恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
先祖供養の窮極の目的
先の続き・・・
その証拠に、こういう例があります。
或る宗教を信仰される方が、
拝めば拝むほどご利益があるのだと言って、
いっぱいの霊を集めて拝んでいたのです。
その場所が狭いお宅だったらしくて、
箪笥の上に祀ってあったのですね。
南無妙法蓮華経と一年ほどやっておられて、
夜、その人が休まれてうとうとしていると、
その霊が箪笥の上からドスンと飛び下り、
ミッシミッシと歩いてきて、ガッつと体を押さえます。
その方は金縛りになって、もう動けないようになるのです。
これはえらいことだと思って、さらに一生懸命拝みますと、
又、晩になると出てきます。
そういうことがずうっと続きました。
それで、「拝むのをやめなさい、止めてみなさい、
そしたら、それが無くなるでしょう」と言いまして、
その人が拝むのを止めますと、
その晩から下りてこないようになりました。
一生懸命拝んで霊を呼んでいるのです。
そして自分が押さえつけられています。
こんな結果がなぜ出るかと言いますと、
成仏されていない証拠なのです。
私はどこかへ行って、
お仏壇にお参りさせてもらいましても、
まあ三分から五分の時間です。