浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-12-21 00:06:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

   
               第三 大なる章 

                六、サビヤ

(師はいわれた)、「サビヤよ。かつて異説の徒であった者が、
この教えと戒律とに
おいて出家しようと望み、完全な戒律を受けようと望むならば、
かれは四カ月の間別に住む。
四カ月たってから、もういいな、と思ったならば、
諸々の修行僧はかれを出家させ、
完全な戒律を受けさせて、修行僧となるようにさせる。
しかしこの場合は、人によって(期間の)差異のあることが認められる。」

「尊いお方さま。もしもかつて異説の徒であった者が、
この教えと戒律とにおいて出家しようと望み、
完全な戒律を受けようと望むならば、かれは四カ月の間別に住み、
四カ月たってから、もういいな、と思ったならば、
諸々の修行僧がかれを出家させ、完全な戒律を受けさせて、
修行僧となるようにさせるのであるならば、
わたくしは(四カ月間ではなくて)、四年たってから、
もういいな、と思ったならば、諸々の修行僧はわたくしを出家させ、
完全な戒律を受けさせて、修行僧となるようにさせてください。」

さて遍歴の行者サビヤは独りで他人から遠ざかり、
怠ることなく精励し専心していたが、やがて無上の清らかな行いの究極―――
諸々の立派な人々はそれを得るために正しく家に出て家なき状態に赴いたのであるが
―――を現世においてみずからさとり、証し、具現して日を送った。
「生まれることは尽きた。
清らかな行いはすでに完成した。なすべきことをなしおえた。
もはや再びこのよう生存を受けることはない」とさとった。
そしてサビヤ長老は聖者の一人となった。


             ~ 感謝・合掌 ~ 

  

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