せろふえ

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タクシードライバーぐるぐる日記 内田正治

2025年04月07日 | 
 タクシードライバーぐるぐる日記 朝7時から都内を周回中、営収5万円まで帰庫できません 内田 正治∥著 三五館シンシャ2021/10
 図書館の紹介: 上から目線でストレスのはけ口をドライバーに向けるお客。理不尽な言いがかりにも反論することなく、ぐっと我慢し…。50歳でスタートしたタクシードライバーが、65歳でリタイアするまでの15年間の体験をまとめる。

 
 これを読んでいて感じたのだが、このシリーズの他の本は、著者の自分は社会の底辺の職業についているという自意識をとても感じるのだが、この本の著者には、お客はそう思っているだろうがそんなことはない、というたしかな誇り(プライド、とはちょっと違って、やっぱり「誇り」と自信を感じる。)を持っていてそれがだからいやみではなくとても良かった。そして著者といっしょにそういう世間の目とか社会のしくみに対する怒り?を共感できた。とても良かった。

バッハ シュバイツァー

2025年03月30日 | 
 あのシュバイツァーが立派なオルガニストで、その演奏が録音され今でも聴けると言うのはまあ一般に知られていると思うのだが、こんな立派な本を書いているとは知らなかった。まったく偉大な人物だ。
 


 ウィキペディアに
「20世紀のヒューマニストとして知られている人物である。30歳の時、医療と伝道に生きることを志し、アフリカの赤道直下の国ガボンのランバレネにおいて、当地の住民への医療などに生涯を捧げたとされている。」
 と言うほどだ。


 だがどうやらその実、現地の人々のことを見下すような人間だったらしく、今回それを知ってすごーくがっかりしている。








 一昨日の夕方いつものように次女と猫に餌をやりに行ったのだが猫が来ない。呼んでも来ないのだ。少しの間呼び続け、夜居るだろう納屋の中、草むらを探しに行ったらにゃあと言い、でも餌を食う気がない。腹を見せてかけと言う。もう寿命かとも思い、野生のものだと思い、すこし腹かいて、首やらあごやらかいて、帰って来た。昨日の朝は呼んでも来なかったという。(餌やりを近所に頼んでいる。)
 心配したが夕方は元気に迎え?に来、元気に餌を食っていた。この寒暖の差は人間もまいる。この1週間きびしそうなのだが、耐えてくれれば良いのだが。

物理屋になりたかったんだよ 小柴 昌俊

2025年03月28日 | 
 ニュートリノ天文学を創始した(?)ノーベル賞受賞者小柴 昌俊の自伝。
 とても面白かった。ちょっとわくわくした。





 実家の畑のすみのヒヤシンス

 つくしも生えてきている、いかん。畑のつくし、スギナはどうしようもない。



 ここ何日か古楽の楽しみのPC録音に失敗している。頭来る。だが聞き逃し配信しているので良かった。それにしてもなぜ全部配信せず、一部だけなのだ?こちらのほうが頭にくる。ほんとにNHKダメ。

出走 ディック・フランシス

2025年03月26日 | 
 ディック・フランシスの短編集。古本屋で見つけて買い、ひさしぶりに読んだ。短編集はこれだけじゃないか。

 犯罪や犯罪じゃなくても裏切りや背信、詐欺的行為ばかり書かれているのだが、それでも基本的に勧善懲悪で健康な精神が描かれていて、いつも気持ちよく読み終えられてうれしい。
 モナに捧げる歌 はもちろんとても良いのだが、個人的に、あるいは「今の」気分なのか 春の憂鬱 がとても良かった。

原題 Field of Thirteen 「13頭立てのレース」 つまり短編13個
 強襲 1970年発表
 特種 1973年3月発表
 悪夢 1974年4月発表
 キングダム・ヒル競馬場の略奪 1975年10月発表
 敗者ばかりの日 1977年発表
 ブラインド・チャンス 1979年発表
 春の憂鬱 1980年1月発表
 ブライト・ホワイト・スター 1985年発表
 レッド 書きおろし
 モナに捧げる歌 書きおろし
 衝突 書きおろし
 迷路 書きおろし
 波紋 書きおろし





