前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

『 高嶺格:とおくてよくみえない TOO FAR TO SEE 』 (横浜美術館)

2011-02-13 22:09:55 | 美術関係
横浜美術館で、
高嶺格(たかみねただす)『とおくてよくみえない TOO FAR TO SEE』
を観ました。


勝手な想像ですが、恐らく展覧会を観たほどんど方に一番印象に残ったのは、
『ベイビーインサドン』という作品だと思います。
私自身がそうです。

作者の高嶺さんが在日韓国人二世の恋人と結婚するまでを
連作写真と文章で綴ったものです。

それは「あなたのその、在日に対する嫌悪感は、何なの?」
という恋人の問いから始まります。


この後の、先の問いに対する作者の"答え"(特に"答え"がないということも含めて)や
恋人の発言、在日一世の方々の発言等々、正確に記すことはできません。

(それは一言一言、正確に記憶していないということだけでなく、
「私」というフィルターを通したものはもう別物に変換されているということです)

非常に重い・・・という感想と、(誤解を恐れずに言えば)自分には全く無関係だ、
という気持ちが入り混じっています。


ただ、展覧会を観て、そろそろ一週間が経とうとしているにもかかわらず、
このように記そうと思うのは、何かしらの影響があったのかもしれません。




果たしてこれは、美術館で観るべき作品か?
別の言い方をすれば、これは「芸術作品」か?

作者にそのような意識はないのかもしれませんが、
「芸術」を観ようと美術館に行った私には"違和感"が残りました。
(自分にとっての"作品の良し悪し"とは別にして)



横浜美術館は、全国の国公立美術館ランキングで
最高評価(5つ星)を受けているだけあって、とても素晴らしいです。
所蔵作品にもいろいろいいものがありましたし。

ただ、中央が吹き抜けになっていて、二階(三階かな)の展示室の外周にも
いろいろ作品が展示されているのですが、
途中で"行き止まり"になっていて、グルッと周れないんですよね。
それがなければもっといいのに・・・。
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