古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

4ミリの防風ネットは役に立っていますが……。

2014年10月05日 03時01分14秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から

 4ミリの防風ネット・ハウスですくすく育っている小豆の写真です。うれしくて大きいサイズでアップします。
 見てください。こののびのびと実ろうとしているきれいなサヤを。
 小豆には「アズキノメイガ」という蛾が必ず卵を生みつけ、幼虫が茎に入って枯れさせ、サヤに入って豆を食べさしにします。この蛾は〈卵 ⇒ 幼虫〉とすぐに増えて、例外なくどのサヤも穴をあけて食うという「すさまじい被害」を与えます。ですから小豆をつくるには農薬が欠かせません。有機無農薬で小豆を収穫するにはとてつもない努力が必要です。有機無農薬で家庭菜園をやっていて、「虫食いがひどいから、ワシは小豆は作らん」という人もいます。
 それでも有機無農薬の小豆は実にうまい。オコワをつくっても豆の味が美味しい。だから道子さんは執念のように、有機無農薬の小豆をつくりつづけています。収穫するためにどれほどの苦労をしているか、そばで見ていてぼくは知っています。(その努力は毎年ブログにも書いてます)
 「アズキノメイガは地上2メートル以上は飛ばない」と本に書いてあったからと、2メートルの防風ネットで囲んだこともあります(天井はネットなし)。駄目でした。補虫網を振りまわしてアズキノメイガを捕えようとする道子さんを見て、頭の下がる思いでした。彼女は毎日畑に出るとまず小豆の畝を点検して、アズキノメイガの卵・幼虫をとりました。ぼくは、せいぜいそれを焼却するくらいです。
 それが今年はこんなにきれいにサヤができているのです。大豊作になるでしょう。

 が、世の中そんなにうまくいかないときもあります。
 アワノメイガは「体長1,5センチ/羽を広げると2,8センチ」の蛾ですから4ミリ目の防風ネットは通れないはずです。それが通っていたのです。飛んで入ることはできませんが、羽根をすぼめて通り抜けるヤツがいるようです。
 道子さんはそれを見つけて、「軽いショック!」といっています。いまのところ被害はひどくありませんが「一匹もいない」と思ってた蛾が卵を生みつけ、幼虫が茎やサヤに喰い込んでいるのですから。
 ぼくは「見てください。立派なサヤを!」とブログに書くつもりで上の写真を撮ったのですが、こんなことを書くハメになってしまいました。
 でも過去の被害とは比べものになりません。極めて軽微です。道子さんは、しばらくは毎日点検すると言ってます。今年の小豆は大丈夫です。(幼虫の居場所はフンでわかる)
 
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最強の雑草は『ギシギシ』と思います。

2014年10月03日 05時57分56秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                       
『最強の雑草』と、ときどき呼ばれる「ハマスゲ」が、涼しくなって衰えてきました。11月から5月まで根の先の香附子は地中に残りますが、地上からは姿を消します。勢いを増してきたのは「ギシギシ」です。写真はうちの畑の遊歩道にはびこる「ギシギシ」です。
 「ギシギシ」ではつよい思い出があります。
 1999年春、神戸市西区神出の田んぼではじめて野菜をつくりはじめました。(翌年『大豆畑トラスト』を立ち上げました)「夏草の勢い」をまだ知りませんでした。畑の畝間の草を抜いて「ニワゼキショウ」の花を見つけ、「かわいい花だな」と抜かずに眺めたりしたものです。ところが夏になると畑もまわりの土手も草が繁り、蛇は出てくるし、どうしようもなくなりました。で、草刈り機を買って草をなぎ倒しました。
 秋も深まり草の勢いがようやく衰えてきたとき、ギシギシをはじめて意識しました。
「たしか10日ほど前に刈ったのに、この草はもうこんなに生えてきたのか」と〈ムラッ!〉と腹が立ちました。そこで「鍬で根を掘り出して絶滅させてやろう」と、根を掘りはじめました。ゴボウのような根が地中深く伸びています。それをかなり下まで掘って「まだ根は少しだけ残ってるけど、もう生えてこんだろう。ギシギシ、どうだ! 参ったか!」と掘った穴を埋め戻しました。
 ところがしばらくすると、あっちにもこっちにもギシギシが生えてきました。残ってしまった「あの根」だけでなく、根の切れ端からも芽が出て、10倍返しくらいに生えています。
 これを見て、ぼくは「これからの人生、ギシギシとは勝負しない。おとなしく、生えてきたギシギシを刈るだけにして生きる」ことにしました。ギシギシの根をスライスして「どれくらい薄く切れば芽が出なくなるか実験してみよう」と思ったこともあります。
 アレチヌスビトハギといい、ハマスゲといい、ギシギシといい、雑草は元気です。
 そして王者は、やっぱりギシギシです。
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イモムシの追加御馳走ですよ。

