せろふえ

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とっちらかっているので、気になるカテゴリーやリンクを

枕魚 panpanya

2024年07月15日 | 漫画
 古本屋で見かけた。こういうのが古本屋に出ていて、それを見つけるとなんだかとてもうれしいなあ。

蟹に誘われて panpanya - せろふえ

同僚に借りた。カオスノート(吾妻ひでお、なんと記事にしていなかった。)を貸したら、不条理ものでこれを思い出した、みたいなことを言って貸してくれた。でもこれは不条...

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 蟹に誘われてが2014年、枕魚が2015年 初犯 いやいや初版のようだ。前に著者は性別不明、文系男子じゃないかと書いたのだが、いややっぱり女だと思う。

ほんとに建つのかな 内田春菊

2024年06月29日 | 漫画
 これも古本屋で見かけて買ったもの。内田春菊が家を建てるまでの顛末。というか家族とのあれこれ。つまりいつものエッセイマンガというか。内田春菊もいつも本音で、健康な精神で躊躇なく描いていてとても良い。 

マンガの道

2024年06月18日 | 漫画
 割と売れている漫画家にいろいろインタビューしたもの。一問一答みたいなインタビューをモノローグ?の形にまとめたもので、違和感なく、とてもおもしろく読めた。自叙伝という感じでもないのだが、漫画を描き始めたきっかけとか、その後のあれこれとか。ちゃんと創作している人の話はとてもおもしろい。

安野モヨコ 
山本直樹   
江口寿史   
古屋兎丸   
小池田マヤ  
山田芳裕   
吉田戦車            
矢沢あい  
しりあがり寿 
内田春菊   
ハロルド作石

古本で漫画2冊

2024年06月15日 | 漫画
 古本屋で見かけておお!と思い買った。

蟹に誘われて panpanya - せろふえ

同僚に借りた。カオスノート(吾妻ひでお、なんと記事にしていなかった。)を貸したら、不条理ものでこれを思い出した、みたいなことを言って貸してくれた。でもこれは不条...

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 S4G 内田春菊
 こちらも古本屋で買ったのだが、ほぼ同じ物だった。

マンガ日本性教育トーク 内田春菊 - せろふえ

図書館に入っていてすばらしい。いつもの内田春菊で、この人の壮絶な人生と健康な精神と作品とが完全には消化できない気もするのだが、ともかく作品はその健康な精神がすば...

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 再読はうれしい。

 昨日は少ーーしチェロ出して練習。こんな書き方するくらいで、ほんとに怠け者だと思う。
 家にひいている光回線を更新して速くした。違う気もするし、あんまり変わんない気もする。電話番号(固定電話)を換えなければならず、釈然としない。ルータの返却とか、まだまだ面倒な手続きがあるなあ。
 運動はほとんどせず、歯医者に自転車で行っただけ。時計はいちおう運動したと認めているが、うーん。
 ここんところ農作業を全然してなくてまずいのだが、もう暑くて何もできない季節だなあ。梅など剪定した枝が放置したままなので、草むしりしながら薪にする作業をしなければならないのだが、本(まんがも)ばかり読んでいて、ほんとに怠け者だなあ。

羊の木 山上たつひこ原作 いがらしみきお作画

2024年06月01日 | 漫画

 古本屋で見かけ、そろっていて一冊100円なのだ。びっくりし、うれしく買ってきて再読。実は前に誰かに借りて読んでいるはずなのだが、このブログに書いてないようだ。きっと自分で消化できなかったのだと思う。今回再読してやっぱり消化できない。でもすごい、すばらしい作品だと思う。
 なにしろ山上たつひこ原作、いがらしみきお作画というのがすごい。
 wikiのあらすじは
「元受刑者を地方都市に移住させるという国の極秘更生プロジェクトで、過去に凶悪犯罪を犯した11人を受け入れることになった魚深市。元受刑者の情報は市民には一切知らされず、魚深市の中で計画を知るのは市長・鳥原秀太郎と、その友人である月末一と大塚武の3人のみだった。」
 というもの。そして、これはネタバレになるのかな?さまざまな事件が起こる。(あたりまえだ。そうでなければ作品にならない。)そして、それらはなんの解決もせずなんのカタルシスもない(と思う)。ただ放り出されているままだ。でもそれで良いのだ。すばらしい作品になっていると思う。

 映画もあるらしく、そのキャストがなんかすごい感じなんだよね。見てみたい。見てみようか。

魔女とディナー 高橋留美子

2024年05月29日 | 漫画
 
 傑作集とあるが短編集。傑作集とか言って昔の名作を読まされるわけではない。ビッグオリジナルで年に1作ずつ描いたものらしい。
魔女とディナー
やましい出来事
死ねばいいのに
不定形ファミリー
(秘)ルネッサンス
私のスカイ
 すべておじ(い)さんの悲哀を描いたもの。なさけない行動や行動もできなくて妄想だったり、なさけないことこのうえない。うー、身につまされる。高橋留美子はすべて水準以上の、いつも手抜きなど感じられない、完成された作品で、そうだなあ、テレマンのようだ。

