『こどもとしょかん 2021冬』

『こどもとしょかん　2021冬　168号』　東京子ども図書館
　特集は、松岡享子先生が2015年5月に行った講演「ことばの力」を加筆訂正したもの。
　よかった。読みながら、反省したり、「そうだそうだ」と頷いたり。
　「子どものことばを育てる上で一番大事なことは、子どもいうことをよくきくこと」耳が痛い。私は、よく聞かずに先回りをしたり、「はいはい」と受け流していなかったか？
　「ゆっくり話す」も耳が痛かった。読み聞かせをする時に、時間がなくて早口になっていなかったか？ボランティアの仲間がゆったりと読むのを聞いて、言葉が体にしみわたる感覚を味わっていたのにもかかわらず。
　反対に「できるだけ　ことばの氾濫から子どもを遠ざける」は、納得。昔、幼稚園でお祭りをした時の反省会で一人のお母さんが「しーんとして静かだったのでBGMがほしい」と発言したことがあった。私は驚いた。「BGMって必要か？」と思った。大人ならば、BGMがあってもいいけれども、子どものうちは、自然の音を聞いたり、耳をすますということが必要ではないか？テレビのつけっぱなしはやめよう。
　心に響いた内容だった。