中村紘子が亡くなって、じぶんはなんだか鬱っぽくて意欲なく(というのは中村紘子とは何の関係もないが)、昔読んだものをいろいろ読み返したりして、赤頭巾ちゃん気をつけてをひさしぶりに読みかえそうかなと思ったが、持っていたはずなのに見つからない。図書館で借りて読んだ。
庄司薫って昭和12年生まれなのね。びっくりした。ぼくの親の世代じゃないか。
おぼえているよりずっと軽かった。何も考えてなくてただ饒舌なふわふわしてるだけ、みたいな批判は、ちゃんと読んでないやつのたわごと、と当時(ぼくが 読んだのは昭和50年代になってからか)思っていたし、読み返してもその思いは変わらないのだが、発表されたのが昭和40年代でしょう?まあいろいろ言わ れるだろうなあと思われるような書き方だ。でもほんと考えてないどころではない、先の先まで(?)ぐずぐずとぐるぐるとかもしれないが、いろいろ考えてい る若者がうまく描かれていると思う。今読んでも。
今の若者はなにか考えているのかなあ。