Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

○○ウサギ

2007-07-31 | 想い・雑感
先日古新聞を整理していたらNOVA兎が載ったパンフレットが出てきました
最近ニュースで聞きませんが
NOVAってどうなったんでしょうね

私自身は英語学校なるものに近づいたことが無いので
あまり無責任なことを言ってはおしかりを受けるかも知れませんが

おそらくNOVAで教える人も
教わりに行く人も
真面目な気持ちでやっている人が大半だとは思うのですが
週に一度とかの割合で勉強して
語学が身に付くとは思えないというのが正直なところです

教える人も
nativeでない人に英語を教える資格を持っているわけでは無いでしょうから
私なんぞがアメリカに行って
週に一度日本語を教えるのと同じことでしょう

教えた人はきっと日本語を使いこなせるようにはならないと
確信しますよ

私たち日本人の多くは
じっくりと何かを学ぶと言うことが
苦手なのでしょうかね

もちろん私も手軽であることは大好きなので
人のことをどうこうは言えません

手軽に大きくもうけようとする人が
小遣い銭を稼ごうとしている人を雇い
手軽に何かを学ぼうとたくらむ人からお金を取る

まあよくある構図と言えば
そうかもしれませんね


川を渡る

2007-07-31 | 医療・病気・いのち
死亡確認は医師の仕事である

死亡診断書に記載する死亡日時は
脳 心 肺 の機能が停止したと判断したとき
つまり
対光反射の消失
 脈拍 心拍の停止
  呼吸停止
の三徴候がそろったとき ということになる

死と判断されたその刹那
判断される前 つまり生きている状態のときと
そこに存在する物質はほとんど同じはずである
見た目はまだ眠っているようだし
ぬくもりも有る

しかし生から死へと
何かが確実に変化しており
渡ってしまった川を
人の力で引き返すようにはできない
point of no return を過ぎてしまっているのだ

必要な物質を全てそろえたとしても
そこに生命を誕生させることは
出來ないのである

たとえ大腸菌のひとつですら
人間は作り出すことが出來ないのである

小田 実

2007-07-30 | 想い・雑感
小田実さん(75歳作家)が胃がんのために亡くなられたそうです
この方の本をきちっと読んだことはありませんが
独特の風貌と「もう軍靴は要らない」との声明が記憶に残ります

闘病生活がどのようなものであったか
また最後がどのようなものであったか知る由もありませんが

戦争に向かって一気に進みそうな勢いだった安部政権の
参議院選挙での惨敗をみてから旅立つというあたりが
いかにも小田実 といったところでしょうか

ご冥福をお祈りいたします

憔悴

2007-07-30 | 医療・病気・いのち
 検査結果を見ると、癌がどんどん進行しているような場合でも、ご本人は普通に生活されていることは少なくない。しかし、余命が数ヶ月くらいになってくると痛み、全身倦怠感、食欲不振その他の自覚症状が出てき始める。
 食事量が減り、栄養障害が出てくる。顔の脂肪や筋肉が削げ落ちてきて、周囲のものもその憔悴の著しさに驚く位になると、命の火は風前の灯である。でもこの栄養障害は、点滴や口から飲む栄養剤などではすでに改善できないことが多い。
 体が、細胞の一つ一つが、すでに栄養素を受け付けない、あるいは利用できない状態になってしまっているのだ。
 家で過ごしたいと、少しの点滴だけを受けに通院している方がいる。その人のことを知らない人も、すれ違いざまに思わず振り返るほど、やせてしまっている。でも本人、入院はしなくて大丈夫だと言う。次第に疲れ果てていく自覚と、鏡に映る自分の姿に、あなたは何を感じ、思っているのだろうか。

隠し切れない

2007-07-28 | 想い・雑感
ダンボール入りの肉まん

あれはやらせでした うそでした

と否定するほどに 
きっと本当にあることなんだろうなと
思ってしまう

外交交渉に長けた中国が
こんな子供だましのやらせをやるはずがない

隠すのはそこそこであきらめて
世界に毒を撒き散らす根源を糾明し
問題を解決してほしいね

応援

2007-07-28 | 想い・雑感
高校時代には頻繁に母校の野球応援に参加した
同じ高校に学ぶ野球部員の活躍を願い
懸命に応援した
スタンドは一つになっていた

この時期
母校が県大会で上位まで勝ち残ったりすると
そわそわしてしまう

もし優勝したりしたら
甲子園まで応援に行かなければならないな
などと夢を見させてくれる

今年はベスト8まで残ったが
残念ながら順々決勝で敗退した

それにしてもいまだに母校の活躍に
胸おどるというのも不思議な感覚だ
体の機能にまで影響を与えているかのごとく感じる

来年こそは
県予選の早い時期に応援に行こう

胆嚢炎?

