洗濯機が回っている間に映画鑑賞。
今回は、『ストリングス 愛と絆の旅路』を借りて来ました。
大人のための人形劇。
デンマークで2004年に公開された、アンダース・ラノウ・クラーランド監督の作品を、日本の庵野秀明監督が、新たに脚色し直し、日本バージョンとして公開した作品です。
登場人物は全て人形。糸を使って手足や表情を動かす、いわゆるマリオネットと呼ばれる種類の人形たちです。
もう、その見事な演技には一瞬、人形だということを忘れて見入ってしまいました!
一体の人形には、だいたい3人の人形師がつき、CGもアニメーションも使わずに撮影したそうですが、ちょっとした仕草とか、うつむきかげんな表情とか、すごく感情的な顔を見せてくれるんです。
民族衣装を着て踊るシーンでは人形なのに妙に色っぽかったり☆
映画というより、昔NHKで放送していた、「三国志」とか「プリンプリン物語」の人形劇が、そのまま1時間半になった感じ。
舞台は人形たちが暮す世界。
全ての生き物が天から伸びる糸に結ばれていて、その糸が切れると、その命も終る。
赤ん坊は木から削り出され、母親の糸が分かれて、その体に結び付けられると、命が与えられる…
頭につながった糸が一番重要で、手足の糸は、切れてしまっても、その部品(!)ごと、糸のつながった新しい部品と交換することもできます。
ただし、その新しい部品というのは、まだ生きている奴隷たちから無理矢理、手足ごと切り離して手に入れるのです。
糸が天につながっているので、家には屋根がなく、それを表現するために雨が効果的に使われています。
一度に30体もの人形が登場するシーンでは、画面に糸があふれます!
戦いのシーンでは、もう何が何やら。
でも、それがまた独特の雰囲気で、この人形たちの世界観を印象深く観客に伝える役目も果たしています。
糸が演技しているみたい♪
物語は、人形の国の王の死をめぐって、王弟である叔父が王の座を狙って、残された王子と王女の兄妹を陥れていくというもの。
日本版では、その王子役の声を草彅剛。
妹の王女の声を優香。
王弟の声を伊武雅刀。
王女を我が物にしようとする王弟の部下の声を香取慎吾。
そしてヒロインの声を中谷美紀が演じています。
糸につながれた人形たちまでもが戦いと憎しみに振り回される姿は見ていて痛々しいものがありました。
「空を見て。自分の糸の終わりが見える?」
愛する者同士は、空の上でその糸がつながっている…
誰もが誰かとつながっている。誰かの終わりが、違う誰かの始まりとなり、すべての命がそうしてつながっていく。
人形が糸につながれていることを逆手に取って、それを世界観の中に融合してしまったアイデアはすごく新しいです。
子どもたちが糸をわざと絡ませて、母親を困らせたりします♪
また、人形たちが演じることで、現実の人間の姿がオーバーラップして、ストーリーとしても引き込まれるものがありました。
とにかく、人形たちにこれほど見事な演技をさせた人形師さんたちには拍手☆
叔父にだまされ、父親の仇を探して旅に出る王子。
旅先でその命を奪おうと差し向けられる王弟の罠。
父親の死の真実を知った王女の身に魔の手が伸びる。
王子が知ることになる父親の真の姿。
そして、立ちふさがる敵国。
迫り来る戦争の足音と共に、まさに行われようとする王女の処刑。
あっという間の1時間半でした☆
はじめまして♪
ブログ開設おめでとうございます。
本好きさんと知り合えて嬉しいです☆
私も面白そうと思った本ならジャンルは問いません♪
さっそくブログも拝見して来ました。
有川浩さんの作品は、チラッと立ち読みしたことしかありませんが、最近アニメ化された『図書館戦争』がとても面白かったので、今度読んでみようと思っていました。
『空の中』も面白そうですね♪
これからも本の話を読ませて下さいね☆
つい先日ブログを始めたばかりの素人です。
何気に「ホークの観察日記」をクリックしたところ大変な読書家のご様子。私も本が好きなもので、買いだめしてはゆっくりと読んでいます。私は面白いと思ったものは何でも読む主義なのですが、やはり好みが出るのかジャンルが少々偏っています。ホークさんのこれまで読んできた本、興味を惹かれるものが多々ありますね。