驚きも呆れも通り越し、もはや飽き飽きしておられるかとお察ししますが、続けますw 一応、今回でひと区切りとしますので苦痛でなければお付き合い下さいませ。
↑再びバンダイ社製品に戻ります。TVシリーズ『真マジンガー/衝撃!Z編』放映中の2009年にリリースされた「ジャンボマシンダーNEO」のマジンガーZ、全高約60cm!
昭和世代なら皆さんご存知かと思いますが「ジャンボマシンダー」は「超合金」と並んで一世を風靡した'70年代の大ヒット玩具で、その第1号商品がマジンガーZでした。というか、そもそもマジンガーZの巨大さを表現する為に開発された玩具がジャンボマシンダーなんですね。
それを現在の技術で甦らせたのがジャンボマシンダーNEOで、圧倒的存在感と抜群の格好良さはさすがバンダイ・クオリティー!
だけど『真マジンガー~』がテレビ番組としてはコケちゃった事と、BIGサイズゆえ飾るスペースの問題や高価さがネックになった(つまり思ったほど売れなかった)のか、再販やシリーズ化には至りませんでした。お陰で現在ではプレミア化し、新品なら10万円以上の値が付いてます。
↑『真マジンガー/衝撃!Z編』に登場する、マジンガーZのプロトタイプを商品化した「超合金魂エネルガーZ」。
ボディーが赤いのは、劇中で光子力エネルギーがメルトダウンした状態のエネルガーZをモデルアップしてるから。本来はマジンガーZと同じカラーリングで、PART1でご紹介した「アイアンZ」とほぼ同じルックス。エネルガーZもアイアンZも、マジンガーZという名前が正式決定する前の候補名だったそうです。
↑『真マジンガー〜』放映スタートに合わせ、フルモデルチェンジされた「超合金魂マジンガーZ」です。サイズが一回り小さくなったこと、デザインとカラーリングが原作マンガに近くなったこと、そして可動域が画期的に広がったことがオリジナル版との大きな違い。
ただ、お気づきかと思いますが私はフィギュアを「素立ち」で飾るのが好きで動かす機会はほとんど無いから、格好良く立ちさえすれば可動域は正直どうでもいいんですw このマジンガーZは可動を重視するあまり手足がフニャフニャで、逆に立たせにくくなっちゃいました。
↑やっぱり出ました、同じ商品の色違い。「超合金魂マジンガーZ・コミックカラーバージョン」です。
そもそも『真マジンガー』に登場するマジンガーZ(以下、真マジンガーZと呼びます)が旧アニメ版よりも永井豪さんの原作マンガに寄せたデザインなので、そのままカラーリングを変えれば原作版マジンガーZの出来上がり。これはこれで味があって、旧アニメ版とは違った格好良さがあります。
まぁしかし、次から次とマジンガーZばかり、しかも同じ商品の色違いまでくどくど見せられて、一体なにが違うねん!?って、皆さんそろそろお怒りモードに入られてるかもだけど、コレクター気質をお持ちの方なら解って頂ける筈です。この微妙な違いこそが集める醍醐味なんですよね!
そんなコレクターの弱みを絶妙に突いてくれたのが、超合金魂の廉価版とも言える「スーパーロボット超合金」シリーズでした。
↑シリーズ第1号のマジンガーZと、第2号のグレートマジンガー。PART1でご紹介したのは後発のカラーバリエーション「鉄(くろがね)仕上げ」の物で、こっちがオリジナル。全高は昭和の超合金シリーズに寄せた約13~14cm。
↑同じく「スーパーロボット超合金」の真マジンガーZと、UFOロボ・グレンダイザー。
先のダブルマジンガーよりもマッチョな体型が特徴で、この2体は同じデザイナーさんが手掛けた物らしいです。2018年公開の『劇場版マジンガーZ/INFINITY』に登場するマジンガーZはスーパーロボット超合金のフォルムを手本にしたそうで、それは恐らくこの真マジンガーZの事じゃないかと私は思ってます。
↑同じ真マジンガーZにメッキ処理を施した「超合金Zカラー」バージョン。画像で見るとこれが一番カッコ良く「映え」てますね。
昭和アニメは複数のスタジオが交代で作画を担当しており、顔つきや体型、そしてカラーリングも各エピソードで微妙に違ったりしたもんで、どのカラーが正解っていうのが無いんですよね。で、カラーリングによって違った格好良さが生まれるから、マニアは買わずにいられない。ほんとボロい商売ですw
そんなボロい商売の極めつけと言えるのが、この「アジア限定カラー」バージョンのマジンガーZ。↓
海外アジア市場をターゲットにした商品で、ゴールドが2016年バージョン、シルバーが2017年バージョン。
こういう独自解釈のバリエーションには手を出さないつもりだったけど、この2種だけは格好良くて買っちゃいました。他にもデビルマンカラーのマジンガー、ゲッターロボカラーのマジンガーなど色々出たけど、私は格好良いと思わなかったんで買ってません。
