恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
太陽の心を実践する
先の続き・・・
人は生活しなくてはいけません。
人の家の前に立って、お茶碗に食べ物を恵んで下さいというのは、
昔の日本でもありましたが、しかし現在の日本では通りません。
正しく仕事をし、生活基盤というものを安定させて、
そして余った時間で隣人に愛の手をさしのべていくのです。
隣人を救い、或いは正しい教えに導くことです。
お釈迦様も、二千五百年前に八正道の中に正しく仕事をせよと、
その項目の四番目に説いていられます。
仕事をすることによって、生活の基盤が安定します。
仕事をしない者は、生活の安定が望めません。
これは当たり前のことですね。
現在であれば、有難いことに土、日曜とお休みの方もありますし、
日曜だけお休みの方もあります。
その時に、どれだけ無償の善き行いを積めるか、
どれだけ無償の愛を施せるか、そのことによって心の中は、
「ああ、良かったなあ、あれだけの人が喜んで下さった、
これだけの方が救われた」という喜びに満たされます。
その喜びは神様から頂いたものです。
お金や物とは違うのですね。
心の安らぎであり、心の中の平安です。
私が夜も寝ないでハードスケジュールで飛び回っている時、
「先生、無理せんといて下さい」と、よく言われますが、
私は、「自分の命を精一杯燃え上がらせて、
燃え尽きてしまいたいと思っています。
自らの命を人さまの為に燃え尽きさせた時、
満ち足りてあの世へ帰れます。
私は自分の命を燃焼させてもらっています」と、
よく話させてもらいます。