移ろい 2013-03-30 | 想い・雑感 それほどひどい雨も降らず 今年は桜の花が長持ちしています それでも 朝見上げたときと 夕方では すでに変化が見て取れます 時間単位で変化しているのですね 月は毎日変化し 月ごとに元の形を見せてくれる そして桜は また春が巡ってきたことを教えてくれるとともに あっという間に過ぎ去る時を示してくれる すべては移ろう
腹腔鏡下手術 2013-03-29 | 想い・雑感 機械の進歩と 技術の進歩 腹腔鏡下でのお腹の中の見え方の理解そ促進 などがあいまって 鏡視下手術は患者さんにとって侵襲が少なくなるだけでなく 術者にとっても多少はストレスの少ない手術方法となってきました 私が主に担当している 胃癌の手術にしても マイナーチェンジを加えながらも 安定した術式となり 胃癌手術症例の7割くらいは腹腔鏡下に行うようになりました これは多少平均より多いかもしれません ただしリンパ節転移が多いようなものや 周りの臓器にまで癌が広がっているようなものは 対象となりません より少ない体への負担で 治療を進めることができる条件は やはり少しでも早い時期に癌を見つけてもらうことですね
早めの緩和 2013-03-29 | 想い・雑感 緩和ケアというと いよいよ生命の灯火が消えかけたように見える 癌末期の方に行うものというイメージがまだ残っているが 診断がついた時から 患者さんには 精神的苦痛も含め様々な不快な症状があるはずで そのような症状の緩和に務めるという意味で 治療開始時期から緩和医療の実行が必要と言われている 診断時からの緩和ケアを実行することにより 患者の生活の質が向上しただけでなく 延命効果もみられたという論文もある 緩和ケアを行うからといって がん治療を諦めたことにはならず 並行して行うことができる また良い状態を保って余命を伸ばすという意味で 緩和ケア自体がりっぱながん治療になっているとも言える
桜路 2013-03-28 | 想い・雑感 久しぶりに自転車通勤 家を出れば500m近くにわたる 桜並木 そこをゆっくりと通過する 穏やかな静けさと 柔らかな色彩に 幸せな気分になれる あと何回 こんな春を迎えられるのだろうかと思いつつも 今ある幸せを実感する
砂時計 2013-03-28 | 想い・雑感 砂時計をひっくり返して 落ち行く砂をながめる 細いくびれ部分を通過する砂粒は 単位時間あたりほぼ同量であるはずなのだが 上の部分にある砂の残量がわずかになると 急に速度を早めて あっという間に落ちきってしまったように感じる 見ていると 人生の終わりもそんな感じに近いかなぁ まだまだと思う間にその日の近いことを感じ それからはあっという間に過ぎゆくようだ
リバイバル 2013-03-27 | 想い・雑感 シネコン(シネマコンプレックス)なるものが幅をきかせるようになり 街の映画館はずいぶん減った そんな中でもいくつかの映画館は残っている 時にその前を通ると 昔の映画のリバイバル上映などをやっている 今一度息を吹き込み蘇らせているわけだ 懐かしいなぁなんて思いながらも 人は 一旦オサラバすれば reviveすることはないなぁ なんて改めて思う
始終 2013-03-27 | 想い・雑感 始まりがあり 終わりがある きっと当たり前なんだろうけれど ちょいちょい忘れる 終わりが近づいて あわてて ああしとけばよかった こうしとけば良かった なんて思うけど いつも遅いんだなぁ
複雑 2013-03-24 | 想い・雑感 方程式を解くとき 変数が増えるにつれ 解を得る事が極端にむつかしくなっていく 分解すれば単純なことも 組み合わさりはじめると 訳がわからなくなる 無限と言える事象が組み合わさり絡み合っている生命現象などは 単純な物理変化や化学変化が絡まり合い 人の目から見るとなぜそうなるのか訳のわからない状態でありながら ひとつのシステムとして見事に成立している 単純化して理解したいのだが 単純化するほどに目の前の事実から離れてしまう 絶対ということが 絶対に言えない世界のひとつが生命の世界である
花見 2013-03-24 | 想い・雑感 花見をしようと 弁当を持って市内を回った 家から離れた方が気分が出ると あまり人に知られていない 海を見おろせるお花見スポットで弁当を広げた 桜花はまだまだでしたが 久し振りに外で食べのんびりてきた ただ 桜に関しては 家の回りの方が見頃で なんだか青い鳥を遠くに探しに行った気分に なってしまいました
留学気分 2013-03-22 | 想い・雑感 素敵な世の中になったもので 海外の有名大学の講義を ネット上で無料受講できるものが出てきています そんなものをいくつか見て思うのは 日本の授業はなんと魅力のないものが多いのだろう… ということです まあネットで流そうという授業ですから 既に選ばれたものでしょうが その引き込む力には脱帽です そんなネット授業を聴き始めていますが この年にして 留学気分です 楽しい!!
