古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『脱北者たち』を読んで、あの国の人たちを思いました。 

2022年08月27日 21時32分21秒 | 古希からの田舎暮らし
 道子さんが「葛(くず)の花が咲いたよ」と花瓶に生けて見せにきました。写真に撮ってブログに載せよう。うまく撮れません。葛はやっぱり野に咲く花でした。かわりに玄関の花を撮りました。

 自分の庭の花を摘んで花瓶に挿す。花好きな人の〈しあわせ〉です。

 この前から夜中に『脱北者たち』という本を読んでます。著者は申美花(しんみふぁ)。韓国出身で日本の大学教授をしている女性です。2018年刊。この本は、北朝鮮から韓国に「脱北」していた人たちの中で、韓国で企業を起こして成功している人を7人紹介しています。
 企業を起こして、能力を発揮して、成功している人はすばらしいです。
 でもぼくの気になったのは「脱北」と「北朝鮮の庶民」です。
 いま〈脱北〉して「韓国で暮らしている人」は3万人です。その数字に驚きました。以前「脱北者が1万人を越えた」と読んで「それでも北朝鮮は崩壊しないのか」と思いました。それから2万人も増えたのですね。知りませんでした。
 3万人ということは「〈脱北〉がルートとして出来上がっている」数字です。そこにブローカーが存在しています。脱北の値段は日本円では40万円くらいだそうです。北朝鮮の人にとっては〈大金〉です。それでも3万人の何十倍の人がいま中国にひそんで脱北を望んでいます。まだ中国にも行けてないけど、北朝鮮の庶民は脱北を渇望しています。
 北朝鮮の人口は2500万人です。その中の、かなりの人が脱北したいと思ってます。あの国はどうしようもありません。
「ルーマニアの独裁大統領チャウセスクと妻が市民裁判で処刑された」というニュースは北朝鮮では一切流されなかったけど、三日で全国民が知ってしまった。金正日時代の有名な話です。
 あの国は、内部から崩壊すると見られていたのに、まだ国家として存在しています。5年や10年の圧政ではありません。50年60年の圧政です。長年うちひしがれて、うなだれている庶民に、なんとか立ち上がってほしい。

コメント
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