2007-07-27 | 医療・病気・いのち
80代半ばの女性
鈍い腹痛を訴え
胆嚢炎の診断で紹介されてこられた
エコーで見ると確かに胆嚢がパンパンに張っているが
それは胆汁が溜まって張っているのではなく
胆嚢全体が大きな腫瘍となっているのだった

腫瘍を切除しようとすると
大手術となり
年齢を考えるかなりの負担となり
術後立ち上がれないかも知れない

主治医は家族と相談し
積極的治療は行わないこととした

お腹の上から明らかに触れるほどのしこりだが
ご本人に大きな苦痛はなく
穏やかに過ごされている

この方にとって体に負担をかける 治療 よりも
より無理のかからない医療を提供する方が
ずっと良いことであろう

初めて

2007-07-26 | 医療・病気・いのち
患者:「手術を受けるのは初めてなので 心配で心配で…」
医者:「大丈夫です。あなただけではありません。私も初めてですから」

などという小話があるそうです。笑い事ではないのですが、思わず笑ってしまいます。ただ、実際は、全くやったこと無い医者が、一人で手術を行うことはあり得ないので心配いりません。指導医について、少しずつできることを増やして行くのです。

ただ、同じ手術と言っても、一人一人の体は随分違うものです。その人の状況によっては、同じ手術が難しくなったり簡単になったりすることもあります。その意味では、毎回が初めての手術と言えるかも知れませんね。

落語会

2007-07-25 | 想い・雑感
アマチュア落語愛好会の方が
病院で落語を披露してくださいました
噺の会じゅげむをされている
山椒家小粒さんです

なかなかの腕前で
患者さん達も大いに笑ってくれました

笑いが体にいいことは
紀元前の中国の文書にすでに出ているそうですし
最近では科学的にも証明されつつあります

副作用無しの薬    わ ら い

その笑いの提供を病院でして頂くというのは
大いに意義あることですね

調和

2007-07-24 | 医療・病気・いのち
 人の体は様々な組織や臓器が協調して維持されている
 一つ一つの細胞も体全体の営みの中で
 そのなすべき役割を実行している
 
 この全体と個(細胞)とが絶妙のハーモニーを醸しだし
 私たちは生を維持している

 この調和を破るものの一つが
 癌細胞である

 周囲の思惑など気にせず
 仲間を増やし 
 周囲へ広がり
 更に離れたところにも社会を作る

 しかしそれが過ぎれば
 癌細胞社会を含む社会全体が
 つまり癌細胞が巣くう個体が死にいたり
 癌社会ももろとも死滅する

 人の社会も似ている

細菌とともに

2007-07-22 | 医療・病気・いのち
私たちは人として生きています
人であることに些かの疑問も持たずに生きています
自分の体全体が人間以外の何者でもないと信じています

でも実は
私たちの腸の中に棲む細菌(腸内細菌)
とともに生きているのです

動物の番組などで
動物同士の共生する姿を見ると
へえー と思いますが
私たちと腸内細菌も持ちつ持たれつ生きているのです

その数一人の体の中に
100兆とも言われていますが
実はそれより遙かに多いと考えられます

なぜなら細菌の中にもさらに他の細菌の代謝産物をえさとする細菌がいて
それらの細菌は単独では生きていけないのです
それで便を取って培地で培養しても
繁殖してこない細菌が随分いるために
検査をしても検出できない細菌がいるのです

人体を構成する細胞より遙かに多くの細菌が
私たちの体に生息している現実を知って
それでも私は一人の人間だ
と自信を持って言えるかどうか難しいところです

私たちが口から食べたものは
そのまま体内に吸収されるわけではありません
消化というステップを経て初めて腸から吸収されるわけです
そんな消化過程にも細菌は関わったりするし
体に必要なビタミンを作ったりしているし
漢方薬の成分の多くも腸内細菌がいなければ吸収されないということもあるのです

そんな細菌のことを考えてみると
私たちは 生かされているんだなあ
と思います

また 極端に清潔志向になると
かえって体が弱る可能性があったり アレルギー体質になる可能性がある
などということも
十分あり得ることだと思います

鉄欠乏性貧血

2007-07-22 | 想い・雑感
駅で立ちくらみを起こした女性を映し
貧血に対する薬(鉄剤)を宣伝するCMを見かけました
確かに鉄分の減少は貧血の原因の一つですが
ここに二つの問題点があります

