せろふえ

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どくとるマンボウ青春記 北杜夫

2024年07月20日 | 
 図書館で見かけてそういえば若い頃何冊か読んだなあと思い、なつかしくて借りたが、これは読んでいなかったようだ。
 おもしろくてあっと言う間に読んだ。文字通り北杜夫の青春記で、旧制高校のばんからな学生生活やその後、悩み多き青春時代の、ちょっと普通の感覚では恥ずかしくて書けないようなことを書いている。文学者というのはそういう恥部をさらけ出すものかもしれないが、だから僕とは感覚が全然違う。読む方としては感心し、おそれいって若いってこういうことだよなあと感心したり、読んでいてはずかしくて飛ばし読みしたりした。おもしろく読めて、それからまだ読んでないのも読んだり、読み返したりしたくなった。読み返すと言ってもどくとるマンボウシリーズを何冊か、楡家の人々は飛ばし読んだりしていると思うなあ。

 今朝は5時過ぎから庭の草むしりをした。汗だくになったが、早朝は快適だ。腰を伸ばしに立ち上がったら、隣のめったに顔をあわせないおじさんが、散歩だろうかコンビニに行くのか、立ち上がった僕と目が合い、というか早朝に予期せず人がいてぎょっとしたようだが、おはようございますと言い合い、なんか楽しかった(^^;)。
 もう暑い。まだ今日は長い。

ユリが花盛り

2024年07月18日 | 日記

 ユリが花盛りだ。

 この若いおしべが強烈だ。花粉をつけると落ちない。
 グラジオラスは折れてしまった。

 昨日で梅雨は明けるといううわさを聞いたが、昨日はすこし涼しかったので自転車で用足し。ぼくのはたいてい20kmも漕がないのでまったくなんというか、老人の遊びだ。そう、老人の遊びなのだからそれで良いのだ。

ファミリーコンサート

2024年07月17日 | チェロ
 海の日は公民館主催の利益還元コンサート(つまり日頃公民館を使っている団体がただ公共財を使うのではなく、一般市民にも楽しめる催しをしてくれ、というものでとても意味のある行事だと思う。)だった。
 服装は自由と言うことで女性のうち何人かは浴衣で、夏らしくてすばらしい。男はいなかった。ついでながらチェロは無理。おそろいのパートもあり、いや実に良い。
 曲は定番ばかり。カルメンとかアルルの女、ラデツキー行進曲、ハンガリー舞曲、ジブリ作品。指揮者体験コーナー。
 とても盛況で椅子を追加で出したり、ともかく暖かく聴いてもらってほんとうにありがたいことだ。


 顔写ってないし、小さめの画像なので許してもらえるかな?問題があればもちろん削除します。

10ドルだって大金だ ジャック・リッチー

2024年07月16日 | 
 ジャック・リッチーは吾妻ひでおが良いと書いていて、クライム・マシンがとてもおもしろかった。
 これも短編集で、短編しか書いてないらしいけれど、シリーズものも入っていて楽しめる。

妻を殺さば
毒薬であそぼう
10ドルだって大金だ
50セントの殺人
とっておきの場所
世界の片隅で
円周率は殺しの番号
誰が貴婦人を手に入れたか
キッド・カーデュラ
誰も教えてくれない
可能性の問題
ウィリンガーの苦境
殺人の環
第五の墓

 ターンバックルのシリーズが好きだと吾妻ひでおが書いているのだが、彼は誰にも愛されるだろう。
 迷探偵(刑事?)ターンバックルはなかなかするどく推理を働かせ、それをとくとくと語るのだが、たいてい的外れで、でも事件は解決してしまうのだ。こんなふうに書いても「ネタバレ」ではないと思うのだが。

枕魚 panpanya

2024年07月15日 | 漫画
 古本屋で見かけた。こういうのが古本屋に出ていて、それを見つけるとなんだかとてもうれしいなあ。

蟹に誘われて panpanya - せろふえ

同僚に借りた。カオスノート(吾妻ひでお、なんと記事にしていなかった。)を貸したら、不条理ものでこれを思い出した、みたいなことを言って貸してくれた。でもこれは不条...

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 蟹に誘われてが2014年、枕魚が2015年 初犯 いやいや初版のようだ。前に著者は性別不明、文系男子じゃないかと書いたのだが、いややっぱり女だと思う。

イマジン ジョンレノン をピアノ伴奏のチェロで

2024年07月14日 | チェロ

チェロ愛奏曲選 〈ピアノ伴奏付〉 小原 仁 (編集) - せろふえ

これいつ買ったんだろう?たまに引っ張り出して少しは弾いたが、まだ全部なんて全然弾けない。編者が書いているのが「難曲に挑戦することも大切ですが、「チェロを歌わせる...

