Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

リンの響き

2016-09-30 | 想い・雑感
早朝
仏壇を前に鈴(りん)を打つ

ち~~~~~~ん∼∼∼∼∼∼∼∼……

次第に小さく消え入る音を
最後の最後まで聞こうと耳を澄ます

消え入ったかなと思った瞬間
かすかな 音 振動が
すっと耳に聞こえ始める

虫 車 風 川 呼吸 お腹 タイヤ などなど
様々なものが振動している
そしてそれらが再度リンを震わせ
なり始めるような気がしてくる

訪れてくるわずかな振動を
ぼんやり受け取りながら
ただ座っているひと時

心も静まる

**

鈴の音 身にしみわたる 我独座

除湿機

2016-09-30 | 想い・雑感
湿度の高い日は
一日に3から4回は
除湿機のタンクにたまる
水を捨てる必要がある

カラッとした日などは
ほとんど捨てる必要はない

当たり前のことだが
その違いに驚く

ほこりや臭気も除いてくれるという
すぐれものの除湿機が来て以来
なんだか部屋も気持ちよい

**

猫横に うなる除湿機 秋湿り

横転事故

2016-09-29 | 想い・雑感
通勤に一部高速道路を利用する
思ったより事故が多い印象を持っているが
事故後の対応が素早いおかげか
渋滞は2Kmくらいでおさまっていることが多い

