政治裏話というか与太話というか僕に言わせれば完全な
政治三面記事だ。誰それは何なに派だ、なになに会だ、誰それの娘婿だ、誰それの系譜だ、誰と誰が、いついつ喧嘩してだからなんとか法審議の時にどうした、なんとかの時は、どこそこからの何億がどこそこに使われた、などなど、そんな話。
政局、という言い方もあるのか。そういうのが大好きな人にはたまらない本だと思うが、ぼくはあまり興味がない。
あまり興味がないが、こういう人脈というか、トップの「政治屋」(政治家ではない)どもが政治を動かしていると思うと、少しは知っておかなければならないのだろう。これが全部本当のことなら、大部分の政治屋は監獄にぶち込むべきだろうが、それもかなわない。
「昭恵というのは、聖心女子大学付属の小学校から入って」「黙っていててもエスカレーター式に大学まであがれるのにそうでなかったのは、よほど素行が悪かったのでしょうね」・・・「よほど学歴コンプレックスが」
「昭恵の実家である森永製菓から」「選挙資金や政治資金がかなり出た」「だから昭恵が奔放にふるまっても」「強くでられないんだ」
「麻生は初めて選挙演説をしたとき第一声で「下々の皆さん」と呼びかけたという有名な話があります」
官房機密費が自民党の政治資金や、飲み食いに使われていることが何度も出てくる。
中曽根のことはぼろくそで、本当なら(いやたぶん本当なのだろ思うが)田中角栄の比でなく監獄にぶち込むべきことをしている。
ともかく貴重な証言だと思うし、たぶんすべて本当のことだし、怒り狂うが、それはごまめの歯ぎしりに過ぎず、なにもできず、だが、おとなとしては読んでおくべき本かもしれない。