ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『大空港』#37

2021-11-02 11:55:14 | 刑事ドラマ'70年代




 
☆第37話『バクダン刑事登場!』

(1979.5.17.OA/脚本=松本功&村尾昭/監督=長谷和夫)

そうだよ『太陽にほえろ!』のパクリだよ文句あるか!?って、言わんばかりの直球サブタイトルが、逆に潔いですw 殉職した鯉沼刑事(中村雅俊)に代わり、今回から「バクダン」こと菊地刑事(黒沢年雄、当時のクレジットは黒沢年男)が空港特捜部のメンバーに加わります。

なぜバクダンと呼ばれるのかは皆さんご想像の通り。血の気が多いトラブルメーカーはだいたいこんな風に呼ばれますよね。もっとも、長寿番組で中途加入してくる新キャラのだいたい9割は血の気が多いトラブルメーカーなんだけどw(マンネリ打破のカンフル剤にはうってつけってワケです)

黒沢年雄さんは『トリプル捜査線』('73)、『兄弟刑事』('77) に続くフジテレビの刑事ドラマで、このあとテレビ朝日の『爆走!ドーベルマン刑事』('80) と『ザ・ハングマン』シリーズで主役を張ることになります。

当時も今も、私はいまいちカッコイイと思えないんだけどw、昭和の女子たちには「セクシー」に見えたらしく、『時には娼婦のように』等の歌も大ヒットしてました。実際に「バクダン」みたいな八方破れキャラだったそうで、ほとんど地のまま演じておられる感じです。



そんなバクダン刑事の爆弾ぶりを象徴してるのが、クレーン車などの重機を使った容疑者いじめ。マグナムで射殺するよりよっぽどタチ悪いかも知れませんw



爆破シーンも当時はCGなしの全て本物。悪党どもはマシンガン撃ちまくるし、『大空港』のアクションシーンは毎回けっこう派手です。ヘリコプターも頻繁に登場するしでお金かかってます。それを当時は当たり前と思って観てたんですよねえ……なんと贅沢な!

  

血の気が多いトラブルメーカーと言えば薮下警部(田中邦衛)もそうで、バクダン刑事とは似た者どうし真っ向からぶつかり合いつつ、あぶないオヤジ刑事として良いコンビになりそうです。



このエピソードを彩る女優陣は、レギュラーの神坂刑事を演じる片平なぎささんと、捜査に協力したせいで悪党に殺されちゃう空港職員=西條ケイコに扮した佐藤万理さん。

佐藤さんはポーラテレビ小説『おりん』のヒロイン役に抜擢される直前のご出演だった模様。その後も『俺たちは天使だ!』#04 や『ザ・ハングマン』#39 等にゲスト出演されつつ、時代劇を中心に'87年頃まで活躍されてます。



そしてこの第37話ではもう1人、新たなレギュラーが加わります。殺された空港職員・ケイコの兄にして沖縄県警の刑事だった西條慎吾(永島敏行)が、妹の遺志を継いで新東京(成田)国際空港を護るべく特捜部入りを志願。「入れてくれなきゃ此処を動きません!」という実に紳士的な交渉で仲間入りを果たします。

当時の永島敏行さんはビックリするくらい演技がお下手なんだけどw、『太陽にほえろ!』におけるテキサス刑事(同じスポーツ刈りの勝野洋さん、登場時は永島さんに負けないくらい大根だった)の大成功にあやかっての起用、だったのかも知れません。パクってなにが悪いっ!?


 

コメント
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