浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2023-05-04 23:57:14 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より


              講演集、 三

           太陽の心を実践する

先の続き・・・

人は生活しなくてはいけません。
人の家の前に立って、お茶碗に食べ物を恵んで下さいというのは、
昔の日本でもありましたが、しかし現在の日本では通りません。
正しく仕事をし、生活基盤というものを安定させて、
そして余った時間で隣人に愛の手をさしのべていくのです。
隣人を救い、或いは正しい教えに導くことです。
お釈迦様も、二千五百年前に八正道の中に正しく仕事をせよと、
その項目の四番目に説いていられます。

仕事をすることによって、生活の基盤が安定します。
仕事をしない者は、生活の安定が望めません。
これは当たり前のことですね。
現在であれば、有難いことに土、日曜とお休みの方もありますし、
日曜だけお休みの方もあります。
その時に、どれだけ無償の善き行いを積めるか、
どれだけ無償の愛を施せるか、そのことによって心の中は、
「ああ、良かったなあ、あれだけの人が喜んで下さった、
これだけの方が救われた」という喜びに満たされます。
その喜びは神様から頂いたものです。

お金や物とは違うのですね。
心の安らぎであり、心の中の平安です。
私が夜も寝ないでハードスケジュールで飛び回っている時、
「先生、無理せんといて下さい」と、よく言われますが、
私は、「自分の命を精一杯燃え上がらせて、
燃え尽きてしまいたいと思っています。
自らの命を人さまの為に燃え尽きさせた時、
満ち足りてあの世へ帰れます。
私は自分の命を燃焼させてもらっています」と、
よく話させてもらいます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「垂訓」

2023-05-04 00:28:06 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         恩師のご著書「講演集」より


            講演集、 三

         太陽の心を実践する

その為には、日々の生活に、神の子としての使命を果たしていかなくては
なりません。
あの太陽の心をわが心に頂いて、日々の生活で太陽の心を行うことです。
自分を犠牲にしてでも、他に慈悲と愛を与えさせてもらうことで、
これは自らを犠牲にしないと与えられません。
太陽は自らの命を燃え上がらせ、自らを燃焼させます。
私たちも、この肉体を動かしてその労働力によらないと、
他に愛は与えられません。
行動、善なる実践です。

この時、太陽の心を自分が行うことができます。
そして差別しないことです。
誰方(どなた)に対しても、好き嫌いがあってはいけません。
好き嫌いのあるのが当たり前ですけれど、
これを無いようにするのが修業ですね。
嫌いな人が少なくなるほど、私たちは安らぎます。
嫌いな人が多いほど、私たちは地獄へ行きます。

人の悪口ばかり言っていますと、必ずその人から言い返えされます。
すると、又自分が言わなくてはいけないようになり、これは地獄です。
神を賛美し、神を褒めたたえるとは、汝の隣人を褒めたたえ、自分の身近の
方のすばらしいところを見付けて褒めたたえることで、それは、神への賛美に
なります。

隣人を非難し、隣人をくさし、そして神よ神よと言っても、
これは駄目です。
そんなものは神に通じません。
太陽の熱、光は無償の愛です。
一切の報酬をお求めになりません。
私たちも自分の余った時間で、無償の愛を行うことです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする