恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
師、親の価値を決めるのは自分
高橋信次先生はもう古いと言って、掲げていた先生の写真を下ろして、
法を説いていられる方があります。
私は生きている限り、先生のお写真は下ろすまいと思っております。
私の死んだ後は知りません。
尊い師を地獄に落とすのも、天上の世界に上げるのも、
私たち弟子の行いの中にあります。
それは、親子の関係でも同じことが言えます。
価値ある親にしようと、価値のない親にしようと、
それは、子供の生き方の中で決まるのです。
もし、子供が世間様に対して恥ずかしい行いをやってくれたら、
親はどれほどつらい思いをしますか。
そして、あの子があんなだから、親もあんな人間だろと言って、
親の値打ちを落とします。
親を悩ませ悲しませると、自分を生んでくれた親をさえ地獄へ落とします。
心配をかけ、夜もオチオチ寝られないような心配をかけたら、
親の心は地獄です。
正しき道を日々に行じ、
そして喜んで安心していただくように私たちが生きた時、
「あの親あって、あの子があるのだなあ、あの子あってあの親はある」
親は立派だと、親を極楽へ上げることができます。
価値ある親にするのも、しないのも、
私たち子供の肩にかかっているのです。