前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
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(一服ざる)

キース・ジャレット『ケルン・コンサート』(THE KÖLN CONCERT)

2023-05-20 21:57:17 | クラシック以外の音楽
歴史的名演奏、名盤の誉れ高い
キース・ジャレット『ケルン・コンサート』を聴きました。


1975年1月24日 ケルン、オペラ劇場にてライブ録音


ジャズは、マイルス・デイヴィスとビル・エヴァンスのCDを何枚か持っている程度で詳しくないので
キース・ジャレットがどのくらい凄いピアニストかはよくわかりません。

最初の出会いは、バッハのゴルトベルク変奏曲でした。


1989年1月 八ヶ岳高原音楽堂での録音
ハープシコードで演奏しています。

ジャズ・ピアニストだがクラシックも演奏する、という程度の認識でした。
因みにこのCD、大変素晴らしい演奏です。


完全即興によるソロ・ピアノ・コンサート。
『ケルン・コンサート』は果たしてジャズなのかという議論?は発売当初からあったそうですね。
ベスト・セラーになる一方で特に硬派?なジャズ・ファンには批判的な方も多かったそうです。

専門的なことはわかりませんが兎に角美しい。音も旋律も美しい。
とりわけ「PARTⅠ」は26分ほどありますが、あっという間に時が過ぎていきます。


音の美しさは発売元の「ECMレコード」に依るところも大きいと思います。
ECMといえばクラシック・ファンには現代音楽を中心とした静謐な作品を扱うレーベル
という印象が強いです。

今、手元にあるCDでは
アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt)
スティーブ・ライヒ(Steve Reich)
デヴィッド・ダーリング(David Darling)
ギャヴィン・ブライヤーズ(Gavin Bryars) など
キース・ジャレットのゴルトベルクもそうです。

たとえ作曲家の名前や収録された曲は知らなくても「一定以上」のクオリティが保証された
信頼できるレーベルでしたね。

録音も素晴らしいですが、ジャケットも"音の美しさ"を反映したような余計な飾りのないものが多いです。

下は『ケルン・コンサート』CDの裏面です。

見えますか?

無駄な音、無駄な説明、無駄な装飾はいらない。

「沈黙の次に美しい音」(The Most Beautiful Sound Next To Silence)が
ECMの音作りのコンセプトだそうです。

納得
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