恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
先祖供養はまず己が成仏すること
先の続き・・・
私たちの子供は「病気で苦しい」とか、「貧乏だから叶わん」とか、
「お金を下さい」とか、「喧嘩ばかりして悲しい」とか、言ってきたとしたら、
親の立場としてどんなに苦しいか分かりません。
代われるものなら代わってやりたいと思いますが、肉体をもっていても、
代わってやることはできません。
死んだら、今度は急に力が出るのかと言うと、それは出ません。
親が子を思うように、先祖様も私たちを思って下さいます。
可愛い、いとしいその血縁の者が、嘆き苦しむのを喜ぶご先祖様はどこにも
ありません。
ましてや、罰を当てるご先祖などがあったら堪りません。
ご先祖様が祟ったとかいいますが、そんなことはあるはずがないのです。
しかし、ご先祖様が迷っておられますと、苦しい故にその苦しみを訴えて
こられる場合があります。
もし、頭痛、腹痛で、それを肉体の苦しみということを悟ることができない方は、
あの世へ行っても苦しんでおられますね。
そういう方がもし苦しみを訴えてこられた時、肉体を持った自分の可愛い子供に、
同じように現れる場合があります。
だから、罰を当てておられるのとは違って、救いを求めておられるのです。
そこを誤解してはいけません。