 昨日は初夏の陽気。車は冷房なんかかけちまった。天気は良かったがフォーレの練習だったのでインドアだ。昨日はハーゲンバーグという作曲家?のものを何曲か。聴いたこともないし、合唱曲とかを書いている作曲家らしいのだが、誰からもなんの説明もないのでなんだか全然わからない。まあいいか。
 バイモ、あるいはアミガサユリと言うらしい。
 これは杏
 水仙
水仙の咲きかけ
 椿
 庭にいるとばーさん猫が寄ってくる。

エル・スール アデライダ・ガルシア=モラレス

2025年03月21日 | 
 映画 エル・スールの原作を読んだ。よかったがやはり映画と原作は違う。まあ違って良いのだ。
 映画の方は静謐というか、ちがうかな暗いけれど静かではないかもしれない感じだが、原作、小説の方は一人称で書いてあることもあり内省的ではあるけれど暗い感じでも静かでもない感じがした。映画で描かれなかった後半もあるし、興味深かった。
 訳者解説がたくさんあって、著者のことなどくわしく興味深いことがたくさん書いてあった。




 昨日は普通の祝日。ふーん祝う日なのか。個人的な感覚ではお彼岸の中日。祝うというより親も含めて先祖のことをちょっと考える日かな。だが墓参りしたり、墓に花を生けたりする習慣がない、すみません。(すぐ雑草が生えてくるのでしょっちゅう草むしりには行っている。)地球が太陽のまわりをずっと回っているとあらためて思う日。
 普通の祝日だったので、ちょっとチェロ弾き、次女の飴買いに隣町まで出かけ、外食し、さらに買い物し、昼寝して、猫に餌をやり、満足の1日だったろう。パンチバッグは気に入らないらしく、あまりパンチしない。テレビばかり見ている



※水色の文字にはリンクが張ってあります。クリックしてみてください。

震雷の人 千葉ともこ

2025年03月16日 | 
 旧友が最近読んだ本で面白かったのの第一に上げていたので図書館に頼んで読んでみた。いや、実は全部は読んでなくて途中だいぶ飛ばした。気が合わない。
 いやきっと面白いのだと思うのだが、なんかRPGみたいな感じがして…。それはこれが安禄山の乱の中国が舞台で、三国志とか思い出してしまうのからかもしれない。(だからどうした?)
 文体が女とは思えないような(差別発言?すみません。)サクサクした、あるいはぶっきらぼうな、肉のない骨だけのようなもので、なんかあらすじ読んでいるようだ。表紙がこれで、やっぱりライトノベル?の典型なような、やっぱりジジイが手に取るような感じはしない。
 主人公は3人ともとても魅力的だと思う。うまく書けていると思う。僕と気が合わないだけ。すみません。

ダイヤルAを回せ ジャック・リッチー

2025年03月11日 | 
 ひさしぶりにジャック・リッチーを読んだ。楽しい。ともかくどれも短くて良い。カーデュラ、ターンバックルのシリーズが楽しいが、他のも良い。
「殺人はいかが?」で、星新一の「殺し屋ですのよ」を思い出した。

 以下どこかのコピペです、すみません。
正義の味方
政治の道は殺人へ
いまから十分間
動かぬ証拠
フェアプレイ
殺人はいかが?
三階のクローゼット
カーデュラと盗癖者
カーデュラ野球場へ行く
カーデュラと昨日消えた男
未決陪審
二十三個の茶色の紙袋
殺し屋を探せ
ダイアルAを回せ
グリッグスリー文書

 雑草の中のクロッカス なんだよピントがあってない。

やさしくわかる相対性理論 二間瀬敏史

2025年03月03日 | 
 こういうのって、理系のはしくれとしてはとーっても手に取りにくいのだけれど、まあ年寄りになったし、まあいいか。
 知らないこともわりかしあったし面白かった。2008年の本だが、その後さらに面白い発見はあったのかね?
 とっても気に入らないのは、こういうのに共通で「やさしくわかる」と言う本なのだが、やさしくわかるところはほとんどまったくない。途中をすっとばして結論というか書いてあるのでまったく「わからない」。面白そうな事象は知識としてわかりやすく書いてあるかもしれない。でもだから知識が増えるだけでまったくわからない。
 個人的にはなるほど「光速が不変」から出発すれば、高速で進むと時間が遅くなることは「わかった」し、それがどれくらいなのかも計算できて「わかった」が、この本のわずかな例の結果だけ書いてある(高速の60%で動くと、それの1秒は外から見て1.25秒になる)のでは、わからないと思う。でもそれはきちんと書けば中学生でもわかるはずなのだ、なにしろ三平方の定理でわかるのだから。
 くりかえすが、この本を読んでも相対性理論のことはちっともわからないと思う。そこから導かれることや、現代物理学の知識は少し得られる。


