ちょうど一年前に出かけて撮った菜の花を思い出して,再び撮影に行って来ました。
ところが畑はすっかり放置されて雑草だらけ。放棄畑になっていました。隣りの畑では野菜が栽培されていたものの,肝心の菜の花は境界にたった一本咲いているだけでした。「これは寂しい」と思いつつ,撮影開始。
隣りを走る国道は自動車がひっきりなし。
たった一株の花。ひっそりとした風景ですが,黄色が青空に映えて鮮やかです。向こうにあるハクサイはいずれトウが立って花を付けるでしょう。
春が待ちどおしいですね。
夕方近く,日がずいぶん西に傾いている時間帯。不安定な空模様。雲が空低く浮かんで,まだらに青空が見えています。通りかかった道の脇に菜の花を発見。一畝ずうっと花が続いています。
「これはいい景色!」とばかりに撮影。今どきの黄色は目立ちます。
振り返ってもう一枚。
日の高い昼間ならミツバチかハナバチでも見かけるところでしょう。
これでガガイモの撮影は3回目です。青く晴れ渡った午前,撮影に出かけました。こんなに青さを感じる空は,冬の今どきはとてもまれ。
実に詰まった種子の,なんと行儀のよいこと!
綿毛の乾き具合が伝わって来ます。
別の実です。左奥にもぶら下がっています。綿毛がわくわくしているような。
晴れた日の植物,景色はサイコー!
ガガンボのなかまが二匹いました。長い脚をもつこの昆虫は,これまでツワブキの花で何度も見て来ました。カップルなのかどうか,定かではありません。
直線状に伸びた吻を花の奥に突き刺しています。どうやらキク科の花が大好きなようです。隣りの花にも一匹いました。越冬態は成虫なのですね。
他の昆虫がいない冬,そして秋だと夜活動するのをよく見かける昆虫です。昆虫同士の生存競争生き抜くために,活動期をうまくずらしているようです。
先日,ホソヒラタアブの幼虫と蛹の話題を取り上げました。
そのうちの幼虫をビニル袋に入れて室内においていたら,囲蛹になりました。食べ物のアブラムシがいないため,食べることをあきらめてさっさと次の形態に移ったのでしょうか。室内でも夜間になると相当冷え込むので,こんな低温下でも変態することがわかります。もちろん,屋外で育つハクサイにいる個体だって,同じように変態するでしょう。
葉の中で帯糸でからだを固定しています。
蛹化して日が浅いようで,まだ薄い褐色です。これが次第に濃くなっていきます。
羽化の瞬間を見届けることはまず困難でしょうが,その時点まで観察を続けようと思います。
体長5mmほどのカメムシがタンポポの花にいました。もしかするとケブカカスミカメムシなのかもしれませんが,厳密な同定は自信ががないのでやめておきましょう。
うんと近づいてみると,吻が深くまで差し込まれている様子。
運よくちょうど日の光が当たったときがありました。その吻がきれいに輝いて見えました。
観察は辛抱でもあります。チャンスが巡って来ることを祈りながら待つほかありません。