無実を主張する銀行マンが、妻とその愛人を射殺した罪でショーシャンク刑務所に入れられる…
フランク・ダボラン監督の
『ショーシャンクの空に』
を借りて来ました。
名作らしいのですが、今まで観る機会がなかったので。
主人公銀行マンの服役囚役にティム・ロビンス。
服役囚なのに塀の外から様々な物を手に入れる調達屋役にモーガン・フリーマン。
1994年の映画です。
一言でいうと「脱獄映画」なのですが、それはほんの結果にすぎません。
確かに脱獄はします。
様々な伏線も生かされていて、とてもよくできた脱獄です。
でも、映画の主題はそこじゃないんです!!
腐敗とワイロが横行するショーシャンク刑務所の中で、どんな目にあわされても運命にくじけない主人公。
始めは周りから孤立し、理不尽な暴力にもさらされますが、銀行マンだった頃の知識を生かして看守の税金対策をしてやったことをきっかけに、看守からも囚人たちからも一目置かれるようになります。
刑務所の中で囚人たちが読む本を充実させるために、行政に手紙を書き続ける主人公。
文盲の囚人には勉強を教え、高校卒業の資格を取らせる。
どんなに劣悪な環境でも、どんなに価値観の違う人々に囲まれていても、あくまで人間らしく生きようとする主人公の存在は、しだいに周りの人間たちにも影響を与えていき、物語は良い方向に進むかのように思わせるのですが…
囚人の運命は所詮刑務所側の都合で決まるのです。
自由。
音楽。
青い海に海岸際に建つホテル。
主人公がただ人間らしく生きるというだけなのに、何だかすごく感動してしまいました♪
誰かの顔色をうかがって生きる。
自分で考えることをやめ、自分の命が燃え尽きるにまかせる。
それは楽かもしれないけれど、本当に生きているといえるのだろうか?
モーガン・フリーマンが、最初は怒りと共に外界から遮断している塀をにらんでいたのに、いつのまにか慣れて、その塀が外界から守ってくれているように感じ、しまいには頼るようになる、としゃべっているセリフが印象的です。
塀がいろいろなものを象徴しているように思えてしまって。
人間はいろいろなものを恐れているんですね。
それでも、それに立ち向かい、変えていくことができるのもまた、人間なんですよね~
観終わってちょっと勇気をもらいました☆
いいなぁ、人間って♪
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