人斬り龍馬 石川雅之

2024年05月23日 | 漫画
 もやしもんの石川雅之の短編集。幕末物と、ファンタジーというのか時代劇的?民話?みたいな話。
 何年も前に買って読んで、読み返したのだが、前に読んだのを全然おぼえてない。それはみごとにおぼえてない。おもしろかった。忘れるってすばらしい。

マンガ日本性教育トーク 内田春菊

2024年04月18日 | 漫画
 図書館に入っていてすばらしい。
 いつもの内田春菊で、この人の壮絶な人生と健康な精神と作品とが完全には消化できない気もするのだが、ともかく作品はその健康な精神がすばらしいと思う。「性教育」なのかよくわからないが、いつもの性がらみのあれこれが健康な精神(ってこれしか書いてない)で描かれている。おもしろかった。

少女漫画家「家」の履歴書 文春新書

2024年02月27日 | 漫画

 図書館で目に入り借りたもの。
「あの名作は、こんな「家」から生まれた! 少女漫画の黄金期である1970年代までにデビューした12人の漫画家が、これまで住んできた家の履歴を通して、半生とともに作品歴を語る。『週刊文春』連載を書籍化。」
 という図書館の案内でこれ以上のことはない。根拠無く、週刊文春らしいなあと思ったことだ。なかなかおもしろかった。

私の少女マンガ講義 萩尾望都

2023年12月07日 | 漫画

 萩尾望都がイタリアでおこなった講演や質疑応答のほか、インタビューなどををまとめたもの。
 萩尾望都が自分の作品のことでなく「少女漫画史」を講義したというの自体おもしろいが、彼女の視点からの少女マンの歴史がとってもおもしろい。短い時間で取り上げられる作品はほんの少しなのだがだからこそ、取り上げた作品、取り上げなかった作品の選択、取り上げ方がとてもおもしろかった。
 もちろん萩尾望都が自分の作品を語っているところもおもしろいし、イタリア、あるいは欧米での少女漫画の読まれ方もおもしろかった。

事件屋稼業 再読

2023年09月06日 | 漫画
 谷口ジロー 関川夏央の原点と言える事件屋稼業を掘りだして読み返している。いかにも劇画、いかにも初期の作品で汚い絵だし、話も荒っぽい(というのは暴力的という意味ではなくつじつまがあってるんだかあってないんだかわからないような大雑把な筋立てという意味)ものなのだが、楽しめる。

 やたらに京都アニメーション事件の裁判の報道をしているが、他にも伝えるべき事件や、政治の問題があるだろう。ほんとうにマスゴミ。それから動機の解明なんか意味があるのか。やっぱり賠償責任割り当て制度が必要だと思う。

凍りの掌 おざわゆき

2023年08月29日 | 漫画
 シベリア抑留記
 ちばてつや が推薦しているのを知って、戦争物だし図書館にあるかもと思ったら入っていて借りた。
 とても良い。みんな読むべきだ。
 はっきり言って絵は下手くそだ。おじいさんに聞いて、いろいろ調べて書いたという。誠実な書き方は好感が持てる。この作品以外にも作品を書いているようだ。それがまたすばらしい。

夜明けの図書館

2023年02月21日 | 漫画
 どこで知ったのかな?司書の漫画らしいし、図書館に入っているのではないかと思って調べたらやっぱりあった。おれのリクエストは「マンガだから」と言う理由でリクエストにこたえず、このマンガは入れるってどういうわけだ?けしからん。(半分本気💢)
 実にたいしたことない漫画だが、7巻まで出て完結したそうだ。もうすこし我慢して読むともうすこしこなれてくるのかな?まだ買う気はしてない。

千年万年りんごの子 田中相  (ネタバレ注意)

2023年01月12日 | 漫画
 漫画同好会の同僚が貸してくれた。最近読むのは全部彼女からのものだ。もう少し自分でも開発しないといけないなあ。
 これもとてもおもしろかった。東北のりんごの木を巡る生け贄譚と言えばいいのか。おもしろかったが、だが、そうだなあ、なんか釈然としない。この結末に納得がいかないのかもしれない。そんなこと言ったってしょうがないのだけれど、つまりぼくが「政治的に正しい」結末を求めているのか。主人公はこの生け贄に抵抗し、戦い、ある意味勝ったのかもしれないが、でも結局この生け贄を巡るすべてを総体として肯定していると思える。それは主人公と言うより作者のことなのか。
 今杉浦日向子の百物語を楽しく読み返しているのだが、こちらもあらゆる理不尽かもしれない不思議を描いていて、それは肯定も否定もない、ただ放り出してあるのだが、それはつまり肯定していると思うが、それには納得できるのだ。なぜ?
 これは全然この作品のことでなく、僕の受け取り方の問題なのだけれど。

 作品としては全体としてとても完成されたもので、絵も良いし、ともかくとても良い。だれにでも推薦できる。