正月早々、「役に立たない日々」ってのもないもんだが、まあいいか。
「百万回生きたねこ」の佐野洋子が書いたエッセイ。いやー、いいなあ。僕は「百万回生きたねこ」はあざとさ?わざとらしさ?が鼻について、嫌いなんだけれど、このエッセイはいいなあ。こういうばあさんとつきあいたいとは思わないけれど、(身内、肉親だったらもっとたまらん)こういう年寄りになりたい。
この年代、この歳のひとがこういう風に自由にと言うか、かってにと言うか、生きるにはずいぶんすごいことだと思う。ガンを告知されても、こうやって平然と生き、死ねたら(まだです、すみません)いいなあ。
そういえば、同僚だったか、「おもしろいけど、作家なんてのは普通じゃないんだよ」みたいなことを言っていたような気がする。
おもしろくて、元気が出たような気がするが、常識人にとっては、むしろ読むのにエネルギーがいるのだろうか?