Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

ホウカン

2012-10-31 | 想い・雑感
「ホウカンが週に何回入れるか聞いてみます」

一瞬何を言っているのか分からなかったが
訪問看護 
を略してホウカン(訪看)と言っているのだと了解した

なぜ幇間?と思ったのだが
どうもそういうふうに聞こえる人のほうが
今時は少ないようで
違和感なくホウカンという略語を使用しているようだ
私にとっては人生で初めて接した略語だったので戸惑った

まあ訪問看護をうけるにしても
10回に1回位は
幇間が来てくれたほうが楽しいような気もしますね



なめたらあかん

2012-10-31 | 想い・雑感
山の方まで道が作られ
昔は大変だったろうと思われる場所まで
容易に到達できるようになった

それでつい忘れがちになってしまうが
滝があるような場所は
基本的に川の上流で流れの傾斜が急な場所
つまり山奥である場合が多い

先日軽い気持ちで
七つの滝を順に見ることができるという場所を見に行った

バイクを停め
ダム湖横の遊歩道を2Km程歩き山道に入った
今年の豪雨のためか道が少し荒れている

少し行くと道がない

見回すとどうも瀬を反対に渡るようだ

ゆっくり岩伝いに渡り
少し登っていくと一の滝にようやく到達



次に行こうとすると
いきなり鎖場
岩肌はかなり滑りそう
少し迷ったがGo!

途中鎖場の支柱が流されている道を通ったり
倒木の下をなんとかくぐったりしながら
二 三 四の滝と見ていったが
バイクシューズでそれ以上登るのは危ないと思い引き返した

改めて次回登山のつもりで出直しだ

なめたらあかん!

肝硬変

2012-10-30 | 医療・病気・いのち
肝硬変を伴っている方の消化器癌手術は気を使う

タンパク合成能が落ちているので
縫合不全などを起こす可能性が少し高くなる

門脈血の流れが滞っているため
消化管からの静脈が腫れあがり
ちょっとした事で出血量が多くなりやすい

術後腹水のコントロールが難しくなったり
肝性昏睡に陥ったりする危険性がある

肝硬変自体が寿命を決定する因子となる可能性があり
癌の根治性をどこまで追及するかは
肝硬変の状態と癌の進行度を天秤にかけ判断しなければならない

などなど
考えなくてはならないことが
多くなる

手術するかしないかも含め
患者さんと良く相談して
治療方針を決めていくが
肝臓の予備能力というものを
完璧に判断する方法というのがないので
なかなか難しい

お疲れ

2012-10-29 | 想い・雑感


ほとんど人通りがないところだからいいようなものの
ずいぶんとのんびり道を横切るカマキリ

子供の頃
カマキリに顔を近づけると
目を襲ってくるから気をつけろ
と言われたことがあるけれど
そのような恐れを全く感じさせない動き

人生に疲れ果てた?

シャトル

2012-10-29 | 想い・雑感


以前どこかのブログで見かけた記憶があるけれど
名前を忘れてしまった

羽根つきの羽根(シャトル)のような姿

人間が作り出すものというのは
すでに自然が作り出していたものと
同じような形になるのでしょう

冬眠準備

2012-10-29 | 想い・雑感


ずいぶん久しぶりに蛇をみた
ダム湖沿いの遊歩道兼サイクリングロードを歩いていて
路傍をふと見ると
とぐろを巻いているわけでもないのに
ほとんど動かない状態でいた

写真を取ると何かを感じたのか
ゆっくり反転して岩の間へ消えていった

餌取りの邪魔をしてしまったかな

これから寒くなる
冬眠に備えて栄養を取り込もうと
活動が活発になっているのだろう

別の場所で
傍らを通り過ぎた自転車に乗った親子も
道を横切る蛇を発見したらしく
女の子はたちまち自転車をおり
父親に抱きつき泣き出してしまった

蛇が怖い
という感覚は
生まれてから身に付いたものなのか 本能なのか
私も好きにはなれません

お見舞い

2012-10-28 | 想い・雑感
同情を引こうとするひともいるかもしれないが
人は同情や哀れみをかけられたと感じると
傷つく場合が多いような気がする

患者さんが病院で見舞い客を迎えたとき
その表情に同情の影をみかけると
自身の病が重いことを感じたり
気持ちが萎えてしまったり
社会から取り残されたと感じたり
とやはり傷つく場合が多いでしょう

お見舞いは
あまり情に傾くことなく
あなたのことを心配していますよ 
  あなたは一人ではないですよ
ということをさりげなく伝える程度にしておくのが
良いような気がする

暮令朝改

2012-10-27 | 想い・雑感
天気予報を見るのに携帯をよく使う
ところが予報と言いながら
内容がよく変わるのである
それも予報内容が半日もしないのに大きく変わったりもする

前夜に見た予報で
雨模様になるのは午後遅くから
となっていたのでバイクで職場へ
回診途中に窓の外を見ると既に小雨が降っている

改めて携帯を覗くと
午前中からずっと雨マーク
9時間前には午前中ずっと晴れマークだったのに…
暮れには晴れだから行けと言い 朝には雨でからよせという
暮令朝改とでも言えばいいの?

