~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 九
「己の心・意識のエネルギー源は調和のとれた日々の
生活のなかに神仏より与えられることを悟るべし」
先の続き・・・
心を苦しめ自分を不調和にしておりますと、
心のエネルギーを失い、消耗していきます。
その上、神仏からも与えられないのですから、
だんだんと肉体の支配者がエネルギー不足になって、
いくらおいしいものを口に頂いても身につきません。
家庭の中では「ああ、有難いなあ」と心満たされて、
家族の皆が心配することもなく、仲良く暮らすことです。
高橋信次先生はよくおっしゃいました。
「家庭の中にハ、ハハ、ホ、ホホといって笑いの絶えないような、
そういう環境をつくりなさい」と。
これが調和とれた日々の生活のはずです。
家の中でもめごとや争いごとがあっては、
絶対に幸せにはなれません。
いちばん安らぐべき場所である家庭に安らぎがなかったら、
幸せになる道理がありません。
また、満たされた環境を頂いておりながら愚痴や
不足ばかり言っておられる方もあります。
あまりにも結構すぎて、それが当たり前だと思ってしまうのですね。
私たちが最も注意しなくてはいけないのは、
「当たり前と思ってはならない」ということです。
当たり前と思うと、感謝を失っていきます。
調和のとれた日々の生活であるためには
「三つの幸せの根元」といえるものがあります。
一、健康
二、足ることを知った経済力
三、心の安らぎ
つまり肉体の調和と、調和した経済と、心の調和です。
この中のどれが欠けてもほんとうの幸せは掴めません。
これらが調和された時は心が穏やかですからエネルギーが
失われることもありません。
神仏からは心のエネルギーを与えられ、
心が安らかで何の心配ごともなく、
腹を立てることもなく、恨む人もいない、
憎む人もいない、こういう時はとても楽に生きられます。
その楽な状態にあるから心に活力があり、また次の喜びを得て、
この喜びを人様に分かたなくてはいけない、
お伝えしなくてはいけないという気持ちも湧いてくるはずです。
それにはまず自分自身が救われることが先決です。