花の,花たる所以は生殖器官としての役割に尽きます。ということは,オシベ,メシベ,そして子房,この三拍子で花としての体裁が成り立つということです。
オシベとメシベについては前回記事にしました。ここでは残りの子房を見ることにします。メシベは子房とセット。子房の先に花柱を伸ばしているのがメシベ。先端,つまり柱頭は花粉を受け取りやすいようにこの種に固有の形態を持っています。イネの場合はに複数に分かれています。それぞれに突起が付いていて,表面積をできるだけ大きくしています。
メシベだけを拡大して写しました。根元にある子房の膨らみが確認できます。黄色い部分がそれです。
さらに近寄ってみました。これが種子に成長していくのです。
こうなると,熟した種子を見つけ出さないとお話にならない気がしてきました。さて。