上善如水

ホークの観察日記

映画「オデッセイ」

2016-06-19 18:08:22 | 映画

レンタルDVDなどのお店「ゲオ」を展開する、株式会社ゲオホールディングスさんの株主優待、レンタル料金が50%割引になる手続きをして来ました。

ついでにレンタルして来たのが、SFファンとして興味のあった映画、ドリー・スコット監督の『オデッセイ』(2015年)

原作はアンディ・ウィアーの小説『火星の人』です。


著者 :
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日 : 2016-06-03


火星有人飛行の成功で火星に降り立った人類。

しかし突如起こった砂嵐によって火星からの緊急退避を強いられます。

任務途中だが地球に帰ることとなるクルー。

たった一人、退避する際の事故で死んだと思われた男を残して・・・

火星に取り残される宇宙飛行士でエンジニア兼植物学者マーク・ワトニー役をマット・デイモンが演じています。

 

宇宙人も出ないしエイリアンも謎の組織もスパイもゴキブリも登場しません。

食料や水はもちろん、呼吸する空気すら限られた過酷な状況で、次に人類が火星にやって来るのは火星有人飛行計画が計画通りなら4年後。

それまで地球から遠く離れた火星で生き延びることができるのか?

地球では自分の葬儀が盛大に行われていることすら知る術の無い、火星一人ぼっち。

 

もう全編目が離せない、次から次にマークに襲いかかる危機的状況。

気圧、爆発、寒さ、十六進法、電池、ジャガイモ。

様々な科学的知識、エンジニアとしての技術、植物学者としての工夫を駆使して当面の空気、水、食料を何とか確保し、もちろんそれだけでは到底4年も保たないので何とか地球と連絡を取ろうとするマーク(通信設備は壊れてしまっています)

火星には到達していますが技術的には現代(2016年)と大差ないので、通信を送るだけでも何分もタイムラグが生じます。

どうやって通信を送るのか、これは宇宙好きならオォッ! と思える発想。

パイオニアやボイジャー、バイキングとかの名前がピンと来る人にはわかってもらえると思います。

マークが生きているとわかってからのNASAの対応、彼を置き去りにしてしまった形のクルーの葛藤。

人類の英知を集めて、火星に取り残された男の救出劇が始まります!

 

補給船を作り火星に食料や物資を送るのか?

それまでマークの酸素や食料は保つのか?

打ち上げ時の地球と火星の位置は?

タイムスケジュールは?

 

科学的に怪しい所は映画なのでけっこうあるし(重力の描写とか)、ご都合主義のところもありますが、火星版ロビンソン・クルーソー、けっこう面白かったです。

マット・デイモン演じるマーク・ワトニーがとにかくポジティブで、音楽を流し、ユーモアを忘れず、とにかく諦めない!

宇宙で生き残るには、こういう人間としての強さも必要なのかも知れませんね。

それが例えやせ我慢のカラ元気だったとしても、笑う門には福来たる、カラ元気も元気のうち。

最後に登場するアイアンマンのアイディアは(映画を見ればわかります!)、むちゃくちゃなんだけれどマークらしくて納得してしまいました!

 

人類が実際に火星に到達するのはいつのことになるんでしょうね?

資本主義なんて導入するからなかなか進みませんが、地球の資源を総動員して宇宙開発しないと、間に合わないかも知れません。

星にも寿命があるからいつまでも地球に住めるわけじゃない、といってもそれは何億年も先の話。

宇宙に進出する前に人類が滅んでしまわなきゃいいんですけど(苦笑)



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