Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

ハンカチの木

2013-06-30 | 想い・雑感


庭に咲いている白い花

名前はハンカチの木

どれくらいの期間
楽しめるのかなぁ

白いハンカチを広げたように見えるから
ついた名前なのでしょう

綺麗な白です

バスの運転手

2013-06-28 | 想い・雑感
最近バスの運転手さんも
女性が多くなってきた

車内に響く運転手さんの声が
とても柔らかく
案内を聞いていて
とてもなごむ

単に女性の声だから
と言う訳ではなく
運転 気遣い 声のかけ方が
とても心地よいのだ

母なる大地をイメージする
安心感がある

巻き込む

2013-06-26 | 想い・雑感
癌が後腹膜へ広がった方がいる

左尿管を巻き込み
腎臓の機能が落ちて来たため
尿管ステントを入れてもらった

十二指腸の出口が狭くなり
十二指腸及び
そこにつながる胆管まで拡張したため
胆管へカテーテルを挿入して減圧

右尿管まで巻き込まれ始め
右の尿管へもステント挿入

そして
今度は大腸が巻き込まれたため
お腹が膨らんできた
その逃げ道を作るために
人工肛門を造設

いずれも癌による症状を緩和する目的の処置であり
癌を治す治療ではない
でも命ある間
少しでも苦痛を少なくするため
可能なことを積み重ねていく

ただ
いずれ
どのような処置もできなくなるときが来る
様々な臓器を
癌が巻き込んでいく

治る

2013-06-25 | 想い・雑感
病気やケガが治ったという場合
元通りになったのだと考えていると思うのだが
決して元通りになったわけではない

日常を送れるような
体のバランスに治まったということ

ウィルスが体に入り感染すれば
感染した細胞は異物として排除され
新たな細胞に置き換えられる
ウィルスの記憶が体に残っている
感染前とは別の状態になっているわけだ

血を流していた怪我も
肉が盛り上がり
皮膚に覆われれば
元通りのように見えるが
壊された組織は死滅していき
新たな細胞たちで塗り固められていく
もう元の細胞たちはいなくなっているし
綺麗な傷もよく見れば跡を残している

そして何よりも
治っていくあいだに時が流れている
その間に身体全体のあちこちで使い古され死んでいった細胞たちが
新たな細胞により補充されている
元通りの体では無くなっているのだ

人間関係だってそうでしょう
関係を修復し
やり直し
うまくいき始めたとしても
関係が壊れた前には戻れない
それぞれが心の中に
様々なものを蓄積してしまっているのだから

時は不可逆

あい?

2013-06-24 | 想い・雑感
この季節
種を保とうと
あちこちで頑張っているようです

草木の緑はずんずん深くなり
燕の子供はピーチクパーチク
野良の子猫たちもちょくちょく見かけます

そんな野良ちゃんに
餌を置いておこうものなら
アリちゃんだってせっせと巣に運んでいきます
カラスだって子供のために掠め取ろうと待ち構えています

命はみんなつながっているのだけれど
ついつい猫の命に肩入れしてしまう私

どうしたものかねぇ…

吾輩は猫なのだ

2013-06-24 | 想い・雑感
ついでに借りてきた本
「吾輩は猫なのだ」 赤塚不二夫 著
を週末に読んだ

身近にいると
意見したくなるかもしれないけど
赤塚不二夫さんという方は
本当に愛すべき人だったのだなぁ
と納得しました

そのついでに
読んでいるうちに
お酒が飲みたくなる
という副作用がこの本にはあるようで
週末からの三日間
ちょっと飲みすぎです

せっかく先週一週間は飲まなかったのになぁ…

これで

いいのだ!

病気は一つ?

2013-06-24 | 想い・雑感
胆石の診断で入院されてくれば
上部内視鏡まではしないことが多いと思いますが
胆石の検査として
内視鏡を入れて膵管と胆管を造影する検査があります
私の同僚はその際の内視鏡で
胃に気になる影があると
上部内視鏡検査を指示しました

簡単に書きましたが
これに気がつく人は
非常に希だと思います

ビンゴー!!!!
早期胃癌が見つかりました

当たり前に胆石の治療だけ行っていれば
数年後には進行胃がんとなり
若い命は散っていたでしょう

私が腹腔鏡下に胃切除を行い
胆石は胃がんを見つけてくれた同僚にお任せしました

患者さんはまだ癌年齢前

本当によく見つけてくれました

見つかった病気だけに気を取られていてはいけないことを
改めて教えていただきました

検診

2013-06-23 | 想い・雑感
癌があれば
血液検査でわかる
と思っている方も少なくない

「毎年血液検査をしてたのに…」
と血液検査で問題なかったのに
癌が見つかった事が納得いかない
と感じる方が多いのだ

血液検査の異状から
早期がんが見つかることもあるけれど
ほとんどの早期の消化器癌は
血液検査で異常がでません
癌であると診断が付くような異常が出ないという意味です

