~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
五、マーガ
508、(マーガがいった)、
「誰が清らかとなり、解脱するのですか?
誰が縛せられるのですか?
何によってひとはみずから梵天界に至るのですか?
聖者よ、お尋ねしますが、わたくしは知らないのですから、説いて下さい。
尊い師は、わたくしのあかしです。
わたくしは今梵天をまのあたりに見たのです。
真にあなたはわれわれにとって梵天に等しいかただからです。
光輝ある方よ。
どうしたならば、梵天界に生まれるのでしょうが?」
509、尊き師は答えた、
「マーガよ。三種の条件を具えた完全な祀りを実行するそのような人は、
施与を受けるにふさわしい人々を喜ばせる。
施しの求めに応ずる人が、このように正しく祀りを行うならば、
梵天界に生まれる、とわたくしは説く。」
このように説かれたときに、マーガ青年は師にいった、
「すばらしいことです。ゴータマ(ブッダ)さま。
すばらしいことです。
ゴータマさま。
あたかも倒れた者を起こすように、覆われたものを開くように、
方角に迷った者に道を示すように、
あるいは『眼ある人々は色や形を見るであろう』といって
暗闇の中で灯火をかかげるように、ゴータマさまは種々のしかたで
真理を明らかにされました。
だから、わたくしはゴータマさまに帰依したてまつる。
また真理と修行僧のつどいとに帰依したてまつる。
ゴータマさまはわたくしを在俗者として受け入れてください。
今日からの命の続く限り帰依いたします。
~ 感謝・合掌 ~