浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

日日に神の御胸に抱かれて
光の国に住める嬉しさ

「御垂訓」

2018-08-23 12:00:52 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご講演ラジオ放送より

心の扉―1

主題:苦しみは自分の心の中から生まれる

 
先の続き・・・
禅の世界で禅定と言って心を安らかにする
修行があります。
これで皆さんが最初に困ることがあります。
じっと座っていると、物音がします。

下駄の音がする時など、まず気が散って心が動きます。
折角、心安らかにしているのうるさいな。と、
言うわけです。
次にあの下駄の主は男の人かなぁ、女の人かなぁ、と、
思ったりします。

音が少し軽いか女の人だなぁ、どこの人かなぁ、
分からないけれど、べっぴんさんかなぁ、
髪が長いかなぁ、短いかなぁ、
こうして心は留まるところを知らず、
飛び回ります。

しかしその時、その時で、一つ一つしか追っていません。
一つのことに心が支配されると、
それだけになるのです。
この一つしか思えない人間の心を
うまく利用すればいいのです。



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「御垂訓」

2018-08-23 00:47:41 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~


      講演 四
 
「大宇宙は大神体なるがゆえに 
     この現象界の地球も神体なり
        神体なるがゆえに大神殿なるべし」

この地球そのものが御神体であり、
また神の住み給う大いなる宮であれば、
この地球上のどこへ行っても、西へ行こうが東へ行こうが、
すべて神のご神体の中です。
ですから、神のご神体の中に嫌な場所が
あるわけがありません。
また神の大神殿の中に不浄の場所、危ない場所、
行ってはいけない場所、そういうものもないはずです。
この見方からしますと、方位学でいうように、
今日はどの方角に向いて行ってはいけないとか、
印相学でいうように、
大きい印鑑を作ると運勢が良くなるとか、
印鑑の大きさをどのくらいにしたら良いとか、
そんなことは全く意味がありません。

印鑑の大きいほうがいいのでしたら、
長さ三メートルぐらいのものを作りまして
「これはゲンがいいのだ」と言って担いで
歩けばいいのですね。
太いものがいいのでしたら、
臼のような大きいものを作って担いで歩けばいいのです。
こんなことで良くなるはずはありません。
うまいことを言って騙されてしまうのです。
印相学をする人が
「お宅の印鑑をただで見て上げましょう」と
言いますが、見てもらったら絶対に
いいことはいいません。

「これは悪いですなあ、これでは出世はしませんよ」とか、
「こんなものを持っていたら不幸になります」とか、
「これでは先祖が浮かばれない」とか
言って騙されて、三十万も五十万も取られてしまいます。
悪質な宗教では、
まず印鑑を無料で見てあげますといって近づきます。
そして印鑑をつくらせその会話の中で、
その人がどれほどの財産や預金があるかを調べるのです。
「へえー、三十万、ではお願いします、
作ってください」と言えば、
「この人は大分持っているなあ、
今度は壺を売ってやろうか」と、
壺を百万とか百三十万とか言うのです。
それは、うまいことを言うのですよ。

見てもらえば見てもらうほどうまいことを言います。
「お宅の先祖はたくさんの方が迷っておられます。
この壺を買って祀ったら、
先祖さんが喜ぶと言っておられます」そう言われますと、
私たちはご先祖様が救われてほしいから、
「へえ、えらいけど、先祖様のためだったら」と
思って、たくさんのお金を出すのです。
ところが出しますと、
今度は「これはまだ金を持っているなあ」と、
見るわけで、その出しっぷりで分かりますから、
これはまだいける思いますと、次は多宝塔を売ります。
これにひっかりますと、五百万です。

今日お見えになっていると思いますが、
そのお方は一千万円から使ったと言っておられますね。
そうしなくてはいけないように言葉をもって
うまいこと騙してくるのです。
しかし、そのようなものでご先祖様が救われる
わけがありません。

なぜ救われないのかと言いますと、
自分が過ちを犯し、罪をつくり、
自分が神の御心に背いて、己の心を苦しめたために、
死んで苦しい世界へ行っているだけですから、
他の人が壺を買い、
塔を買って祀ってたとしても救われるはずがないのです。
これはご先祖様ご自身の問題です。


   ~ 感謝・合掌 ~


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