浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2023-05-16 00:58:07 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         恩師のご著書「講演集」より


              講演集、三

           誤った信仰の怖ろしさ

先の続き・・・

そして生き返りまして、神の許しを頂きました。
それから四、五年経ちますが、まだ生きていられます。(一同大笑い)。
その先生が、また講演の中でおっしゃっているそうです。
「あの人は二月十五日に死ぬという命を、
私が神に交渉して延ばしてあげました」と。
誠に口は便利なものです。
口では大阪の城も建つ」です。

あのまま放っておけば、あのお母さんは、ものこの世の人とは違います。
完全に死を迎えていたのです。
ところが、ほんとうの神の許しを頂いたら、その場で生き返りました。
それを今度は、「私が命を延ばしてやった」と言います。
間違った指導者の教えを信じてしまうと、とんでもない不幸になります。
悪くいけば、命さえ失います。

誤った信仰を盲信、狂信すると、その言葉の力をより強く受けます。
その恐ろしさを体験させてもらいました。
これと同じようなことが、いろんな宗教で起きます。
偉い人だと信ずれば信ずるほど、その人の言葉は力を現わします。
ほんとうの正しい教えならば、人の命などを予言はしません。

神のみがお知りになることであって、
私たち人間が「ひとの命」を予言することは、
人の道にはずれていることですね。
或いは自分に縁ある方を取られまい、離すまいとして、
私から離れた者は罰が当たるとか、
私から離れた者は抹殺するということを、
口に出したりします。
それは自分から逃げられたら困るからです。



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