Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

オール電化

2011-04-30 | 想い・雑感
先日電力会社とタイアップしている電気工事会社の方が飛び込みで玄関へ
何かと思えば
ガスコンロなどを電気に変えないかとのお誘い

「え!このタイミングにオール電化のお誘いですか?」
と思わず申し上げてしまいました

9年(10年だったかなぁ…記憶力やばし)前に家を建てる際
給湯器やコンロを電気にするかと聞かれた
まず思い浮かんだのは
電磁調理器にするとチャーハンを気持ちよく撹拌できないじゃないか
ということと
子供のころにはちっとも珍しくなかった停電のこと

一つのエネルギー源じゃ不安

ということで
コンロと給湯器はガスにした

しかし見回せば
それ以外は家中電力に頼っている
あまりにも頼っている

そして手術室を見回しても
ほとんどの医療機器は
電気駆動
自家発電はあるというものの
出血をしている患者さんの処置をしているときに停電になったら
自家発電に切り替わる間の出血コントロールが難しい
まずないだろうが
これも想定内にしておかなければならないですね

迎合

2011-04-30 | 想い・雑感
わりと流されるタイプの私が言うのもなんですが

世の雰囲気に流されやすいのは日本メディアの特性なのでしょうか
言論統制国家の日本では一方向の流れでしか放送できないのでしょうか

今朝テレビをつけると
(朝テレビをつけることはめったにないのだが当直で早朝起こされついスイッチを)
日本のプロサッカーの試合結果を報じていた
東北の何とかというチームが浦和何とかに1-0で勝利という結果なのだが
放送の仕方は
東北のチームがんばれ
応援団も一緒に戦った
東北へ元気を与えた


なんだか違う気がします

対戦相手のチームを応援している人たちもいるでしょうに
そんなことにはお構いなし

今後も災害が起こるたびに
その地元のスポーツチームを応援することになるのでしょうか
それがその地元に対する応援に
本当になっていると信じて放送するのでしょうか

私には迎合にしか見えない

ニュートリノ

2011-04-29 | 想い・雑感
私が高校生のころには物理でニュートリノなんていう言葉は出てきませんでした
最近は習うのでしょうか

2012というタイトルのDVDを見ました
太陽の巨大フレアの影響で大量のニュートリノが地球に降り注ぎ
それが地球内部の温度上昇を引き起こし対流が強まり
地殻が動きまくり
地震 地割れ 大津波を引き起こすという設定でした

スーパーカミオカンデでも
なかなかつかまらないニュートリノ
どこでも通り抜けて行ってしますニュートリノ
そんなニュートリノが電子レンジのように物体を温めたりする可能性
しかも地球規模で温めてしまうようなことが起こりうるのでしょうか

映画の中ではphysical reactionを引き起こしたと言っておりましたが…

ニュートリノのイメージが私の中でできていないので
よくわかりませんなぁ

それにしても
画面上に繰り広げられる場面は
今回の震災を思い起こさせるようなところが多く
なにか気持ちよくないものが残ってしまいました

五月病

2011-04-29 | 想い・雑感
随分昔から5月病という言葉を聞く
私が大学に入ったころには知っていた

受験 入学の緊張
から抜け出てほっとしたころが危ない
などと言われていた

ただ私が鈍いのか
自身が「5月病だ」と感じたことは一度もない

9月が新年度のアメリカなどは
10月病でもあるのだろうか

人の気持ちが浮いたり沈んだりというのには
季節も多少影響があるだろうが
個々人の生活や環境によってそのサイクルは大きく異なるはず

そんなに5月に落ち込んでいく人が多いのだろうか


私の勤務する病院では
今年度から7対1看護を申請する予定となり
この4月から多くの看護師が病棟にやってきた
名前を覚える努力をあまりしない私にとっては
許容範囲を完全に超えている
ただしこの多くの看護師たちの一部が
5月病にかかり
ゴールデンウィーク明けから脱落しだしたりすると
7対1看護を取得できないのだろうなぁ

本当に5月病ってありますかね

腫瘍マーカーの動きだけではわからない

2011-04-28 | 医療・病気・いのち
進行がんの方に対して抗がん剤治療を行う場合
高値を示す腫瘍マーカーがあれば
そのマーカーを治療効果の指標の一つとすることが多い