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 1曲目はジョンレノンのイマジンなのだ。これを歌詞なしでチェロで弾いておもしろいのだろうか?僕にはイマジンはその歌詞にほぼすべての価値がある、としか思えないのだが。
 音域は狭い、と思ったのだが、まあ1オクターブと3度あり、上はa線の4ポジションのソ、下はd線のすぐ上のe
 初心者でも弾ける音域だが、まあイマジンをぜひとも弾きたい!という人のためのものだなあ。




 ジョンレノン自身が言っていたらしいが、この詩はオノヨーコとの共作というか彼女の考えが大きく反映されている?ものらしい。
 この曲のことを多くのバカどもが共産主義的と批判している。ジョンレノン自身が実際共産主義的だと言ってる。やっぱり人類の理想の社会は共産主義だよね。共産主義社会こそユートピアなのだ。(しつこいが、それは旧ソ連でも中国でもない。あれは専制主義独裁国家だ。)
 たしかに億万長者のジョンレノンが(そして大金持ちのおじょう様のオノヨーコが)この曲を書くことは矛盾しているかもしれない。だから?だからといってこの曲の価値はまったく毀損されない。1%の人間が99%の富を独占する(ジョンレノンも含めて(含めて!))この世界は間違っている。(だからといってあるいはだからこそ、ジョンレノンが殺されるいわれは断固として、ない!)


バーボン・ストリート・ブルース 高田渡

2024年07月12日 | 
 高田渡といえばフォークソングの神様で、まあ、1番知られているのは「自衛隊に入ろう」だろうか?

 これが発表されてすぐに自衛隊から直接「良い歌だから使わせてくれ」ど電話があったというのだから笑ってしまう。
 僕自身はぼうっとした子どもだったので、高田渡のことを知ったのはずいぶん大人になってからだ。もしかしたら職に就いた後だったくらいかも。たしか中学生になった頃に「結婚しようよ」(吉田拓郎)を僕よりは都会の年下のいとこに教えられたくらいだもんなあ。精神的にとても晩生(おくて)だったし、いまも世の中、世間の嗜好なんかには遅れまくってるなあ。

 バーボン・ストリート・ブルースは自伝。なんで読もうと思ったか忘れたが、とてもおもしろかった。(若い頃)の気骨のある様がすばらしい。ただの酔っ払いじゃない。ありがたいことに今はyoutubeでいろんなのが見える。笑っていいとも出演のなんかも笑って、うれしくなる。
 享年56歳(!)しかも僕には老衰としか思えない。

猫ステッカー

2024年07月11日 | 日記

 子どもが乗ってるとか、自分は初心者だとか高齢者だとか安全運転してますとかそういうのはよくみるが「家に猫がいます」ってどういうつもりだ?こういうのは嫌いじゃない。(^^;)

 車に鳥の糞がしょっちゅう落ちて頭にくるが鳥も生きてるんだからしょうがない。いま拭き取ったら糞の中にカエルの丸呑みが五体満足で(ってもちろん死んでる、干からびているような感じで栄養吸われてる?ほんと?)表れて、ひょえー、ドキドキした。
 

幸福のスイッチ 安田真奈原案・監督・脚本 上野樹里 沢田研二

2024年07月10日 | 日記

 沢田研二が田舎町の電器屋の親父、上野樹里がふてくされた娘。このふたりがとても良くって、それを見る映画。中身はたいしたことない。田舎町の電器屋は機械を売るんじゃなくて濃密なお節介な時に一人よがりな親切を売っている。まあ失われていく美しい、めんどくさい日本なのだろう。ともかくこのふたりを見ていて、それから結末がとても良いと思う、しらじらしい大団円でなくて。
 

ファザーファッカー 内田春菊

2024年07月09日 | 
 内田春菊の漫画を読んでいると、その人物も知りたくなって、検索し、これも読まなきゃあなあと思って図書館に入っているのを借りて読んだ。自伝的小説。義父(と実母)に性的虐待を受けたことを中心に生い立ちから家出までを書いている。一読の価値はあるが、マンガのほうがすばらしいね。本人も言っているが、小説の方が社会的地位が高い。だから直木賞芥川賞の候補になったりして、知名度も上がったのかもしれない。でもマンガの方がすばらしいし、マンガという入れ物が文字だけの小説よりすぐれている、と実感する。といっても文学は文学として存在価値は揺るぎない。ともかく内田春菊がこれほど壮絶な人生を送り、そして健康な精神でいることに敬服する。他のマンガも気づいたら読む。

