ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) 価格:¥ 620(税込) 発売日:2011-03-25 |
立春だというのに、まだまだ寒いですね。
これからどんどん暖かくなってくれるとありがたいんですけど。
昨日は節分ということで、我が家でものり巻きを買ってきて食べました。スーパーで色々売られていましたが、お値段が手ごろだったので、私はネギトロ巻き!
のり巻き1本って、なかなか食べごたえがありますね。あまりお行儀がよくないような気もしますが(気をつけないと最後にごはんがボロボロ落ちます…)これで健康で長生きできるなら仕方ないか。
最近読んだ本です。
三上延 著
『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』(メディアワークス文庫)
舞台は鎌倉。
小さな通りに面した古ぼけた木造家屋。
大きな看板もなく、ひっそりとたたずむそのお店の名前は「ビブリア古書堂」
父親の跡を継ぎ、妹と二人でその店を営んでいるのが、色白でほっそりとした美人と形容される栞子(しおりこ)さんです。
普段は引っ込み思案で対人関係が苦手、しゃべるのもたどたどしく自信なさげな栞子さんが、本のこととなると途端に立て板に水が流れるがごとく雄弁に語りだし、その鋭い観察眼と、幅広い古書の知識、そしてそこから導き出される推理で、本にまつわる様々な事件を解決していきます。
…美人のくせに内気で恥ずかしがり屋、その上隠れ巨乳って、どれだけ文系草食男子の願望を反映させてるんだ?
夢を見るにもほどがある!
…そんなツッコミを入れながら、ついつい最後まで読んでしまいました(苦笑)
事件の内容や推理の仕方などは、多少乱暴なところがありますが、とにかく登場する本や、古書の知識、出版業界なんかの話が面白い♪
岩波書店の『夏目漱石全集』
太宰治の初版本『晩年』
サンリオSF文庫。
青木文庫の『論理学入門』
絶版本、廃刊本。
1冊100円の本から数百万もする希少本まで。
登場する本はどれも実在のものばかり。
私なんて思わず登場する小川清の『落穂拾い・聖アンデルセン』(新潮文庫)という本が読みたくなって、古本屋で探してしまいました。
極度のビブリオマニアで、空気を吸うように本を読む栞子さん。
入院しても、いつしか病室は本の山…
本好きも、ここまでいくと病気の一種なのかも知れません。
しかし、そこがまた面白い☆
いま、第2巻『ビブリア古書堂の事件手帖2―栞子さんと謎めく日常』も読んでいます。
こんどは坂口三千代の『クラクラ日記』(文藝春秋)や、足塚不二雄(藤子不二雄)の『UTOPIA最後の世界大戦』(鶴書房)などが登場します。
本好きにはたまらない内容…
でも、それをわかっていて作者や出版社は作っているんでしょうね。
まんまとのせられてしまいました♪