しかし今朝は5Km
どうやら横転事故があったらしい

私が高速を降りるICより前方での事故だったので
渋滞に巻き込まれたのは1Km程度だったが
高速道路に並走する国道に車が流れたのか
降りた後も渋滞

急がば回れで
ぐるっと迂回することとなった

梅雨のような秋雨
激しい雨も多い

くれぐれもスピードは控えめに
滑り始めれば
制御不能


高速路 スリップ多発 秋の雨

刻む

2016-09-28 | 想い・雑感
般若心経を写経するだけでも
根気と集中力が必要だと思うが
これを石に刻むとなれば
かなりの時間も必要となるだろう

教えを石に刻んででも残したい
との思いは並大抵のものではない

そういう風にして残された石経のなかで
雲居寺に保管されていた
石に刻まれた般若心経の題字に
「三蔵法師の玄奘が詔を奉じて訳す」
刻まれているとのこと

玄奘さんが
確かに般若心経の漢訳をした
ということを証明しているということで
三蔵法師が心経を漢訳したことは疑わしい
との疑問に終止符を打った

石に向かってふるったノミに込められた思いが
現代に伝わったということになる

石に向かう
真剣な眼差し
腕に込められた力
飛び散る石片
響く音

そんなものが伝わってきそう

パーマーさん

2016-09-26 | 想い・雑感
傘のマークのポロシャツ

ゴルフを知らない少年も知っていた

私もマークの付いたシャツを
買ってもらったことがある

一時代を築いたアーノルド・パーマー
随分久しぶりに
その名前に触れた

訃報を聞き
昔を思い出す

幻を映し出す
走馬灯





拍子木

2016-09-25 | 想い・雑感
本を読んでいると
少し離れたところから
拍子木の音が何度か聞こえてきた

余韻のある響きのあと
却って静けさが深まる

あまり続かなかったので
火の用心の拍子木ではないのかもしれないが

火を使う機会の増えるこれからを
感じさせる音だ



読書中 拍子木響く 長き夜

守護猫

2016-09-25 | 想い・雑感
動物霊園に
黒い毛を纏っているのに
しろ
と名付けられた猫が居ついていた

訪れると
入口の事務所近くで
よく見かけた

別に愛想がよいわけでもなく
ただぶらぶらしたり
寝転んでいたりというだけだが

誰が近づいても逃げたりしないで
霊園を守っているようにも見え
時に猫用チップスなども提供していた

ところが
先日訪れた時には
見かけなかった

今回も見かけなかったので職員に聞くと
亡くなったとのこと

会えるのが当たり前と思っていても
別れは必ずやってくる

まぁ当然なのでしょうが

味わう程度に

2016-09-25 | 想い・雑感
アルコールの悪影響は
二日酔いでしか感じなかった

最近では
すこし過ぎたかなと思った翌日は
体が重い
頭がすっきりしない
何か澱んでいる

申し訳ないが
やはりお酒は体に悪いのではないかと
疑うようになってきた

飲み始めるとそこそこ飲んでいたのも今は昔

酸化が進むとまずくなる
などと言いながら
いったんコルクを抜けば
きちっと1本は空にしていた赤ワインも
今ではボトル半分くらい残すこともしばしば

そろそろお酒から
セミリタイアかなぁ

少し味わう程度に
しておきましょう


秋の夜 ボトルに残る 赤ワイン


まぼろしの如き

2016-09-24 | 想い・雑感
大学の同期が
膵腫瘍のために他界した
と伝え聞いた

これまで何度か
学会会場で顔を合わせて
よお! 元気か? 頑張ってるなぁ!
などと声を掛け合ったが
働く場は遠く離れており
連絡を取り合うということはなかった

思い浮かぶのは
学生時代から老成したかのごとき
柔らかな口調や物腰

まあ
早い遅いの違いだけで
皆旅立つとはいえ
寂しいものだ

過ぎてしまえば
まぼろしのような一期

その人生を
生きている間は
しっかりと味わいたい

それぞれの味わい方を
肴にして
あの世で酒を酌み交わしたい

ストレッチ

2016-09-19 | 想い・雑感
猫たちから解放された仏間

毎朝仏壇に手を合わせるようになった

そのあとそのままストレッチをする
体のあちこちの筋や関節を
ゆっくりと引き延ばす

反動は付けず
ゆっくりと呼吸しながら
あまり痛みを感じない程度に
延ばしていく

こういう動作から
ヨガも生まれてきたのだろうか
などと夢想しながら
のんびりとやる

続けていると
体の柔軟性が徐々に回復してきたようで
なんだか体も楽になってきた

早起きのお陰で得られる
貴重な時間となった

今日

2016-09-19 | 想い・雑感
雨は上がっているが
全天を白雲が覆う
秋雨前線に添う雲らしい

時が移れば霧消し
青空が広がるのだろう

青空は太陽光の反射

陽が沈めば
反射光は消え
宇宙からの光が届く

でも光の届かぬ宇宙空間もあるらしい

そんな宇宙空間も含め
人類が宇宙と呼んでいる空間の外側に
更に何かが広がっているのだろうか

とらえきれない空間と時間の中
今 ここ にいる自分

今日を生きる

卒寿

2016-09-18 | 想い・雑感
私の外科医としての基礎を築いて下さった先生の
卒寿のお祝いに参加した
2度の脳梗塞を乗り越え
今では一時期より
かえって若返られたように感じる

飲食の後
一人でタクシーに乗り込み帰宅された
その姿に全く不安を感じさせず
軽やかに振る手に
私たちも手を振りお辞儀をした

こんな90歳なら
なってみたいものだ

白寿も見えてきた

異常なしと言われても…

2016-09-13 | 想い・雑感
患者さんの訴える症状によっては
必要と思われる専門科の受診を勧める

受診後に必要な治療が始まることもあるが
異常なしの返事とともに
患者さんが外来に来られることもある


異常なしと言われても
患者さんはやはり何らかの不調を訴えられている

こんなときどうするか

異常がないのだからどうしようもない
と言ってしまうこともできるのだが
普段拝見している患者さんの症状を
少しでも楽にしてあげたいというのが人情

私の場合は漢方薬を利用する

漢方薬は
人の体質や症状に合わせて処方を選ぶことができるので
必ずしも西洋医学的診断名など必要ない

患者さんの話を聞いて
患者さんの体に聞いて
どの漢方処方が合いそうかを探る

処方が効果を発揮し
患者さんの体調がよくなると
患者さんも 私も うれしい

調子よく

2016-09-11 | 想い・雑感
赤ちゃんが生まれてくる瞬間を
目撃することはできても
自分自身が生まれた瞬間のことは
ちっとも思い出せない

人が亡くなっていく時を
見守ることはできても
自分が息を止める瞬間のことは
きっとわからない

認識できるのは
最初と最後とにはさまれた
間だけ

だからこの間の時間を少しでも調子よく
快適に過ごせるようお手伝いするのが
医療なのだろうと思う

最後の時を
多少先延ばしにすることは
医療の本質ではないように思う