 昨日は次女をサポートにあずけてプールの介助。その間に実家に行ったら耕運機が壊れてた。まいる。こうしてつぎつぎ壊れていくなあ。
 市民オケの練習はリエンツィ序曲 疲れた。このあとブラームスの2番をやるとは思えない。(^^;)

いえめん。

2025年02月26日 | 
 図書館で見かけて借りた。写真は撮りそこねた。
 袋麺のアレンジレシピ集なのだが、そのユルさがおかしい。最初にでているスダチ麺だってただスダチの輪切りをできあがったインスタントラーメンに乗せるだけなのだが、写真はそれらしいが、それだけ。
 他のもたいていなにか乗っけるだけ。もっとも本格的な料理(たとえば回鍋肉?だったか、とか)を作って乗っけてるのもあるし、鰻の蒲焼きを乗っけるとか、ぜいたく!だが、なぜラーメンに乗せる?
 このほとんどがたぶんごはんにのせれば「いえどん。」(いえの丼(どんぶり))
 でもだから料理に対する気持ちのハードルを下げてくれる。これでもいいのだ!と僕の心のハードルをちょっと下げてくれた。
 なかなかすばらしい。


 休みの日は子どもの付き合いだと思っていて、連休は怠けていた。
 オーケストラの練習はあり、金と銀軽騎兵序曲。チェロの見学者がありよく弾くらしいが2プルト後ろだと全然わからない。ぜひ入団してください。

 昨日は実家のかたづけというか庭木の剪定などし、いや怠けてテレビ見たりしてあっと言う間に時間が過ぎた。次女と猫の餌をやるために家までとって返し、また実家へ。実家が近くてありがたい。



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チンドン屋の大将になりたかった男 岩城宏之

2025年02月25日 | 
チンドン屋の大将になりたかった男 N響事務長有馬大五郎 岩城宏之/著 
 ふと調べてみたら、岩城宏之の読んでないのがあるじゃないか!しかもN響事務長有馬大五郎のことを書いているらしい。なんと、りっぱな伝記(?)なのだ。もう何度も何度も読んでいる「棒ふりのカフェテラス」(ドレミファ交遊録)に「有馬先生」のことは別に一冊の本にしたい、と書いていてそうなのだちゃんと一冊にして書いていて立派だなあと思う。
 実にちゃんとした伝記で、有馬大五郎のことというより日本の西洋音楽の歴史のようになっている。他の本に(岩城自身が)書いてあることと同じ事がたくさん書いてあるが、これでいいのだ。

プロメテウスの罠[1] 朝日新聞特別報道部

2025年02月15日 | 
明かされなかった福島原発事故の真実

 どうしてこう怒り狂うような本ばかり好んで読むのか自分でもわからないが、ともかく読まなきゃいかんと思って読んでいるのだが、胸が悪くなり、途中の東京電力のあたりでどうにも最悪の気分で、読むのが止まっている。

 事故後放射線量を住民に知らせるなと警官に口止めする政府(p.34)、職員にデータを出させないよう「箝口令」をだす旧日本原子力研究所(p.55)、自ら行ったSPEEDIの予測を内閣官房に渡さず、いまだに職員個人への取材をさせない原子力安全・保安院(p.63-)、ずっとやっていた大気・海洋の放射能観測(1960年代は米ソの核実験で高く、その後減り、チェルノブイリで跳ね上がる)をしていた気象庁器量研究所の観測を自らやめろといい「ネイチャー」に出す論文に許可を与えない上司(p.84-)、東京電力の厚顔無恥の裁判対応:


以下少し引用するが

放射能は誰のものか。2011年夏、それが裁判所で争われた。
同年8月、福島第一原発から約45キロ離れた二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てた。
ー事故のあと、ゴルフコースからは毎時2~3マイクロシーベルトの高い放射線量が検出
されるようになり、営業に障害が出ている。責任者の東電が除染をすべきである。
対する東電は、こう主張した。
ー原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。
答弁書で東電は放射性物質を「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」としている。
無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、誰のものでもない、という意味だ。


 誰か東京電力のこの答弁を考えた弁護士だか、経営者だか知らないが、銃殺してくれ。そして
「発射された銃弾は銃口から離れた時点で、被疑者どころか銃の所有物でもない。したがって責任を持たない。」
 と言えばいい。
 ともかく東京電力はつぶしていったん国有化し、すべての経営者社員はそのままでいいから最低賃金で雇い、管理職以上の者の資産はすべて没収すべきだ。冗談ではない。

 

非正規介護職員ヨボヨボ日記 再読

2025年02月13日 | 
 読み終えて、おもしろかったおもしろかったとこの記事を書き始めちょっと確認したら前にも読んでてしかももう記事にしてた。どんだけボケてるんだ。(^^;)

非正規介護職員ヨボヨボ日記 真山剛 - せろふえ

非正規介護職員ヨボヨボ日記当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます真山剛著三五館シンシャこのシリーズが売れて、なんだか介護職員の自分も書ける気がする、と書...

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 介護に限らずだが、たいへんな仕事で、それがとても低い賃金で実にけしからん事だと思う。



 思い出した。母が亡くなって、葬儀屋が遺体を運び出してくれるとき、ふと気づくと母は五本指ソックスをはいているのだ。はいているじゃない、もちろん介護職員にはかせてもらったのだ。今日なのか昨日なのか、ともかくもう死ぬ間際で意識もはっきりしていなかっただろうに、五本指ソックスをはかせてもらっている。五本指ソックスはかせるのはめんどうなんだよ。自分も持ってるけどめんどくさくてめったにはかない。ありがたくて涙が出た。

ものは言いよう ヨシタケシンスケ

2025年02月06日 | 
 図書館で見かけて借りた。
 ヨシタケシンスケの自伝でもないけれど、インタビューとか、今までの仕事を振り返ってまとめてあるようなもの。ヨシタケシンスケってもう巨匠なんだなあ。まだいくつかしか読んでないし、気になる作品もいくつかある。気が向いたときに読んでみよう。






 昨日は遊んでた。(なにもしてないという意味)
 ガットでマッセを数分。こんな歳になってもまだ少し進歩しているらしく、充分楽しめる。前はなんだかよくわかってなかったと思う。

軽騎兵 122小節目から - せろふえ

軽騎兵の122小節目から全体練習の前にこりゃあ難しいぞと思っていたのだが、全然弾けないのだ。まいる。きちんとリズムが出れば良い。というのができればいいのだが、ともか...

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 楽器を持たなくても思いつくと軽騎兵のシンコペーションをやってみるのだが、ともかく難しい。むずかしいぞ。

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納棺夫日記 青木新門

2025年02月01日 | 
 なんとなく映画「おくりびと」のことをネットで見ていたらこの本がネタ本だというのだ。そうか、そんなのがあるのか。読んでない。さっそく図書館で頼んで読んだ。原典にあたることは本当に大切。たしかに映画のネタや背景?がここにあるし、載っていないのももちろんある。3章は著者の死生観が書いてあり、賛否があったようだが、誠実に書いていると思う。へっぽこ宗教家や坊主、哲学者よりずっと地に足を着けてまじめに考えているとわかる。もっとも僕は不真面目でちゃんと考えてないので用がなかった。すみません。



おくりびとのテーマ 久石譲 (ほぼ再掲) - せろふえ

安かったので、思わず買ってしまったのはいつのことだっけ?映画はとても良かったが、このチェロのテーマも印象的だ。もっとも出だし、鼻歌で歌うと、ラフマニノフのヴォカ...

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おくりびとはリコーダーでも楽しめるが、テナーが良さそうなので、だから当然フルートでも、僕はモダンフルートは吹けないが、トラベルソでもなんとか楽しめる。