予報は行動の直前に確認しなければならん
ということですね

2012-10-27 | 想い・雑感
身内と言える者がおらず
病状説明などでは
知人や友人が同席する人が
少なくはない

病を得て一人家にいる不安というのは
一人暮らしの経験がある人には想像できると思うが
癌という死を意識せざるを得ない病を得ては
その孤独感はかなり強いだろうと思う

家族がいれば
介護サービスも毎日でなくても良い状況でも
独り身となれば毎日必要になる
ということはなかなか家で過ごすというのはむつかしい
急性期病院では3ヶ月以上の入院は避ける傾向にある
行き場探しが大変である

核家族化を進めてきた近代日本
支えあっていた大家族に替わる仕組みは
どうすればできるのだろうか

瓦そば

2012-10-26 | 想い・雑感
気が向くと
薄焼き卵を焼き錦糸卵を作る
多めに作り冷蔵庫に入れておく

そうめん お蕎麦 その他にのせて食べる

そして一番は
瓦そば
家で作るときは瓦ではなくホットプレートをつかうが
錦糸卵をたっぷりのせて作る

近頃は景気が悪いせいもあるのか
瓦そばで名が売れているお店でも
量は減り 質が落ちている

家で作ったほうがうまい

食べてすぐ寝ると…

2012-10-24 | 想い・雑感
食べてすぐねると牛になる などと言って
食後はすぐ横にならない方がよいとされています

すぐ横になると
食べたものが十分消化吸収されず
胃腸を傷めるとされているからです

ところがある患者さんのご主人は
夕食を食べると7時くらいかもう眠ってしまい
朝の2時ころから起きだして活動開始
という生活パターンでずっとやってこられているとのこと

縦にも横にも大きいその方は
お話するとき息をはあはあしているような喋り方になるのだが
いたってお元気で気力充実というところ
もうすぐ80という年齢を感じさせない

養生の基本からはすこしずれているけれど
自分なりのパターンというのがあり
それが体にはあっているのかもしれませんね

楽しいお酒

2012-10-23 | 想い・雑感
胃全摘後も
普通に食べ
当たり前のように飲んでいるTさん
ビールを良く飲むことで
奥さんからいつも注意されている

先日息子さんが帰省された折
二人でしこたま飲んだらしいのだが
その後外来に来られたとき
最近の2年間でrGTPが最も低かった
人の体の不思議…

データが良かったことが
とてもうれしかったらしく
プリントアウトして差し上げたグラフを見ながら
グラスを傾けたりもしておられるらしい

おいしく 楽しいお酒だと
体にいいのかも知れませんね
…そんなことないでしょうが そう信じたい…

なお
お正月を挟んで
rGTPを検査してみよう
というお話になりました

もう少し

2012-10-23 | 想い・雑感
術後4年が経過したGさん
特に再発を認めることもなく
80歳を迎えた
とてもそんな年齢とは思えないお元気さで
70歳といわれてもまったくわからない

「初めて癌といわれたときには
あと2年くらい生かしてほしいなと思いましたが
いざ生きてみると
もう少し と欲が出てきますよ」

そうそう
お迎えが来るまでは
今の調子で
元気にお過ごしくださいね
たぶん再発はしないと思いますよ

延命

2012-10-23 | 医療・病気・いのち
上腹部の巨大腫瘍(直径14cm)の摘出術を行ったSさん
病理結果はGIST(消化管間質腫瘍)
小さいうちは取れば直ることの多い腫瘍だが
大きくなっていたり
腫瘍細胞の細胞分裂の勢いがあったりすると
悪性の経過を取ることも少なくない

悪性というのは
浸潤 再発 転移 などを起こすという意味

巨大腫瘍だったSさんの場合
再発は必至だと思われ
実際2年後に再発してきた

再発の診断後グリベックというお薬を開始し
腹膜に多数出現していた再発巣は
きれいに消えた

ただしグリベックというお薬は
基本的に増殖を抑えておくというお薬で
止めればまた腫瘤が出現してくると思われる
また有効なのは1~2年程度だといわれている

Sさんの場合
服用開始して4年が経過した
こまめに再発の有無をチェックしているが
平均を超えて効果を保ち続け
今のところおとなしくしてくれているようだ

そのSさん
近々お孫さんの顔を見ることが出来るらしい
服薬は延命という意味合いしかないとはいえ
お孫さんの顔を見ることが出来るか否かというのは
個人の人生にとって大きな彩を与えてくれるわけだから
延命治療だって大切な意義ある治療である

しあわせ

2012-10-23 | 想い・雑感
仕事中はそれほど感じないが
帰宅後にどっと疲れが出ることがある
ちょっと横になるとそのまま寝入ってしまい
ぐったり

そんな時
湯船に浸かると
ぬくもりが体の中に溶け入り
関節や筋肉が緩んでくるのがわかる

最近シャワーで済ますことも多いのだが
こういう時はやはり湯に浸からなくてはね

湯上りに冷たいお茶
これがまた染み入る

しあわせだなぁ~