ただ1つ、格好良くないのに面白半分で買っちゃったのがこれ。「キティちゃんカラー」バージョンのマジンガーZw↓
これだけ借り物の画像です。マジンガーZカラーのキティちゃんはさすがに買ってませんw
かようにスーパーロボット超合金のマジンガーZは、サイズが小さくお手頃価格ゆえにバリエーション展開が凄まじく、我々マニアを大いに楽しませ、泣かせてくれました。
↑スーパーロボット超合金としてリリースされたマジンカイザーと、バリエーション機のマジンカイザーSKL。マジンカイザーは’90年代末に「究極のマジンガー」としてゲームソフト『スーパーロボット大戦』シリーズに登場し、後にOVAとしてアニメ化もされたキャラクターです。
↑この2体も平成生まれのマジンガー。向かって右が漫画『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』に登場するマジンガーZERO、左がゲームソフト『スーパーロボット大戦』シリーズに登場するマジンエンペラー。
ここまでゴツゴツしちゃうともはや別モノなんだけど、これはこれで違った格好良さはあります。時代によって「カッコいい」の定義も変わっていきますから、こんなのマジンガーじゃない!って否定するより、これがマジンガーなの?こうなっちゃうの?って、面白がる方が絶対楽しいですよね。
さて、いよいよ大詰め。これからの時代に合わせてマジンガーZのイメージを一新したのがこのデザイン。↓
同じバンダイ製だけど超合金魂じゃなく「METAL BUILD」ブランドで発売された『劇場版マジンガーZ/INFINITY』バージョンのマジンガーZ、全高約18cm。
ひび割れたみたいな装甲デザインにはかなりの違和感があるけど、実際に立体化されたものを間近で見ると非常に格好良い。これはこれで有りです!
ひび割れデザインは新作映画の製作にあたってマジンガーZをCGで動かす=現実に自由自在に動けるデザインが必要となり、なおかつオリジナルのルックスを崩さない為に考案されたもの。もし現実世界でマジンガーZを造ればこうなるって事ですね。
↑同じくMETAL BUILDの『INFINITY』版グレートマジンガー。これも旧アニメ版とは全然違うけど妙にカッコいい!
もし映画の続編が製作されればグレンダイザーやゲッターロボ等もひび割れデザインで登場して来る筈なんだけど、2021年現在のところ実現には至ってません。
ただしプラモデルのHGシリーズ(ガンプラと同じカテゴリー)では既にダブルマジンガーに加えてグレンダイザー、マジンカイザー、ゲッタードラゴン、鋼鉄ジーグが「INFINITISM」シリーズと銘打たれ、ひび割れデザインで商品化されてます。超合金魂やMETAL BUILDよりずっと安価なので一応ぜんぶ買いましたけど、作る時間が無くて箱のまま押入れに隠してありますw いつか引退してヒマになったらシコシコ作ろうと思ってます。
↑これは『INFINITY』が公開されるより前にひび割れデザインを発明し、映画に影響を与えたかも知れない「千値練」社の手による可動フィギュア「RIOBOT 」シリーズのグレンダイザー。METAL BUILDのマジンガーZ&グレートマジンガーとほぼ同じサイズなので3つ並べて飾ってます。
↑同じく千値練「RIOBOT 」シリーズのマジンガーZ。『真マジンガー/衝撃!Z編』のマジンガーZをひび割れにしたらこんな感じ、っていうデザイン。格好良いのか悪いのか、もはや判りませんw
↑そして「RIOBOTマジンカイザー」の廉価版として昨年発売された、千値練&グッドスマイルカンパニーの協同開発による合金トイ「HAGANE WORKS マジンカイザー」。今のところ、これが最後に買ったマジンガーフィギュアになります。
さすがにネタが尽きたのかコロナの影響なのか、ここ1年ほどはコレと言ったマジンガーフィギュアが登場せず、お陰でもっとお金のかかるモデルガン熱が再燃してきて非常に困ってますw そろそろ我々ユーザー側も飽きてしまったのか?
ただし来年=2022年はマジンガーZの生誕50周年にあたるメモリアルイヤーですから、恐らくバンダイさんが究極の超合金マジンガーZを出してくれるだろうと期待してます。超合金魂はすでに5万円超えも珍しくなくなってますから、下手すりゃ10万円クラスのがバーン!と出ることも充分あり得ます。
いくら何でもそれは……って言いたいところだけど、こんだけ集めて来てそれをスルーしちゃうなんてこと、私に出来っこないのは明白ですw だから頑張って貯金しようと思ってます。もちろん、買っちまった暁にはまたブログでたっぷり紹介させて頂きます!
ここまで見て下さった方、数少ないでしょうけどお疲れ様でしたw こんな毒にも薬にもならん趣味に付き合って頂き、本当にありがとうございます!