潮目

海に潮目があるように
人生にも
流がれ変わる
場所や時があるようだ

流れの変化に身をまかせつつ
その中で自由に生き抜く
というのが良いような気がする

その時には
流れに逆らったり
無理をしたりすると
人生を苦しくする

一度の人生
穏やかにそして淡々と
味わっていきたい

二等船室

遠い昔
自転車で巡った四国の一部を
バイクで走ろうと思い立った

この歳で雑魚寝はきついと思ったが
フェリーの予約が一杯で
学生時代と同様二等船室となった

起きて半畳寝て一畳と言うけれど
実際に与えられた空間は
一畳よりやや幅が狭い

しかもお客さんは多く
使用出来るのは
その空間のみ

寝るしかない

幸い船のエンジン音で
人の声やいびきは気にならず眠れた

微妙に緊張しているのか
普段と違い
実に寝相良く休むことができた

朝４時
デッキに出て空を見上げると
街では見られぬ星々の輝き

学生時代は遠い昔ではなく
つい最近の事だと思った

そして人生は
瞬く間に過ぎ行くものだと

飲み方

職場近くの焼き鳥屋に顔を出すと

この前は大丈夫でしたか？

と女将さん

プロに心配されるような
飲み方だったのだと
深く反省

でも全く二日酔いに
ならなかったけどなァー

今日は大丈夫ですね
と太鼓判を押されて
今夜は店を出た