励まし

『いろいろ考えても仕方がない
なるようになる
美味しいもの食べて
今を楽しまないと』
と娘さんが言うとのこと


完治が難しい母親に
精一杯の励ましを試みているのだろう

そして
娘さん自身も
自分の気持ちを立て直そうと
しているのだろう

もうすぐその娘さんが
帰省されるとのこと

離れて住む母子が
支え合っている

疲れ

嫌だなぁ
と思うと
時間がなかなか過ぎなかったり
終わったあとずいぶん消耗していたり

嫌だなぁと思うことは
疲れることだね

今を受け入れ
淡々と過ごす
できれば感謝と喜びを感じつつ過ごす

これができれば
全く疲れない　なんてことはありえないとしても
疲れがずいぶん少ない気がする

今を

病を告げられると
何の症状もない人が
一気に病人になる

体調は変わっていないのに
これから起こりうることを前もって心配し
元気が吸い取られてしまう

肉体的死を心配するあまり
まだ死んでもいないのに
精神的にやられてしまうなんてもったいない

落ち込む時期を
なんとかやり過ごし
今を精一杯

先のこと

私たちは
先のこと 未来のことを
いろいろと考え
不安になったり
心配したり

今をしっかり見つめ
確かに歩むということは
とても難しい

何があっても
今に感謝し
楽しみ
味わい
歩んでいきたいと思っているが
いかなる時もそうできる
という自信は
全くない

リラックス

合宿状態研修を乗り越え
漸く帰り道

あまりの疲れに
思わずビールの上に赤ワインまで…

まあ本でも読みながら
のんびりします

研修

二日間にわたる
缶詰め研修を受けている
なかなかシンドイ状況ですが

術後に何日間も
シンドイ思いをしている
患者さんのことを考えたら
弱音を吐くわけには
いかないね

脱線

スペインでの脱線事故
高速走行車両が通るにも拘らず
速度規制が時速90㎞程度のカーブがあること自体が
不思議です

日本の新幹線が通常走行する路線には
そのようなカーブはないと思います

飛行機があまり好きでない私は
新幹線をよく利用しますが
強い横Ｇを感じた記憶はありません

みどり

バイクを走らせていると
外気温の変化がよくわかる

山あいを走り高度が上がれば
涼しくなっていくのをはっきり感じるし
下るときには当然その逆となる

でも高度が変わらなくても
街中を離れ田畑や草木の多い地域に至れば
むせ返るような暑さではなくなる

CO2の影響などもあるだろうが
木々を切り倒し山を削り
コンクリートで塗り固めた都市自体が
熱を溜め込んでいるのだろう

野山は
財産であり命自体なのだろう

こだわり

空を見上げ雲を見ていると
刻々とその姿を変える

水分子にとってみれば
私たちに見える形などどうでもいいことなのだろうが
雲を見た人間は
手前勝手にいろいろと感想をいう

今朝見上げた空には
オオワシが見事に翼を広げ飛翔しているような
雲の集団が浮かんでいた

ごみ捨てに向かいながら
すごい！！と感激していたら
帰りには
短躯のアヒルがよちよち歩いているような形に変わっていた

どのように見えるか

人間が　私が
勝手に判断しているだけですね

雲に限らず
日々生きているあいだに起きる事象も
それぞれが勝手に判断しているだけで
絶対にどうこうという判断は
できない出来事なんでしょうね

私たちは
随分とどうでも良いことに
こだわっているのかもしれません

決断

手術は
受ける方も行う方もなかなか大変です
消化器外科の手術の中では
食道がんの手術が大変です

胃　十二指腸　小腸　大腸　肝臓　膵臓　…
などの手術に比べて
合併症の頻度は高い
手術時間は長い
術後が大変

手術前にそのへんのところはきちんと説明するので
手術を受ける方は大いなる決断をすることになります

手術をする方にすれば
朝手術室に入れば出てくるのは暗くなってから
というふうに集中力と体力を必要とする手術となりますし
術後の管理にもかなり手がかかることになります

中規模の病院で食道の手術をするとなると
その負担はほとんど全て
外科医にかかることになります
術後1週間はほとんどかかりっきり

でもね
やはり一番大変なのは
手術を受ける本人
手術を受けます！という決断
いつもすごいなぁと感心します

今 ある

病気になると
この病気さえ良くなれば
幸せだと思う

でも病気が治ると
病気以外のことに不満を見つけ
これさえ改善すれば
と思い始める

それを繰り返せば
結局
幸福を味わえない

今　ここに　生きてある
その幸せに感謝できる心を持たなければ
きっとずっと心のどこかに
不幸を抱えながら生きることになるんでしょうね

蒸し湯

サウナときくと
高温の湯気に満たされた室で
入った途端に熱気が気道に入ってくる
という状況を思い浮かべる

ところが
日本の蒸し湯というのは
もともと床下に湧き出した温泉を流し
そこから立ち上る湯気を利用したものだそうで
時には薬草などを床に敷き
その成分とともに利用したりもするものらしい

先日そういう蒸し湯を経験した
室に入るとちっとも熱くなく
体への負担は少ない
しばらくじっとしていると
意外に汗が出てくる

これなら循環器系等への無理もかからなさそうなので
高齢者にも良いかもしれない
じっくり入って新陳代謝を高め汗腺を開けば
体調も良くなるだろう

い草ソフト

バイクで立ち寄った道の駅
エネルギー補給と涼を求めてソフトクリーム売り場へ

抹茶ソフトかと思ったら
い草ソフトクリームと書いてある

「いっ　い草ですか？！」
「ベースは抹茶のソフトクリームなんですけど
い草の粉末を混ぜているんです」

一口食べると
畳が口に広がる

普通に抹茶ソフトでいいのではないだろうか…

梅原猛さん

梅原猛さんの講演を聞く機会があった
宮崎市で開かれて日本消化器外科学会の特別講演
日向神話が天皇家につながる史実とつながる可能性と
神話の意味するものを改めて問い直し教育の場面でも提示すること
を述べた内容であった

神話の息づく
宮崎や霧島あたりで拝聴したということもあるのかもしれないが
すっと入ってくる内容であった

現在米寿
７０代で
胃癌と大腸がんの手術を受けているとは思えないほどの
エネルギーを感じさせる語り口

これまでいくつかの作品を読んできたが
改めてどのような作品があるのか
眺めてみたいと思った

日焼け止め

どういう成分かは知らないが
日焼け止めクリームというのは
なかなかすごい

ヘルメットに紫外線カットのシールドを付けているとは言え
夏にバイクを乗り回せば
日焼けは避けがたい

私の場合
少々油っぽい鼻をつけているせいか
昔からまずは鼻が赤くなる
スキーに行っていた頃など
一日滑れば真っ赤な鼻になるために
トナカイさんと呼ばれたりもした

ところが
鼻を中心に日焼け止めクリームを塗っておくと
平気のへいざ
ちっとも赤くならない

よって
自分で言わない限り
バイクを乗り回したことなど
バレない

まあばれて悪いわけではないが
あまり遊び惚けていると思われるのも考えものなので
ちょっと気を遣っている