一つは 立ちくらみを起こす原因は
貧血以外にたくさんあると言うことで

もう一つは 貧血の原因は鉄欠乏以外もあり
重大な病気が隠れている可能性があると言うことです

日常生活の中で立ちくらみを起こすと
貧血だ と思う方が多いようですが
立ちくらみがたびたび起こるようでしたら
医者にかかることをお勧めします

原因には脳疾患 高血圧 糖尿病 不整脈 薬の副作用
    甲状腺疾患 血液疾患 癌 …
    などなど 数え切れません

貧血があったとしてもいろいろ原因があります
貧血の有無は血液検査ですぐ分かりますし
鉄分が足りないかどうかもすぐ分かります

鉄分が足りないための貧血 鉄欠乏性貧血は
基本的には慢性的な出血がおきていることを意味します
多いのは生理の際の出血が多い女性の場合ですが
消化管にポリープ 潰瘍 癌などが存在しそこから出血していることもあります
ですから貧血があると分かればそこで
貧血の原因を見つけて治療する必要があるのです

なお 鉄分は体にとって必須のものですが
肝炎のある人などでは
鉄分が多すぎるとかえってよくないともいわれます

自己判断で市販の薬を使用し続けるようなことは
避けた方が良いと思います

経過

2007-07-21 | 医療・病気・いのち
普通 病気には病期というものがあります
最初ははっきりした症状がなくても
病気の進行とともに典型的な症状が出てきます

後になるほど名医
というのも 経過とともに症状がはっきりしてくるために
診断をつけやすいということを示しています

また 様子を見る(経過を見る)
という姿勢も診断や治療のための大切な手段と言うことになります

事故などの時はその観察も注意深く行う必要があります
例えばお腹を打った場合など
外傷が無く 意識もはっきりしていれば
重症とは判断されませんが
もし脾臓損傷があり出血しているとしたら
出血量が増えるに連れて状態が悪化し
ショックから死に至る可能性もあるのです
そうなる前に診断をつけ治療を開始するためには
繰り返し全身状態のチェックを行う必要があるのです

ここに災害の時のトリアージの難しさもあります
トリアージは災害に遭った人の状態によって
緊急性の程度を判断するものですが
一回の判断で放置されると
実は緊急性を要する自体が進行していたと言う場合
その人の命を救えなくなる可能性があるのです

関西での電車脱線事故の時にも
緊急性無しと判断された人が
次第に状態が悪くなり
危機一髪で助かったという状況があったようです

そういうことは医療従事者だけでなく
一般の方も知っておいた方が良いと思います

砂場

2007-07-21 | 想い・雑感
今でも砂場というのはあるのでしょうか
あまり見かけなくなったような気がします

子供の頃 学校や公園で遊ぶときには
一度は砂遊びをしていました
砂を盛り上げたり 掘ったりして
山 川 道 トンネル などを作り出したものです

時には砂の中から貝殻が出てきたりして
それを眺めたり
貝割りをして 自分の見つけた貝殻の強さを競ったりしました

砂場の表面の砂が乾いていても
少し深く掘ると湿った砂が出てきます
乾いた砂だけだと盛り上げようとしても崩れてきますが
湿った砂だと崩れにくいので
湿った砂で表面を補強したりしました

子供なりにいろいろな造形を楽しみ
空想の世界に遊んだわけですが
作り出した物すべてが簡単に消失していくのも感じていたのでしょう
学校で 砂上の楼閣という言葉を習ったときには
実感として納得しました

近年 地震がよく起きているように感じます
崩れた土砂が道を塞いだり
舗装道路がめくれ上がったりしている様が
映像として放送されます
それを見ると
コンクリートやアスファルトというのは
まさに砂場の湿った砂という感じがします
地殻は人間の感覚からすると堅牢なものですが
地球からすれば脆い砂のような物なのでしょう
その上にいろいろ貼り付けても
一揺れで崩れてしまうのです

人類が積み上げてきた文明も
地球から見れば
砂上にくみ上げた楼閣に過ぎないのかも知れません

鼻から入れる内視鏡

2007-07-20 | 医療・病気・いのち
今日初めて経鼻内視鏡検査を受けた
通常の内視鏡検査は口にアダプターをつけて
内視鏡はそこから口 咽頭 食道 胃 十二指腸
と入っていくわけですが

これまでの内視鏡よりずっと細いものが
鼻の穴を経由して のど 食道 胃
と入っていくわけです

細い分これまでより暗かったり 画像解像度が今ひとつだったりと
専門家からすると不満もあるようですが
検査を受ける側からすると
楽になったことは間違いありません

通常眠たくなる薬を打ってもらってから検査をする私が
おきたまま検査を受けても全く平気なほど楽でした
少なくとも大きな異常があるかないかは
この内視鏡で十分検討できると思います

ただ 内視鏡下で治療できるほど
早期の癌が見つかるかどうかは
まだ分かりません

今回の検査で不満な点は
楽に検査を受けられるように使用する局所麻酔薬が
最初に使用する際に痛みを伴う点と
鼻出血を防ぐために使用する血管収縮剤のトーク点鼻薬を使用したところ
あとになって鼻汁が反応性に大量で出てきた
と言う2点のみだと思います

本当に楽でした