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トゥーランドットを見た。ひでえ話だ。

2019年12月15日 | 音楽
 プッチーニのオペラトゥーランドットの動画を見た。いやあ、ひでえ筋だなあ。(あらすじは調べればいくつもすぐ出てくる。見てみてください。)
 音楽はすばらしいのだと思う。舞台装置も実際に見たらすばらしいと思うだろうし、大きな画面あるいはまあ画面に近づいて見て実際を想像したらいいと思う。オペラって豪華だし、生の音楽は本当にすばらしいこと請け合いだ。
 筋書きがひどいと言っても、作品の質がひどいというわけではない。オペラなんだから、トゥーランドットが絶世の美女じゃなくても良いし、なんなら肺病で死ぬ椿姫がでぶでぶ(失礼!)だっていいよ。そうじゃなくて、なにしろカラフがひどい。どんなに美女だって、命をかけて惚れるっていうのはこういうことじゃないと思う。拷問されたうえ自刃するリューがかわいそうすぎる。かわいそうすぎるが、こんなやつ命をかける価値がない。トゥーランドットの謎がひどすぎる。謎じゃなくてなぞなぞか。くろくてしろくてうつくしいのなーんだ?こたえは「わたし♡」じゃねーか。カラフの方の謎だって、これ「謎」なの?
 謎がとけなければへーきでたくさん殺しておきながら、謎をとかれちゃったら約束を守らないって、どれだけひどいんだ。これだけむちゃくちゃのすえ最後は力ずくの上やっぱりできちゃったってどういうことなの?
 中学生の書く感想文のようになってしまった。そういうわけで物語の筋を追ってそれを楽しむことはまったくなく、ただ刹那刹那に音楽や舞台の美しさを楽しめば楽しめないことはない。トゥーランドットはアリア「誰も寝てはならぬ」がごく有名だ。美しい。


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