シロツメクサ群落でモンキチョウの卵を探していたときのこと。葉の裏に妙な卵が付いているのが目に飛び込んできました。「こんな卵があるわけがないけど……」と思いながら撮影しておきました。卵の中にはもう口が薄っすら。
この姿を見て浮かんだのがセスジスズメの卵。これまで何度か産卵と孵化を観察したものですから,当たっていないとも限りません。しかし,シロツメクサが幼虫の食草とは考えにくいのでどうも同定しがたく思われました。
それで,この際,孵化を見られたらわかるだろうと思い持ち帰ることに。といっても,そんなにうまく孵化が観察できるか自信はありません。ただ,幼虫が見られたらなんとかわかるだろうと思ったのでした。
夕方見ると,顎がくっきり。
深夜の撮影です。からだがはっきり。見覚えのあるセスジスズメの変化にそっくりです。
向きを変えて見ると,からだの収まり方が想像できます。ときどき顎が動きます。今にも孵化しそうな気もしますが……。
翌日幼虫の姿を確認できたら正体がわかるだろうと思い,結果は翌朝見ることに。