キュウリの芽が出た

2024年07月08日 | 

 テレビでキュウリは猛暑になると実をつけない。今種まくとちょっと涼しくなったところで実をつける、というのを偶然見た。うれしくまいたらあっと言う間に芽が出た。(出ないのも、折れちまったのもある。)秋にキュウリが取れたらうれしいなあ。

 東京都知事選は小池百合子が3選した。学歴詐称は仕事には関係がないかもしれないが、自民党や統一教会(萩生田光一)との深い関係。巨大企業とのむちゃくちゃなつながり、おそらく裏金、ひどい天下り、神宮外苑の木の伐採など、小池百合子を支持する理由がさっぱりわからない。マスゴミがほとんどなにも伝えてない、ということがいかに大きいことなのか実感する。みんなテレビを無批判に見てるのね。TBSで昨日、選挙に関して「マイナンバーカードがないと投票できない」などととんでもないデマを流した。語り継ぐべきTBSの悪事だと思う。これでは全国的に見ても政権交代なんて夢のまた夢だね。だがまあ少なくともおれはもう10年かそこらの余命なのでどうでもいいか。子孫(こまご)の世代には悪人の括弧(ばっこ)する、ひどい格差のとてもひどい世の中になっているだろう。あーあ。

Fearless Gopher 短編映画 ミゲル・ランバート監督

2024年07月07日 | 映画・テレビ

 
 BS松竹東急の短編映画は再放送ばかりで、ひさしぶりに録っておいた見てないのを見た。原題は「恐れ知らずのホリネズミ」という意味で、また「僕らは怖いものなし」としてあるところもあるようだ。
 わずか6分間の作品で、ネタバレも何も、腕を骨折して親にキャンプに行くのを禁止された女の子を男の子がこっそり連れ出そうとし、見つかっちゃうけどドアをしばりつけたりして結局連れ出す、とたったこれだけのもの。とても微笑ましく、うれしい。学生が文化祭に出すような映画だなあ。
 キャストが良いし、そのドアを縛り付けるのもゆるゆるで親が本気ならすぐ切っちまえそうだし、親より男の子のほうが品行方正に見えるし、連れ出した後、男の子が女の子の手をそっと手を伸ばして握ってると思うだけどそこはフレームの外で、ともかくゆるゆるで、とっても良い。



 昨日はすごい夕立で、それから火事の燃えさかる最中を目撃した。帰宅途上、川にごく近い民家が黒煙、白煙をモクモク出していて進行方向なのだ。近づくと赤い炎がメラメラとあがり燃えている。誰か通報しただろうかと思いながら進んだほんの1kmほどの消防署から今まさに出動するところだった。通行する車にはばまれてたどり着くのに時間がかかったのではないか?報道では1時間ほどで消し止められたというが、それは出火からだろうか通報からだろうか?赤い炎のほんの10mほどわきを通って帰って来たのだが、写真も動画も撮るような余裕はまったくなかった。どうやら原因は落雷らしい。怖い。


赤上げて白上げないで赤下げて…

2024年07月06日 | 音楽
  両手に旗をもって「赤上げて白上げないで赤下げて…」みたいのがあるが、木管楽器(に限らずだが)の演奏って、これをたいてい9本の指(10本はファゴットだけ?)で常にやっているんだよね。左手全部押さえて右手は押さえず、次に左手の薬指だけ上げてその瞬間に右手の人差し指と中指と薬指は半分押さえて小指は押さえず、次は左手の中指を上げ薬指はさげ、右手の人差し指は動かさず中指と薬指は上げる(これすべて同時!)。これただのc−des-esだけなんだけど。
 こういうクロスフィンガリングだけじゃなくてたとえばクラリネットのa-b(死の(^^;) シのフラット)のように、左手のキーを押さえている人差し指を離した瞬間に隣だけど穴を押さえて同時にすべての指を押さえるんだけどただ穴が空いていたりリングがあったり、小指のキーは4つもあるがそのたったひとつを、他のキーには触らずともかく同時に押さえる、なんてのが1番難しいかもしれない。中指は思うより速く動いちまうし、小指は動かない。若いとき、なんで自分の小指思うように動かねえんだよ、言うこと聞け、聞かねえと切っちまうぞ、と思ったりした(^^;)が、反社会的分子になってしまう。(-_-;)
 指のことだけ書いたけれど、息と舌ともシンクロしなければならない。耳は自分の音とまわりの音を聴き、目は右目で楽譜を見て左目は指揮者を見、第3、4、5の目で隣とパートトップとコンサーマスターの動きを見なければならない。うそ。いや本当にこれだけ意識しなければならない。
 どれだけマルチタスクなんだ、と、まあ老人の自慢?うんちく?ひとりごとでありました。