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戦争のこと

2010年08月15日 | シロート考え
 ここんところ、原爆記念日(に米駐日大使が参加したとかしなかったとか、他の国のこととか)のこと、終戦記念日のこと、管総理の談話、14日のニュースでは終戦の前日8/14の大阪大空襲のことを見たり、今日は今日で靖国神社、いろいろ考えさせられたり、昔考えたことを思い出したりした。
 それにしても、韓国にあの程度の謝罪をすることが自虐的だという考え方は、いったいどういうんだろうね。そういえば例の田母神が、日本が悪いことをしたと思っていては国を守れない、みたいな事を言ったのは印象的だった。そんなに謝罪するのがいやなのか、韓国のものを韓国に返すのがいやなのか。なんていうのか、自分に自信がないのかね、あるいはけつの穴が小さいのか。けつの穴史観とでも呼ぼうか。
 そういえば南京大虐殺が「なかった」と主張する人々がいる、というのもずいぶんすごいというか、あきれた話だと思う。もちろん中国が言うように30万人ほどだったのかどうかは、わからないけれど。南京事件そのもののいろいろな証言や記録、それにその他にもたくさんある虐殺事件や、当時の軍人の本当にあきれ返ったエピソードを腐るほど聞いて、なかったはずがない、と誰でも思うはずだ。そう、そういう日本軍のエピソードを聞くと日本人て、ドイツナチスにも勝るほど非人間的なんじゃないかと思って悲しくなる。
 もちろん、虐殺したのは僕じゃない、親でもない。親も家族もどちらかと言えば被害者だ。当時虐殺にかかわったのは日本人のほんの一部なのは確かだし、無理やり命令されていやいや殺した人の方が多かったかもしれない。それでも日本人の多くがチャンコロなんか虫けらだ、殺したって当然だと思っていたのも確かだと思う。そう教えられていたんだし。
 今書いた「日本人の多く」がどのくらいの割合なのか知らないけれど、
 2005年の中国の抗日デモで、日本人の営業する店を破壊するような事件があったけれど、中国人の多くは日本人は鬼だ、店を叩き潰したって当然だと思っていた(いる?)んじゃないだろうか。「中国人の多く」は「日本人の多く」ときっと同じくらいに違いない。
 広島長崎(それに多くの空襲)で死んだ民間人はまさに虐殺されたと言っていい。実験のためにウラン型プルトニウム型2種類、ドイツでなく日本に落としたアメリカはもっとはっきり非難していい。だが、エノラ・ゲイの元パイロットにインタヴューしたってしょうがないと思うけれど。
 戦争はしてはならない。本当に戦争をしてもいいことはない、特に一般人にとっては。戦争は何の解決にもならない。そう強く思うが、いっぽうで、北朝鮮のこと、異教徒の考えは認めない、力で倒す、仏像は破壊するというイスラム原理主義や、ここは神が私たちの民族のために用意してくれた王国だ、異教徒は出て行けというイスラエルや、それを公然と支援するアメリカのことやらなんやら考えると、いったいどうすればいいんだろうとも思ってしまう。