しかし癌細胞集団のすべての細胞が
そのマーカーとなる物質を出しているとは限らないので
値が下がったということは
そのマーカーを出している細胞集団が減ったということにしかならないのだ

ある腫瘍マーカーが正常上限の20倍以上となっていたMさん
化学療法により次第にその値が下がり
ついに正常値内におさまってきた
自覚症状もほとんどなくなっていた

ところがある日救急外来に腹痛で訪れそのまま入院に
腸閉塞の状態で食事がとれなくなっていた

CTなどを取ると
明らかな腫瘤は認めないのだが
腹水の増加などをふくめその所見はやや悪くなっている

おそらくマーカーとなる物質を出さない細胞集団が増殖してきているのだろう
ただちに別の薬剤に変更することとした

マーカーの動きを一緒に見て喜んでいたのだが
この事実と向き合った後
当然ながらMさんの表情は晴れない
ご本人はひょっとして手術ができるくらいになるのではないかと思っていた節があるので
落胆は大きい

何とか次の手が効果を見せてくれるといいのだが
その場合も手術まで持って行ける可能性は…

因果はめぐる

2011-04-27 | 想い・雑感
今行っている行動が
将来どのような結果になって帰ってくるかは
なかなか見えないものである

でも過去にさかのぼると
見えてくる場合もある

私が小学生のころ
理科のテストで実験器具の名称を求めらるとき
石綿(アスベスト)付金網
というのはよく出てきた

その頃
アスベストが将来健康被害問題となることなど
ほとんどの人にはわからなかっただろう
でも今や
肺疾患や中皮腫の原因となりうることがわかっている

そしてそのアスベストが被災地の瓦礫に含まれている可能性が指摘され
問題となっている
因果はやはりめぐり
どこかでつながってくる

20世紀になりヒトは
原子の持つエネルギーを開放できることを知った
医療の分野に多大な進歩をもたらしたが
とんでもない兵器も作り出した
さらにいったん暴走しだすと収拾のつかないエネルギー発生装置(原発)も開発した

遠い未来が見通せるわけではないので
核エネルギーの解放が
実際どのような実を結ぶのかはわからないかもしれない
だから専門家と言われる人の中には能天気なことをいう人がいるのかもしれない

しかし放射線が遺伝子を傷つけるのは間違いないだろうから
ヒトという動物種の進化(退化?)の速度に
きっと何らかの影響を及ぼすだろうと思う

それが100年先か1000年先かはわからないけれど

私たちは
確かに
何らかの種をまいてしまったのだと思う

今さらですか…

2011-04-27 | 想い・雑感
今朝の新聞に
福島原発からの放射能物質飛散予測を示す
地図が公表されていました

こんなデータ
保安院にも 東電にも
事故直後から
手に入っていたはず

正確性に欠けていたとしても
事故直後からの数週間という
事故対応という意味でも十分情報を出す必要があった時期に出さずして
何をいまさらという感じがする

情報を出させなかった勢力は
何を守ろうとしていたのか

少なくとも被災者や現場で働く人間を守ろうという意思は
皆無だったとしか思えない

今朝の地図を見て
改めて
情けなさと怒りを感じる

百薬の長

2011-04-26 | 想い・雑感
胃切除後2年の高齢女性
検査結果は問題なく
年々若返るかのような勢い

家族にお聞きすると
こまごまと良く動くとの事

声にも張りが出てきたし
夜もよく休むことが出来るそうだ

さらに最近は
ワンカップのようなお酒を
3日くらいに分けて夜頂くとの事

この習慣を始めて以来
すっと眠れて
とても体調がよくなったそうで
このような飲み方をされれば
お酒も百薬の長といえるのでしょうね

ただそれ以上に
思い煩わないことと
体をよく動かすことが
この方の元気の源だとは思います

草抜き

2011-04-26 | 想い・雑感
淡いピンクの花びらを
桜が落としていく頃
突然緑の勢いが増すような感じを
毎年受ける

桜花に目を奪われ気づかないだけで
日々茎を 葉を 枝を 伸ばしていたのでしょうね

それでも
「今年も散ったなぁ」
と思った瞬間に緑がどんと濃くなるような感じがするのです

急に草抜きをせかされる感じがするのです


院長?

2011-04-25 | 想い・雑感
東電 東電 東電 …

毎日のように連呼されています

選挙前の鶯嬢どころではありません
メディアの張り切りようは

そして
なんでもかんでも
東電の吊るし上げ状態です

でもそもそも原子力事業の目付け役は
原子力保安院じゃなかったっけ?
そこには責任がないの?

