「オペラ座の怪人」をみて・・
19世紀パリのオペラ座を舞台に、歌姫をめぐってオペラ座にひそむ怪人ファントムと貴族ラウルとの争い・・
主要キャストの歌は吹替えなし!
なんといってもクリスティーヌのやわらかな美声が素晴らしくて、すっかり魅入られてしまった。
それも其のはず、
ヒロインのエミー・ロッサム(クリスティーヌ)は幼いときからオペラを学び、
カーネギホールにも出演した実力派なのである。
台詞はすべて歌、それがまったく違和感なくて、
怪奇とロマンスが絡み合うミステリアスな展開にドキドキしながらみていた。
「よき妻でよき母であったクリスティーヌ・・」
彼女の墓碑とそこに置かれてあった一輪の真紅なバラ、
三人の男女のあれからの人生を語っているようであった。
「マイフェアレディ」でイライザを演じたオードリー・ヘップバーン、
彼女の歌は一部を除いて吹替えのため、
アカデミー主演女優賞を受賞できなかったといわれていた。
「ティファニーで朝食を」のシーン、窓辺でギターを爪弾きながら「ムーンリバー」を歌うホーリー・・
ヘップバーンの囁くようなやさしい歌声を聴いていると、
「マイフェアレディ」ではどうして口パクを受け入れたのであろうか。
百合が原に花が増えるにつれ、緑が少しづつ夏色になってきたようだね。