自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏! 虫の目写真シリーズ(4) ~続 ヤブキリ~

2020-06-22 | 昆虫

同じ日,日が昇ってからもう一度見に行くと,ヤブキリは同じ葉にいました。幸い表側だったので,「光をうまく利用すればよい構図がものにできるかもしれない」と思いました。それで,再び虫の目でとらえることに。

日差しは左からすこしばかり。昆虫は目がいのち。かろうじて複眼が写り込みました。

 

ゆっくり歩いて別の葉に移動しかけました。空の雲も入れなくては。

 

前脚を大きく伸ばしたときにシャッターを切りました。脚先はレンズに触れています。

 

動きのある構図がなんとか撮れたのではないでしょうか。ヤブキリに感謝。

 


ジャガイモ栽培記(9)

2020-06-22 | ジャガイモ

蕾にネットを被せた結果をお知らせします。繰り返しになりますが,この実験観察,虫媒花なら結実に昆虫がかかわっているはずで,ネットで覆えば昆虫が入れなくなるために実を結べないだろうという予想にもとづいています。

茎先に付いた蕾群に付けたネット数は27。隣人から「研究的栽培ですなあ」といわれましたが,そのとおりの光景だったかと思います。

 

そのうち,実が付いていたネットは一つ。ナット内には実が一つだけ生っていました。

 

ネットを取りながら「ほっ,ほーっ!」と思ったことがあります。それは中に昆虫が何種類か入っていたことです。ニジュウヤホシテントウやカメムシ,そしてある種の甲虫です。もしかすると,隙間から入った可能性があるかも。仮にそうであれ多くはないはず。それよりも初めから葉に卵が産み付けられていて,それらが孵化した可能性は十分考えられます。そんなことを思うと,観察実験の条件制御はむずかしいなあと感じます。

実が付いていたネットについては,そんなわけで,たまたま入り込んだ昆虫が花粉を持ち込んで受粉にかかわったのかもしれません。

全体の数量からいえば,27枚中26枚では未結実でしたから,やはりジャガイモの結実には目立たなくても虫たちが関係していると言い切ってもよいでしょう。

 

ジャガイモの花は近親交配を避けて他家受粉するのです。そして付け加えていえば,品種改良ではよけいな要因が入り込まないよう条件を厳密にコントロールしながら異品種の花粉を授粉させるはずです。