またまたマンガのご紹介。
お正月にコタツに入りながら読んだ一冊。
森薫さんの、19世紀中央アジアを舞台にした作品。
『乙嫁語り 6』(KADOKAWA・エンターブレイン)
あれ?
いま気が付いたけど、エンターブレインてKADOKAWAに吸収合併されたのか。2013年の10月?
全然知らなかった。
「乙嫁」というのは、「カワイイお嫁さん」くらいの意味です。
19世紀中央アジアで生きる女性たちを生き生きと描き、絨毯や装飾品、馬や羊といった生活に密着した品々を細密に美しく描いています。
キャラクターやストーリー自体も面白いのですが、中央アジアの生活を描くマンガなんてなかなかないので貴重なんですよね~
私の遊牧民というか、馬に乗ったマンガのキャラの知識は「はいからさんが通る」で馬賊になったあの人くらいしかないんです(笑)
前回は華やかな結婚式とか、わりと楽しい場面が多かったのですが、今回は部族間の対立がついに流血を呼び、いやおうなく争いに巻き込まれていきます。
馬と弓。大砲と鉄砲。裏切りと信頼。
戦いのシーンが多いですが、作者の趣味としか思えないこだわりの描き込みも健在です(主に馬とか、裸とか♪)。
今回も面白かった~
中央アジアといえば、来月2月から黒海に面したロシアの都市、ソチで冬季オリンピックが開幕しますね。
オリンピックはもちろん楽しみですが、あのあたりの歴史や文化も紹介してくれないかな。
シリア情勢やオリンピックを狙ったテロの予告など、楽観できない要素は多いですけど、まず何事もお互いを知ることが大切ですからね。
この機会に関心を持って少しでも知ることができたらいいな、と思っています。
乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2014-01-14