2014年10月02日 02時29分47秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                      
 篠原神社にあるカイスカイブキの大木です。大きさは口吉川小学校のカイヅカイブキと同じくらいですが、剪定してないので盛り上って迫ってきます。しばし眺めていたい木です。軽トラで近くの村を散歩して撮りました。
 さて、きのうはオオスズメバチさんたちにイモムシの御馳走を差し上げましたが、お味はいかかでしたでしょうか。
 朝、食いっぷりを見に行ってみるとトレーのイモムシはずいぶん減っています。溝に落ちたのか食べたのかわかりませんが、スズメバチさんたちは「御馳走になりましたよ」という顔で飛んでいるような気がしました。
 円筒形容器のあたりを整理しようと堆肥を引っ掻きまわしたらまたイモムシが。見逃すわけにいきません。道子さんが容器の近くの落花生を掘ってたら、そこからもイモムシが。なんとしても堆肥のイモムシは全部退治しておかなくては。そこで堆肥を横の空の容器に移して、イモムシを捕まえました。手かごに入れたら100匹以上。
 これをスズメバチさんへの追加御馳走としました。重装備して巣の前に置きに行くのはしんどいので、手かごを畑の入口付近に置きました。バイキング形式で食べてもらうことにします。
 そうそう、肥料置き場の天井にアシナガバチが〈てのひら大〉の巣をしていることは前に書きました。その巣がどうも空き家になったようでハチが寄りつきません。スズメバチは他のハチの巣を襲ったり、同じスズメバチの巣でも襲うそうですから、おそらくやられたのでしょう。
 うちの畑は、肉食のスズメバチさんの活動で、ずいぶんムシ退治をしてもらってます。
 どうぞ遠慮なく召し上がってください。
 
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オオスズメバチさん、『イモムシ料理の豪華な饗宴』をどうぞ!

2014年10月01日 02時15分32秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 灰を入れ、コープ堆肥を入れて畝を耕運しようと、円筒形の容器から一輪車に堆肥を入れてたら、イモムシ(カナブン=コガネムシの幼虫)が底の湿ったところにいます。
「こんな堆肥をそのまま使ってはカナブンを増殖させるようなものだ」と思い、つまんで畝間に落として長靴で踏みつぶしました。でも次から次へと出てくるので、手かごにためることにしました。堆肥をかき回して姿を見ると手かごに入れてたら、数百匹になってしまいました。
「今日はたき火をしてないから火葬するわけにいかん。こんなに踏みつぶすのはイヤだし……」と思案して「そうだ! スズメバチはアオムシを食べる。イモムシだって食べるだろう」。
 スズメバチは肉食ですから畑に来てアオムシを捕ります。でもイモムシはなかなか捕まえられません(と思うのです)。
 イモムシって〈モンゴリモンゴリ〉して敏捷でないように見えます。でも土を掻きならした畑に100匹のイモムシをばらまいたら、10秒いや5秒以内に全員土にもぐって姿を消します。実に素早い。感動します。そんなイモムシを、スズメバチが捕まえるのはなかなかむずかしい。「よーし、今日はぼくがスズメバチさんたちに、イモムシを御馳走してあげよう」。
 数百匹のイモムシを平たいカゴに入れて、あのオオスズメバチの巣の入口に差し出そうというのです。
 夕方うす暗くなるとスズメバチの活動は鈍ります。そこでぼくが服装をととのえてイモムシのカゴを巣の前に置くことにしました。
 これがその重装備した写真です。
                       
 まず野良着の上に上下の雨具を着ます。頭はネットつき帽子をかぶり、手は厚い皮手袋をします。その上から厚めの70リットル・ビニール袋をかぶり、軽トラで巣に近づきます。(道子さんが運転して)ぼくは素早く車から降りて、イモムシカゴを巣の前に置いて車に戻ります。うす暗かったのでそのときスズメバチが入口付近でウロウロしてたかどうか見えませんでした。
 スズメバチさんたち、いまごろよろこんで食べてるかな。
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