まだまだです

サマータイム制

アメリカのミネソタではサマータイム制がひかれていた

何月だったかある日いつもの時間に研究室へ行くと
すでに仕事をしている人間がほとんど

？？？

１時間ずれていたのだった

自分のペースでやっている実験系だったから
別段問題はないのだが
少し驚いた
ただ日本じゃ関係ないわなぁ…と思った

ところがここにきて
日本でもサマータイム制を導入する企業が出てきたそうだ
電力消費削減を前面に押し出しているようだ

まあ確かにその企業にとっては
涼しいうちから仕事をさせて
さっさと退社してもらえば
電気代は節約できるでしょうね

でもそれを当て込んで飲食店が夕方に力を入れ始めているとのこと
ですから
全体としたら結局電力消費を落とすことにはならないのではないですかねぇ
かえって消費量増えたりしてね…

マスクをつけて

中学生のころに
風邪でのどを痛めながらも
バスケットボールの試合に出たことがある

マスクをしたままコートに立ったので
随分笑われたが
のどを守る方が先決と
そのまま試合に出場した

ところが
当然のことながら
息が上がってくると
マスクの存在ゆえに随分苦しい
途中で思わず外してしまった

今東北の高校球児は
土煙を吸い込まないように
マスクをして練習をしているところもあるという
その上スライディング禁止

これじゃ練習にならんでしょうにね

土壌改良するとかしないとか言っていたが
結局改良されていないということですね

いつになったら
未来に向けて
確実な前進を実感できるようになるのか
復興から更なる飛躍を目にすることができるのか
その歩みにブレーキをかけているのが
今の政治としか思えないのが悲しい

レジメン

抗がん剤治療を行う際には
臨床試験で安全性と有効性が示された
薬の使い方というのがある

使用薬剤の種類
使用量
使用回数
使用間隔
その他
決まりごとがある

この決まり事をレジメンと呼ぶ
　（regimen …　処方計画　投薬計画）

抗がん剤治療の研究者や専門家は
このレジメンを守ってこそ効果が出る
ということを強調することがあるが
薬の効き方が人によって随分違うことはよくあること

レジメン通りをめざしても
副作用が強く出れば
そうもいかず
量を減らす　間隔をあける　他のレジメンに変更する　止めちゃう
という選択肢から選ぶことになる


何種類かのレジメンを行ってきたYさんは
腹膜播種で腸管が閉塞し食事ができない状態に
そこで
毎週１回　3週連続点滴　4週目お休み
というレジメンを開始した
ところが白血球がかなり減少するという副作用のため
１回点滴しては１～２週間お休みというくらいにしか抗がん剤を投与できない
つまりレジメン通りには施行不能なのである
それでもお腹の張りが少し減り効いている印象があるので何回か行った

そのうちなんとなく腸管が開通している気配が出てきた
透視をしてみるとなんと全く通らなかった造影剤が
見事下流の小腸まで流れていった
食事再開である

レジメンという基本を押さえつつも
患者の体調に問いかけ
微妙にさじ加減を行う
レジメン通りに行かなくても
患者と医師が協力してあきらめずにやってみる
すると道が開けることもある

ただし効いているという確証があって初めて許されることではある

ほたる

少し奥まった清流沿いに宿をとった
涼やかな湿気の中
落ち着いた風情

本もＰＣも持たずに過ごしていると
時の流れも
ゆるやかとなる

日常の疲れが解けていく
心と体の凝りがほぐれていく

小雨の中
草木の生える対岸の崖沿いに
いくつかの光が緩やかに舞っている
天気が良ければ
その乱舞を見ることも可能だったかもしれないが
数少ない光の流れに
かえって心休まる

くもになる

梅雨空のもと
ドライブをした

出会う車はほとんどない

山間に入っていくうちに
霧に包まれた

雲の中を走っている

私の吐息に含まれる
水分子も
雲になる

そして

雲になる

めがね置き

机上のめがね置き

いろいろなものを考え出すものです

眼を書き加えたいところだが
メガネによって位置がずれるので
それは困難

見ながら
ちょっと笑っています

私のメガネは以前から黒縁ですが
枠はかなりスリムになりました
もとはまさに鼻メガネのめがねみたいでしたが・・・

実

今年は
葉が出始めたころに
少しだけ毛虫除けをかけたからか
今年はブドウの葉があまりやられていない

これから実がふくらみ
おいしい果実をつけてくれるかな

あじさい

今年は梅雨の入りが早く
すでにそこそこの雨が降っている

休みの日に晴れていると
そわそわし始め
ついバイクでふらふらしてしまう私も
ここの所割と
家に落ち着いている

久しぶりに庭の草取り

玄関先のアジサイは
やはり梅雨空が似合う

ニューボーン

渡り廊下で立ち話をしていて
ふと窓の外をみると
何か動いた

小さく浅い溝から子猫が頭を出している
少し眺めていると
別の子猫も顔を出し
結局4匹現れた

建物に囲まれた空間なので
このあたりで産み落とされたのだろうが
食べ物はあるのだろうか

翌日親猫と思われるキジネコを見かけた
ちゃんと守ってあげているようで少し安心

昨日は雨が降っていたが
しっかり雨をよけて
身を寄せ合っていた
近づいたときに一匹は逃げたが
残る三匹は写真のように絡まりあったまま寝ていた

病院敷地内では
ネコなどに餌をあげないことになっているようだが
ネコの存在を知っていながら
無視して通り過ぎるのは
やや困難…

基準値は法律と思うが

食物における
放射能の基準値を巡って
議論されているが
この基準値は
食品衛生法という法律で定められるものと理解している

あくまで法律であろう

法が人に対して権威を持つべきであってその逆であってはならない
という言葉があるらしい
人の都合で法を曲げたり変えたりしてはいけない
ということなのだろう

暫定値の変更は
まさにその時の都合で法を曲げようとする行為

国会は立法府であるとはいえ
新しい法律を作ればいいというわけではなく
間違った法律変更をしないというのも大切な使命であろう
通した法案の数を競う場ではないはずである

国会議員の中には
あまりにも
法律を軽く見ている人がいるのではないか
と感じる

検査しすぎ？

開業医の中でも
検査をよくするものと　それほどしないものがいる

時には
あの先生はやたらと内視鏡をさせたがる
などと揶揄される医師もいる

そんな一人にＳ先生がおられるのだが
実によく早期胃癌を見つけてくださる

先日も
少し風邪気味でＳ先生にかかった方が
内視鏡検査を勧められ受けたところ
早期胃癌が見つかった

別の病気で受診した人の中で
胃の検査を受けたことが無いような人がいれば
必ず内視鏡を勧めるＳ先生に
救われた人は
この数年でも10人くらいはおられる

検査をさせたがるというより
検査で見つけた患者さんの実績が
検査を勧める根拠となっているのだろう