本来は
東電の社長なんかより
保安院の代表(事務長?理事長?まさか保安院だから院長という?)がでてきて
高い給料をもらいながらレベル7の状況にまで至らしめてしまったことに対する謝罪をするのが
筋ってーもんじゃなかろうか

そのうえで
監視体制の不備はなかったか
災害に対する想定はどのような基準でなされたか
福島第一原発のみの問題なのか
全国の原発の状況はどうなのか

などにつき語るべきじゃーなかろうか

普段保安院では原発に直接かかわっていないらしい
少し色黒の彼にばかり説明をさせていちゃまずいでしょ

責任者出てこい!

なんてい言ってるとクレイマーの烙印を押される?

タイミング

2011-04-23 | 想い・雑感
いよいよ医学的手段がなくなってきた消化器がん末期の方の病室で
椅子に座りお話をしていた

目指していた治療が難しくなったこと
検査結果の説明
おそらくお腹の中で起きているであろうことの説明
今後施行可能な治療の内容
などなどお話していた

その間テレビはついたままだった
二人ともあまり意識していなかった

ところがふと気が付くと
スーちゃんが亡くなったことが話題となっていた
最後は転移のために
治療ができなくなっていたことを伝えている

さすがに居心地が悪い
タイミングが悪い
それに対してコメントなんかできるわけもない

私は
右斜め後ろにあるそのテレビには
全く気が付かぬ素振りで
説明を切り上げ
部屋を出た

でも本人きっと気づいてますよね

出てこなかった方がよかったかなぁ…

延命?緩和?

2011-04-23 | 想い・雑感
消化器がんの末期には
腹膜へ転移した癌が小腸や大腸を巻き込み
イレウス(腸閉塞)となることがある
抗がん剤治療その他を組み合わせて
その状況が改善できることもあるが
結局薬剤ではどうしようもなくなる

そんな時
緩和外科として
バイパス術
胃瘻造設術
腸瘻造設術
人工肛門造設術
などを行えることもあるが
閉塞部位は複数であることが多かったりで
それもできないことが多い

次は腸液の分泌を抑える薬剤を
持続的に投与することになる

これらを行うことによって
症状を緩和できることはできる
症状緩和をすることにより
延命にもつながる
腸閉塞の状態を放置すればそれ自体命にかかわるわけだから

でもそれ以上のことは難しい
そして最後が近づき見守ることしかできなくなる


さあ
上記の緩和策
単なる延命治療と考えるか
緩和ケアの一環と考えるか
人によって思いは違うだろう

「延命治療お断り」
の一言では
なにも具体的なことは語っていないことになる
延命治療か否か
選択できる治療を受けるか否か
その疑問は常に具体的に突きつけられる

田中好子さん

2011-04-22 | 想い・雑感
俳優としても活躍されていましたが
私の中ではずっと
キャンディーズのスーちゃんでした

3人の中では少しぽっちゃりという印象で
はち切れんばかりの若さで
踊り 歌っていた
あの スーちゃんでした

ふと気が付くと
30年ほどの年月が過ぎていたのですね

どのような
闘病生活だったのか
知る由もありませんが

心からご冥福をお祈りいたします

薄皮

2011-04-21 | 想い・雑感
舗装道路なんてまれだった
 
さほど多くもない車
晴れの日は埃を巻き上げ
雨の日は飛沫をあげて走っていた

整備されている校庭だって
キャッチボールや草野球で
イレギュラーバウンドするのがレギュラー

人から見れば
きれいに均されて見える場所がほとんどになった現代

昔なら走る場所などなかったであろう
レーサー仕様の自転車も疾走できる

その滑らかさにすっかり慣れてしまっているが

どんなに整備しても
地球にとってみれば
薄皮一枚に過ぎない

引き裂かれるのも
一瞬

記憶

2011-04-20 | 想い・雑感
最後の時を迎えるまで
日々
様々な記憶を
蓄えていく私たち

先に旅立つ人のことも
その記憶の中に想い起こし
回想する

でも旅立った人の記憶自体は
どこに行ったのか

旅立ったのちの
私立ち自身の記憶は
さあ
どこに行くのか

日々
様々な事を記憶しようと努力する
私たちのメモリーは