浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

偉大なる光の王に導かれ
我が身は動き口は語らん

「ブッダのことば」より。

2016-12-26 00:13:44 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第三 大なる章 

                七、セーラ

先の続き・・・

「ケーニヤさん。あなたはかれを〈目覚めた人〉(ブッダ)と呼ぶのか?」
「セーラさん。わたしはかれを〈目覚めた人〉と呼びます。」
「ケーニヤさん。あなたはかれを〈目覚めた人〉と呼ぶのか?」
「セーラさん。わたくしはかれを〈目覚めた人〉と呼びます。」
その時セーラ・バラモンは心に思った。
「〈目覚めた人〉という話を聞くことは、世間においてはむずかしいのである。
ところでわれわれの聖典の中に偉人の相が三十二伝えられている。

それを具えている偉人にはただ二つの途があるのみで、その他の途はありえない。
〔第一に〕もしもかれが在家の生活を営むならば、かれは転輪王となり、正義を守る
正義の王として四方を征服して、国土人民を安定させ、七宝を具有するに至る。
すなわちかれには輪という宝・象という宝・馬という宝・珠という宝・女という宝・
資産者という宝・及び第七に指揮者という宝が現れるのである。
またかれには千人以上の子があり、みな勇敢で雄々しく、外敵をうち砕く。

かれは、四海の果てに至るまで、この大地を武力によらず刀剣を用いずに、
正義によって征服して支配する。
〔第二に〕しかしながら、もしかれが家から出て出家となるならば、
真の人・覚りを開いた人となり、世間における諸々の煩悩の覆いをとり除く」と。
「ケーニヤさん。では真の人・覚りを開いた人であられるゴータマさまは、
いまどこにおられるのですか?」
かれがこのように言ったときに、結髪の行者ケーニヤは、右腕を差し伸ばして、
セーラ・バラモンに告げていった、
「セーラさん。この方角に当たって一帯の青い林があります。
(そこにゴータマさまはおられるのです)。」


            ~ 感謝・合掌 ~ 

      

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