糖質制限 2013-03-21 | 想い・雑感 ヒトを含む多くの生物は ブドウ糖を利用して ATPというエネルギー通貨を生み出し 生命活動維持にそのエネルギーを使っている 生命体は ブドウ糖分子一つから 2個のATPを作り出す解糖系をあみ出した 大気中に大量の酸素が蓄えられると その酸素を利用してATPを作り出す生物が現れた そうTCA回路から電子伝達系を回し さらに36個のATPを作り出せるようになり ブドウ糖分子一個から38個のATPというエネルギー源を作り 効率よくブドウ糖のもつエネルギーを引き出せるようになったわけだ 当然ヒトの体だって ブドウ糖を効率よく利用するようにできている 最近時折耳にする低炭水化物ダイエットは そのブドウ糖を極端に制限することを目指しているようだ 詳しい内容は知らないが 糖を上手に効率よく利用するようにできている人間において このような考え方が 理にかなっているとはどうも思えない と思っていたら 日本糖尿病学会が提言として 「安全性などの科学的な根拠が不足しており 極端な糖質制限は現時点では勧められない」 という見解を示してくれた 当然だろうと思う
宇宙カレンダー 2013-03-21 | 想い・雑感 宇宙カレンダーというのがある ビッグバンを1月1日の午前零時に 現在を12月31日の24時00分00秒 と設定して これまでの宇宙の流れをカレンダーにしたものだ ちなみに 地球上に原始生命が誕生したのは9月18日ころ 御釈迦さんが生まれたのは12月31日の23時59分54秒ころ なんてことになっている 時折このカレンダーを見てみると 長大なる時の流れの中で ヒトという種が生まれてから ほんの僅かな時間しか流れていないことを 思い知らされる そんな中で個人の生きる時間など 極めて僅かなもの 小賢しく 政治や環境など語ったところで どうってことないやね という気分になってしまう それではまずいのでしょうが
没我 2013-03-20 | 想い・雑感 白菜をたっぷり入れた 鳥肉団子のスープ ちょっぴり中華風の味付け 手軽で美味しい レパートリーの一つです 料理をしているときというのは 没我 という状態になる時もあり わりと好きな時間 まあ気分が乗った時しかしませんが…
意思 2013-03-20 | 想い・雑感 通常なら既に旅立っていてもおかしくない状態だった 三人の子供のうち末の子が小学校を卒業するというお母さん 体中にガンは転移しており 骨転移の為に次第に動くことがむつかしくなってきた 子供の卒業式までは生きていたい という強い思いがその肉体を支えている できれば卒業式に出たいという思いは叶わなかったが 卒業式の日までその命を保つことができた 夕方には病室で ささやかなお祝いの会を開いたという ご本人も甘いものを少し口にされたようだ 意志の力でそこまで持ちこたえた心身も 限界を過ぎていたのだろう 翌未明 静かに息を止めた 家族皆に見守られての 旅立ちだった
春 2013-03-19 | 想い・雑感 随分夜の寒さも緩み 過ごしやすくなってきた どこかのおじさんやおばさんが ちょくちょく食べ物を持ってきてくれるし こんな風に階段の上り下りで 毎日運動もできるし 誰に縛られることもなく生きている この暮らし 割と気に入っている ただ いきなり襲い掛かってくるカラスや 性質の悪い人間は要注意だけどね