高血圧や糖尿病などで
長期に渡って医療機関を受診し
基本的血液検査を受けてきている人に
進行癌
それも根治不能の進行癌が見つかることだって希ではないのです

やはり内視鏡などの検査をしなければ
わからない場合がほとんど
早い時期に癌を見つけたいと思う方は
しっかり検診を受けましょう
もちろんそれとて100%ではありませんけどね

眠らない

2013-06-23 | 想い・雑感
学生時代
午後はやめに下宿に帰り
一眠り

目が覚めたら
すでに夕暮れ

ちょっと眠りすぎたと
のろのろ起き出した

ドアになぜか新聞が入っている
あれ?今朝取り忘れた?
と思いながら見てみると
日付がおかしい

あ!!!
24時間以上寝ていた…

かなりびっくりした記憶があるけど
寝ているあいだも
時間というのは眠らず進むものだと
感心もした

Time never sleeps

いずれ最後の朝となり
深い眠りについた後も
時は決して眠らず
流れ続けるのでしょう
永遠へとつながるのでしょう

晴れ!

2013-06-22 | 想い・雑感
雨模様の日々が続いた後
ようやく日の光が現れた
と思ったら日直

せめて部屋の窓と扉を開けて
外と少しでも繋がった気分で
仕事をこなしましょうかね

明日はバイクに乗れるかなぁ

機嫌

2013-06-22 | 想い・雑感
肉体的疲労が強い場合
ついつい機嫌まで悪くなってしまいがち

でもきついということと
不機嫌になるということは
必ずしも直結しないはず
ということを時折考える

どうしようもないときも多いが
疲れていても
機嫌まで悪くなる必要なのではないか
と考えると
人に対して不機嫌にならなくてすむ場合も少なくない

今日という一日
どうせなら機嫌よく過ごしたほうが
得に決まっている

少しでも気持ちのよい一日を積み重ね
穏やかな日々を送り
豊かな人生を歩ききって行きたいものだ

みどり

2013-06-20 | 想い・雑感
から梅雨かな?
と思っていたら
昨日から断続的に雨が降っている

この季節
一雨来るたびに
木々の緑が濃くなる

山道などでは
路傍の草が
道にせり出してくる

夏が過ぎ
秋が来れば
再び枝が目立ち始めるのだろう

季節は繰り返す
生死も繰り返す
一つ一つの生は
一回限りとしても

最後の苦痛に対する鎮静

2013-06-19 | 緩和医療
 緩和ケアという視点からも患者さんを看てくれる医療機関では、様々な手段で苦痛を取り除く努力をしてくれます。それでも死にゆく過程が安逸であることは少ないと思います。なんせ、生命を維持する能力がどんどん失われた肉体が感じる苦痛を取り除く最もよい方法は、欠落していく生命維持能力を取り戻すことです。しかしそれができたら、人は死ななくなりますよね。
 
 考えられる手段を講じた上で、取り除けない苦痛というのがあります。最終的にそれを取り除くには、ご本人がその苦痛を感じないようにする、つまり意識をとってあげるしかなくなってしまいます。その際に使用する鎮静剤は、多く使いすぎると呼吸を抑制してしまうので、少ない量から始めてちょうど寝入ったくらいの状態に調節するように持続投与しています。ですから、投与をやめれば数分から10分くらいで再び意識が戻ります。

 基本的には、鎮静剤を使用することによって命を縮めることは無いと思います。たび立つ過程で、苦しみを取り除くひとつの手段として使用する場合があるだけで、時間的経過を変化させることはないということです。

おつかれさまでした

2013-06-18 | 想い・雑感
「もうお話できなくなるけど いい?」
「いいよ。もう本当にきつい。」
最後の握手
「お疲れ様でした」
「ありがとう」

力なく微笑むTさん
鎮静剤の投与を再開した

夜だけ鎮静剤を使用し
翌日には一旦切ったところ
その日は疎遠だった娘さんが来てくれた
どのようなお話をされたのだろうか

再度夜だけ鎮静剤を使用し
翌日また切った
もう一度だけご本人の意思を確認するためだ

そして冒頭のお別れとなった
三度目の確認だ

心臓は鼓動を続け
呼吸も維持されているが
鎮静剤で意識を取り眠りについていただくことで
苦しみから解放してあげる

また夜が明けたら
鎮静剤を切りたくなるのだが
約束だ
肉体が最後の力を失うまで
このまま見守ることにする