ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

顔見世 昼の部

2014-12-14 23:50:15 | 歌舞伎
京都南座の顔見世 昼の部に行ってきました。

藤十郎の恋
いやあ、よかったです。最初からこんな芝居を見せられるなんて。
坂田藤十郎(中村扇雀)は、不義密通の役作りに悩み、茶屋の女房お梶(片岡孝太郎)に道ならぬ恋をしかけます。言い寄られたお梶が態度を和らげ、その気になったとたん、藤十郎は、お梶の側を通り抜け、座敷を後にします。その時の藤十郎の顔!お梶から役作りのヒントを得たという喜びでニヤリとした顔がゾッとするほど美しいのです。
藤十郎の芝居は大当たり。藤十郎が、この演技のためにある茶屋の女房に恋を仕掛けたという話をお梶が耳にします。驚きを隠し、平静を装うお梶の姿に不覚にも涙がこぼれました。そして、お梶は自害し、藤十郎は呆然とするのでした・・・。

新口村
幕が引き下ろされると、一面の雪景色ではっとします。いつも黒い衣装の黒子さんはバックが雪景色なので、真っ白な衣装になっていました。

魚屋宗五郎
宗五郎(松本幸四郎)は、大の酒好きで酒乱なので、酒断ちをしていました。しかし、旗本の家に奉公していた妹が無実の罪で殿様から手討ちにされ殺されたことを知ると、悲しみと怒りから禁酒の誓いを破って酒に手を出してしまい、酔っ払って殿様の屋敷に乗り込んでいきます。宗五郎のだんだん酔っていく様がさすがです。宗五郎の酒をやめさせようとする回りの人たちのドタバタぶりが おもしろいです。

仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場
中村七之助さんがきれいです。
中村勘九郎さんの声が亡きお父さんの勘三郎さんにそっくりで、所作も似ているので、時々勘三郎さんの姿とだぶってしまいました。
中村壱太郎さん(坂田藤十郎さんと扇千景さんの孫 中村翫雀さんの息子)は、とっても小顔で かわいらしいです。
中村国生さん(中村橋之助さんと三田寛子さんの息子)は、三田寛子さんに似ていると思いました。


そして、晩御飯は「桜田」さん
おいしいものをいただくだけで、ニコニコ幸せになります。

お刺身の器は楽12代弘入だそうです。からくさは、大根の葉の茎を細工して水にはなすと、こうなるんだとか。

正面から時計回りに鰆の幽庵焼き、ごぼうのしょうゆ漬け(雪囲い)、なまこ酢(苫屋)、カニ、ほうれん草と柿の白和え
全部は書ききれませんが、カブのスープ(カブと鯛が入っていました)もおいしかったです。
デザートは、雪もちと抹茶(柳桜園の松の白)でほっこり、にっこり。

今日は、顔見世、お弁当は山玄茶さん、晩御飯は桜田さんと豪遊しましたね。

コメント
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