~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
六、サビヤ
そこで、遍歴行者サビヤは師の所説をよろこび隋喜し、
こころ喜び、楽しく、嬉しく、欣快の心を生じて、さらに尊師に質問を発した。
533、サビヤがいった、
「何を得た人を〈学識ある人〉と呼ぶのですか?
何によって〈すぐれた人〉となるのですか?
またいかにして〈行いの具わった人〉となるのですか?
〈遍歴行者〉とはそもそも何ですか?
先生!
おたずねしますが、わたくしに説明してください。」
534、師は答えた、
「サビヤよ。教えを聞きおわって、世間における欠点あり或いは欠点のないありと
あらゆることがらを熟知して、あらゆることがらについて征服者・疑惑のない者・
解脱した者、煩悩に悩まされない者、〈学識のある人〉と呼ぶ。
535、諸々の汚れと執着のよりどころとを断ち、智に達した人は、
母胎に赴くことはない。
三種の想いと汚泥とを除き断って、妄想分別に赴かない、
―――かれを〈すぐれた人〉と呼ぶ。
~ 感謝・合掌 ~