~ 恩師の「御講演ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
六、サビヤ
527、全世界のうちで内面的に外面的にも正邪の道理を知っていて、
人間と神々の崇敬を受け、執着の網を超えた人、
―――かれは〈聖者〉である。
そこで、遍歴のサビヤは師の所説をよろこび隋喜し、こころを喜び、
楽しく、嬉しく、欣快の心を生じて、さらに師に質問を発した。
528、サビヤがいった、
「何を得た人を〈ヴェーダの達人〉と呼ぶのですか?
何によって〈知りつくした人〉となるのですか?
いかにして〈勤め励む者〉となるのですか?
〈育ちの良い人〉とはそもそも何なのですか?
先生!
おたずねしますが、どうかわたくしに説明してください。」
529、師は答えた、
「サビヤよ。道の人ならびにバラモンどものすべてのヴェーダを弁別して、
一切の感受したものに対する貪りを離れ、一切の感受を超えている人、
―――かれは〈ヴェーダの達人〉である。
~ 感謝・合掌 ~