Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

せかい

2013-09-30 | 想い・雑感
つくつくぼうしの鳴き声も聞かなくなり
せみの季節は終わりを告げる

ここで日本人は
四季の移ろいを感じるわけだけど
セミにとって
地上の季節は
土から出てきて命を失うまでの
数週間がすべて

季節の移りかわりなんて
関知しない

逆に人は
セミの感じる
地中の季節の変化を知らない

みんな
自分が感じることのできる世界が
すべて

感じることのできる世界を超えた世界がある
ということを考えることが
より深く人生を味わううえで
大切なことなのかもしれない

普段意識しない大きな宇宙の広がりの中で
今自分の命が支えられている
ということに気付くことが

今日

2013-09-29 | 想い・雑感
誤嚥性肺炎から重症肺炎となり
一ヶ月くらいの間に
旅立たれる時が間近に迫る状態となった80代男性

奥様が見守られているご自宅を訪問すると
もう意識はなく呼吸も荒い

昨年まではお元気だったとのことで

窓辺にはにこやかに微笑むご主人の写真
1年も経たないのに
今は危篤状態
本当にいつどうなるかわからない

いつかは
と未来に期待するばかりでなく
今を輝かせなければ
いつどうなるかわからない

今あることに満足し 感謝し 幸せを感じなければ
結局明日を夢見るばかりで
満足できないまま
生を終えることになりかねない

さあ
今日を生ききろう

うちわ

2013-09-26 | 想い・雑感
病室のベッドに横たわり
意識レベルが下がってきた母親の顔に
うちわでゆっくりと風を送ってあげる息子

乳癌に対する化学療法が効を奏していたが
ここにきて肝転移巣が爆発的に増大し
急速に肝不全の状態となってきている

風を送りながら
時折遠くを見つめるような眼になる息子さん
母親と共に過ごした幼少時に思いを馳せているのだろうか
息子さん自身も
かつて母親からやさしい風を送ってもらっていたのだろうか

蚊帳の中で
母親からゆっくりうちわで風を送られながら
眠りについた夏の夜を
私自身も思い出した

有料

2013-09-14 | 想い・雑感
よく読んでないのだけれど
GOOブログって
全て有料に完全移行なのかな?

手続きは面倒くさいのかなぁ

ほっといたら
ひとりでにブログ消滅なのかなぁ

引越しなんてややこしいし
そろそろ潮時ですね

Under

2013-09-14 | 想い・雑感
コップに水を注ぐ
コップにたまる水の量がそれにつれ増える

これ 当然

雨水や地下水が流れ込み
汚染水を流していく
当然汚染水の総量は増えてくる
ところが汚染水の貯蔵場所をどんどん増やしているとは聞かないし
汚染水がどんどん増えているとも聞かない

じゃあ
どこかに流れ出しているんじゃん

と考えるのが自然じゃない?

安倍さんが
under control
とおっしゃったのは
制御下に置かれている
という意味ではなくて

コントロールに置かれているという状況より下(under)
という意味なのかと考えてしまう

お日さま

2013-09-05 | 想い・雑感
久しぶりに顔をみせたお日さま
一時期の熱射はゆるみ
気持ちよい暖かさを運んでくれた

太陽さんいたんだねぇ

なんて感じてしまう

宇宙空間で変わらず
光を放っていたのは間違いないのにね

晴れてよし曇りてもよし不二の山
 もとの姿はかわりざりけり  … 山岡鉄舟 …

共存

2013-09-05 | 想い・雑感
人間の外に自然を見がちな
西欧哲学は
自然と相対し
コントロールしようとする

昔に比べればコントロールできる領域も
確かに少しは増えてきたと思う

でも
自然の猛威を改めて感じる出来事が
ちょくちょく起きる印象のある最近では

いやいや
人間なんかに
自然の全てをコントロールすることなんてできないよ
と改めて教えてもらっているようだ

人間も自然の一部であり
山川草木にまで
さらには非生命体にまで
命の輝きを見ることのできる東洋の発想で行けば
自然と対峙するというより
自然と共に在る
という発想がしっくりくる

人の命も自然の一部と納得できれば
死が医療の敗北
なんて言う奇妙な挫折の仕方も
不要となる

ちょっぴり良い明日

2013-09-03 | 想い・雑感
今日より悪い明日を願う人はいないだろう
皆今日よりちょっと良い明日を願うものだろう

それは病に倒れ
末期と言われる状態になった方だって同じはず
病ゆえにいよいよ限られた命と分かっていても
少し良い ちょっとはマシな 何かを見つけ
安らぎ 喜び 幸せを感じる

そんな瞬間を少しでも多く感じてもらいたいし
私なら感じて逝きたい

役割

2013-09-03 | 想い・雑感
急性期病院にグループ分けされているところでは
長期入院を行うことがむつかしい

がんの末期で調子を崩し入院となり
なんとか症状を軽快させたものの
体にいろいろな管をつけざるを得なかったりすると
なかなか退院というわけにも行かない

そんな方も入院が2ヶ月過ぎてくると
退院していただきましょうね圧力がかかりだす

病院ごとの役割分担という趣旨はわかるのだが
先がそれほど長くはないと思われる方の
調子が悪い状況の中で
長期療養型の病院へ移っていただくというのは

途中で放り出したようで
   放り出されたようで
お互い釈然としないものである

開腹

2013-09-03 | 想い・雑感
胃癌の手術の多くを腹腔鏡下で行うようになり
普通の開腹手術が減ってきた

後輩の教育という意味では
開腹で腹腔内を俯瞰したイメージを持ってもらい
その上で手術操作が進むごとに現れる層や面を理解する
ということを目指す必要がある

開腹手術の経験はそのためにも必要
だから数少ない開腹手術のときには
操作を口に出しながら進めていき
すこしでも理解を深めてもらうようにする

将来は手術なしで癌をもっとコントロールできる日が来るでしょうが
それまでは手術も必要
ということは手術を行う外科医も必要
確実な手術を遂行できる外科医を
一人でも増やしておかないとね

狼少年?

2013-09-01 | 想い・雑感
アメリカの判断に従って
軍事介入をしたところ
結局戦前にアメリカが指摘したような事実はなかった
なんていう戦闘がわりと最近あったような気がするのですが
私以上に物忘れの激しい人が増えたのでしょうか

まあ
今のアメリカの政治は
アメリカ国民の0.5%が動かしている
という話もありますから
大方のアメリカ国民は忘れてはいないけど
力のある人の中に
前回のことはなかったことにする
という勢力が強いのですかね

戦争放棄を謳った日本国憲法が
光を放つ時が来ましたかね

と思ったら放棄することを放棄する
なんてことになりそうな気配も出てきて
地球上から
戦争はますます排除できなくなっていってしまうのですかね

戦いなんて
あとに恨みを残すだけなのにね

さあさあ
私は目の前の患者さんに
向かい合います

あっ

2013-09-01 | 想い・雑感
あれよあれよという間に
9月です
なんとも速いですね

振り返ってみれば
物心ついてから
現在までも
あっと言う間でしたな

止めようもないものを
どうこうしようたって無理
ただただ
今できることを