浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-12-23 02:56:29 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第三 大なる章 

                七、セーラ

そこで結髪の行者ケーニヤは師のおられるところに赴いた。
そうして、師に挨拶した。
喜ばしい、思い出の挨拶のことばを交わしたのち、かれは傍らに坐した。
そこで傍らに坐した結髪の行者ケーニヤに対して師は法に関する話を説いて、
指導し、元気づけ、喜ばされた。
結髪の行者ケーニヤは、師に法に関する話を説かれ、指導され、元気づけられ、
喜ばされて、師にこのように言った、「ゴータマさまは修行僧の方々とともに、明日
わたくしのささげる食物をお受けください。」

そのように告げられて、師は結髪の行者ケーニヤに向かって言われた、
「ケーニヤよ。修行僧のつどいは大勢で、千二百五十人もいます。
またあなたはバラモンがたを信奉しています。」
結髪の行者ケーニヤは再び師に言った、「ゴータマさま。修行僧の方々は大勢で、
千二百五十人もいるし、またわたくしはバラモンがたを信奉していますが、しかし
ゴータマさまは修行僧の方々とともに、明日わたくしのささげる食物をお受け下さい。」
師は結髪の行者ケーニヤに再び言われた、「ケーニヤよ。修行僧のつどいは大勢で、
千二百五十人もいます。
またあなたはバラモンがたを信奉しています。」
結髪の行者ケーニヤは三度師に言った、「ゴータマさま。修行僧のつどいは大勢で、
千二百五十人もいるし、またわたくしはバラモンがたを信奉していますが、しかし
ゴータマさまは修行僧の方々とともに、明日わたくしのささげる食物をお受けください。」
師は沈黙によって承諾された。


              ~ 感謝・合掌 ~



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