ハッチョウトンボの行動範囲はいたって狭いので,近くに寄って撮影するのはそうむずかしいことはありません。じっととまっているとき,そっと上から近づきます。成熟したオスのからだは真っ赤。おまけに真っ赤な目が印象的です。よく見ると下の方が黒色を帯びています。
前の上方向から撮りました。複眼の赤と黒がくっきり分かれています。
なんだか見事な色分けになっています。
向きを変えて何枚も撮ります。
あちこちにいて,近づいて来て止まる個体もあります。トンボにとって視覚がどれだけ重要か,個の複眼のかたちと大きさを見ているとよくわかりそうです。
ちょうど前方向から撮るチャンスがありました。
うんとうんと近づいて撮りました。こうして見ると,黒い部分は単純な黒ではないことがわかります。この顔写真を見せられて「なんというトンボかな?」と問われたら,すぐにハッチョウトンボが浮かんだら大したものです。わたしには「赤トンボのなかまかな?」ぐらいにしか答えられません。
顔の表情は種ごとに異なっています。似ているようでも特徴がはっきりあります。ふしぎでもあり,納得もできます。